君になりたいから

(きみになりたいから)

君になりたいから

(あしたもぎたいしてよるになる)

明日も擬態して夜になる

(きみになれないまま)

君になれないまま

(ねむってきょうもかぜがふく)

眠って　今日も風が吹く

(ぼくはながめてる)

僕は眺めてる

(きみになりたいからほんととうそをまぜあった)

君になりたいから　本当と噓を混ぜあった

(きみになれないなら)

君になれないなら

(あなたはどこかにいってしまうのかな)

あなたはどこかにいってしまうのかな

(まちじゅうがしずまってふたりきりこのへやで)

街中が静まって　二人きりこの部屋で

(いたいくらいのどがひえた)

痛いくらい喉が冷えた

(まちがったことなんてきみをせめたてたら)

「間違ったこと」なんて　君を責め立てたら

(かなしそうなかおぼくとおなじはじめてみた)

悲しそうな顔　僕と同じ　　初めて見た

(よるをあいしてる)

夜を愛してる

(きみとおなじくらいあいしてる)

君と同じくらい愛してる

(まよったりないたりぜんぶ)

迷ったり　泣いたり　全部

(きみになりたいからこえをあげた)

君になりたいから声を上げた

(まだいてほしい)

まだいてほしい

(きみとせかいじゅうまでみてみたい)

君と世界中まで見てみたい

(そんなぼくらのうたわらいつかれたら)

そんな僕らの歌　笑いつかれたら

(すこしだけきみにちかづけたようなきがした)

少しだけ君に近づけたような気がした

(きみになりたいのにだれかのこえをこわがって)

君になりたいのに　誰かの声を怖がって

(きみになりたいのになみだでながれていくきょうだ)

君になりたいのに　涙で流れていく今日だ

(うそついてまちがってだれもわかってくれない)

噓ついて　間違って　誰もわかってくれない

(ひとりぼっちそんなせかい)

一人ぼっち　そんな世界

(べそかいてかおまっかきみはわらいながら)

べそかいて　顔真っ赤　君は笑いながら

(ぼくがいるよってそんなきみになりたいんだ)

「僕がいるよ」って　そんな君になりたいんだ

(よるがきらめいてきみもおなじようにきらめいて)

夜が煌めいて　君も同じように煌めいて

(きれいだしいとおしいだから)

綺麗だし　愛おしい　だから

(いばらのはなたばをだいてねむろう)

いばらの花束を抱いて眠ろう

(まださめないでもっとこのめにやきつくまで)

まだ覚めないで　もっとこの目に焼き付くまで

(まるでこいみたいだなおかしくてわらったら)

まるで恋みたいだな　おかしくて笑ったら

(きみもおなじようにわらってるようなきがした)

君も同じように笑ってるような気がした

(きみになりたいからあしたもぎたいしてよるになる)

きみになりたいから　明日も擬態して夜になる

(きみになれないけどわらってきょうもかぜがふく)

君になれないけど　笑って今日も風が吹く