俺とお前とあなたと私3

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プレイ回数346難易度(4.6) 3520打 長文
タグ小説
自作第3弾

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問題文

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(わたしのばあい1)

私の場合1

(わたしはきはらまき、26さい。)

私は木原 真樹、26歳。

(ほいくし4ねんめ。)

保育士4年目。

(ほいくしはこどものころからなりたかったしょくぎょう。)

保育士は子供の頃からなりたかった職業。

(こどもたちあいてにまいにちふんとうちゅう。)

子供達相手に毎日奮闘中。

(わたしにはひとにいえないひみつがあるの。)

私には人に言えない秘密があるの。

(わたしがそのことにきがついたのはこうこう1ねんのふゆ。)

私がそのことに気がついたのは高校1年の冬。

(ぶしつでれんしゅうおわりにきがえていたときのこと)

部室で練習終わりに着替えていた時の事

(おたがいのむねのおおきさのはなしになって、おたがいのむねをだれがおおきいとか)

お互いの胸の大きさの話になって、お互いの胸を誰が大きいとか

(ちいさいとかはなしていた。)

小さいとか話していた。

(「まきはなにかっぷ?」)

「真樹は何カップ?」

(「わたし?・・・びーかな?」)

「私?・・・ビーかな?」

(「うそよ、aだよ、わたしがbかっぷなんだもの」)

「嘘よ、Aだよ、私がBカップなんだもの」

(そういってわたしのむねをさわってきた。)

そう言って私の胸を触ってきた。

(「ち、ちょっと!さわらないでよ!」)

「ち、ちょっと!触らないでよ!」

(「えっ!?」)

「えっ!?」

(なに?いまのこえ?)

何?今の声?

(でもまわりのなかまにはきこえてないようだ、わたしだけにきこえてる?)

でも周りの仲間には聞こえてないようだ、私だけに聞こえてる?

(「ちょっとあなたなんとかいいなさいよ!かってにさわらせないでもらえる?」)

「ちょっとあなた何とか言いなさいよ!勝手に触らせないでもらえる?」

(えっ!?な、なんなのいったい・・・。)

えっ!?な、なんなのいったい・・・・。

など

(いえにかえるまでずっとかんがえこんでしまった。)

家に帰るまでずっと考え込んでしまった。

(いえのかえってからもじぶんのへやで、あれはいったいなんだったのだろう・・・。)

家の帰ってからも自分の部屋で、あれはいったい何だったのだろう・・・。

(かんがえていた。)

考えていた。

(「まき、おふろはいっちゃいなさい。」)

「真樹、お風呂入っちゃいなさい。」

(「はーい。」)

「はーい。」

(きっときのせいだわ、みんなでさわいでたからほかのこのこえがきこえただけよね。)

きっと気のせいだわ、みんなで騒いでたから他の子の声が聞こえただけよね。

(そうおもいなおしてわたしはおふろにはいった。)

そう思い直して私はお風呂に入った。

(しゃわーをからだにあてていると、)

シャワーを体に当てていると、

(「ちょっと、さっきみたいのことはもうごめんだからね。」)

「ちょっと、さっき見たいの事はもうごめんだからね。」

(えっ!?またあのこえ・・・。」)

えっ!?またあの声・・・。」

(でもここにはわたししかいない。)

でもここには私しかいない。

(「ちょっと!きいてるの?あなたよ!!」)

「ちょっと!聞いてるの?あなたよ!!」

(あきらかにわたしにはなしかけているのがわかった。)

明らかに私に話しかけているのがわかった。

(「わ、わたしのこと?」)

「わ、私の事?」

(「あなたいがいにいないでしょ?」)

「あなた以外にいないでしょ?」

(「あなたはだれ?」)

「あなたは誰?」

(「わたし?わたしはあなたよ。」)

「わたし?私はあなたよ。」

(「なにいってるの?あなたがわたしって・・・。」)

「何言ってるの?あなたが私って・・・。」

(「きみわるいとかいわないでよね、ちいさいころはよくわたしとはなしてたくせに。」)

「気味悪いとか言わないでよね、小さい頃はよく私と話してたくせに。」

(「わたしがあなたとはなしてた?」)

「私があなたと話してた?」

(そういうと、わたしだというそのひとはわたしがちいさかったころよくうたってたうたを)

そう言うと、私だというその人は私が小さかった頃よく歌ってた歌を

(うたいだした。)

歌いだした。

(このうた・・・・・。)

この歌・・・・・。

(ちいさかったころじぶんでかってにうたっていたうた。)

小さかった頃自分で勝手に歌っていた歌。

(わたしいがいしってるひとはいないはずなのに・・・。)

私以外知ってる人はいないはずなのに・・・・。

(「しんようしてくれた?わたしがあなただってこと。」)

「信用してくれた?私があなただってこと。」

(「だけどなぜ?」)

「だけどなぜ?」

(「よのなかには、たにんにはわからないものをもってるひとがいるってことよ。」)

「世の中には、他人にはわからないものを持ってる人がいるって事よ。」

(「たにんにはわからないもの?」)

「他人にはわからないもの?」

(「あんしんしてこのこえはほかのひとにはきこえないから。」)

「安心してこの声は他の人には聞こえないから。」

(「わたしにしかきこえていないってこと?」)

「私にしか聞こえていないって事?」

(「そうよ、わたしはあなただもの。」)

「そうよ、私はあなただもの。」

(「わたしはあなた・・・、いみがわからない。」)

「私はあなた・・・、意味が分からない。」

(「わたしはあなたのからだのいちぶなの。」)

「私はあなたの体の一部なの。」

(にわかにはしんじがたいことば。)

俄かには信じがたい言葉。

(わたしのからだのいちぶってなにをいってるの?)

私の体の一部って何を言ってるの?

(「あなたじぶんのからだにこんぷれっくすをもってるでしょ?)

「あなた自分の体にコンプレックスを持ってるでしょ?

(だからきょうだってあんなこといってた。」)

だから今日だってあんなこと言ってた。」

(あんなこと?)

あんな事?

(わたしはじぶんのいっていたことをおもいかえしてみた。)

私は自分の行っていたことを思い返してみた。

(ほんとうはaかっぷなのにbかっぷだとさばよんだのだ、)

本当はAカップなのにBカップだとサバ呼んだのだ、

(だからちがうとさわられた。)

だから違うと触られた。

(「ちいさいよりおおきいほうがいいにきまってるでしょ?」)

「小さいより大きい方がいいに決まってるでしょ?」

(「そんなおとこはろくなやつじゃない。」)

「そんな男はろくな奴じゃない。」

(「そんなことないとおもうけど・・・。」)

「そんなことないと思うけど・・・。」

(「あなた、もしかしたらかおじゃなくてこころのやさしいひととかおもってるわけ?」)

「あなた、もしかしたら顔じゃなくて心の優しい人とか思ってるわけ?」

(「わ、わるい?ながくつきあっていくんだものせいかくはだいじでしょ?」)

「わ、悪い?長く付き合っていくんだもの性格は大事でしょ?」

(「おとこなんてみんなはじめだけよやさしいのは。)

「男なんてみんな初めだけよ優しいのは。

(つったさかなにえさをやるおとこはほんのひとにぎりよ。」)

釣った魚に餌をやる男はほんの一握りよ。」

(「あなた、なんでそんなことしってるのよ。」)

「あなた、なんでそんなこと知ってるのよ。」

(「わたしはあなたがちいさいころから、あなたのなかにいたのよ、)

「私はあなたが小さいころから、あなたの中にいたのよ、

(あなたのみみからいろんなはなしをきたりしていれば、おのずと)

あなたの耳からいろんな話を来たりしていれば、おのずと

(わかるようになるものよ。」)

わかるようになるものよ。」

(そんなものなのかとおもいながらわたしはいつのまにかねむってしまっていた。)

そんなものなのかと思いながら私はいつの間にか眠ってしまっていた。

(それから11ねんごしゃかいじんになったわたしはほいくしをしている。)

それから11年後社会人になった私は保育士をしている。

(「なかのせんせい、きはらせんせい、しことがおわったらえんちょうしつまでおねがいします」)

「中野先生、木原先生、仕事が終わったら園長室までお願いします」

(「はい。」)

「はい。」

(なにだろうとおもいながら、えんじがきたくしたあとえんちょうしつへ。)

何だろうと思いながら、園児が帰宅した後園長室へ。

(「しつれいします。」)

「失礼します。」

(「きはらせんせいおつかれさまでした。」)

「木原先生お疲れさまでした。」

(「すみませんおそくなりました。」)

「すみません遅くなりました。」

(「おふたりをよんだのは、じつはがっこうがなつやすみになるたいみんぐで)

「お二人を呼んだのは、実は学校が夏休みになるタイミングで

(きょういくいいんかいのこころみとして、ようちえん、ほいくえん、しょうがっこうでけんしゅうかいを)

教育委員会の試みとして、幼稚園、保育園、小学校で研修会を

(ひらくことになりまして、おふたりにさんかをしていただきたいとおもいまして。)

開くことになりまして、お二人に参加をしていただきたいと思いまして。

(なかのせんせいはごけっこんなさっているのですが、ごしゅじんもしょうがっこうのせんせいですし、)

中野先生はご結婚なさっているのですが、ご主人も小学校の先生ですし、

(さきわいおこさんもまだいらっしゃらないということでおねがいしようということに、)

幸いお子さんもまだいらっしゃらないという事でお願いしようと言う事に、

(きはらせんせいには、なかのせんせいといっしょにほかのせんせいへのしどうをおてつだいいただきたく)

木原先生には、中野先生と一緒に他の先生への指導をお手伝いいただきたく

(こんかいさんかをしていただくことにしました。」)

今回参加をしていただくことにしました。」

(「わかりました。」)

「わかりました。」

(けんしゅうかいか~なんかひさしぶりのひびきだな~。)

研修会か~なんか久しぶりの響きだな~。

(どんなひとがくるんだろう。)

どんな人が来るんだろう。

(かっこいいひといたらいいな~。)

かっこいい人いたらいいな~。

(「なによこしまなことかんがえてんの?」)

「何邪な事考えてんの?」

(「うるさいわね!」)

「うるさいわね!」

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