不思議の国のアリス 12
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | kuma | 5610 | A | 5.9 | 94.9% | 388.2 | 2301 | 123 | 47 | 2024/10/20 |
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問題文
(ありすがさいばんしょにはいっていくと、なかにはたくさんのいきものがあつまっていました。)
アリスが裁判所に入って行くと、中にはたくさんの生き物が集まっていました。
(さいばんちょうはおうさまです。いすにすわってなにかをかいているのは、きろくがかりです。)
裁判長は王様です。椅子に座って何かを書いているのは、記録係です。
(「なんのさいばんがはじまるのですか?」ありすがきくと、)
「なんの裁判が始まるのですか?」アリスが聞くと、
(おうさまは、えへんとせきばらいをしていいました。)
王様は、えへんと咳払いをして言いました。
(「さいばんしょではせいしゅくに。これから、おまんじゅうさいばんをおこなう」)
「裁判所では静粛に。これから、お饅頭裁判をおこなう」
(「おまんじゅうさいばん?」)
「お饅頭裁判?」
(「そのとおりじゃ。はーとのじょうおうがつくったおまんじゅうを)
「そのとおりじゃ。ハートの女王が作ったお饅頭を
(ぬすんだのはだれなのかきめるのが、このさいばんのもくてきであるぞ」)
盗んだのは誰なのか決めるのが、この裁判の目的であるぞ」
(さいばんのしんこうがかりは、うさぎです。うさぎがおおごえでさけびました。)
裁判の進行係は、うさぎです。うさぎが大声で叫びました。
(「はじめのしょうにんをつれてこい」)
「はじめの証人を連れてこい」
(するとおうさまがいいました。)
すると王様が言いました。
(「いや、そのまえにはんけつをきめようではないか」)
「いや、その前に判決を決めようではないか」
(「なんておかしなさいばんなのかしら」ありすはいいました。)
「なんておかしな裁判なのかしら」アリスは言いました。
(「おまんじゅうをぬすんだはんにんをつかまえて、なぜ、そのひとがはんにんなのか)
「お饅頭を盗んだ犯人を捕まえて、なぜ、その人が犯人なのか
(しょうにんがしょうげんして、さいごにどのようなばつをあたえるか)
証人が証言して、最後にどのような罰を与えるか
(ということをきめるのがほんとうのさいばんなのよ」)
ということを決めるのが本当の裁判なのよ」
(ありすのいうことをきくと、おうさまはすぐにかんがえをかえました。)
アリスの言うことを聞くと、王様はすぐに考えを変えました。
(「そうか。でははじめに、おまんじゅうをぬすんだはんにんをつれてこい」)
「そうか。でははじめに、お饅頭を盗んだ犯人を連れてこい」
(おうさまがめいれいすると、うさぎは、さんがつうさぎとぼうしやと)
王様が命令すると、うさぎは、三月うさぎと帽子屋と
(ねむりねずみをつれてきました。)
眠りねずみを連れてきました。
(「ひどいよ、わたしははんにんじゃないよ。じょうおうさまのおまんじゅうなんか)
「ひどいよ、私は犯人じゃないよ。女王様のお饅頭なんか
(さわりもしなかった」さんがつうさぎがいいました。)
さわりもしなかった」三月うさぎが言いました。
(「そのとおりさ。わたしとさんがつうさぎとねむりねずみには、)
「そのとおりさ。私と三月うさぎと眠りねずみには、
(ちゃんとしたありばいがあるんだぞ」ぼうしやがいいました。)
ちゃんとしたアリバイがあるんだぞ」帽子屋が言いました。
(「ありばいとは、いったいなんのことじゃ」おうさまがふしぎそうにたずねます。)
「アリバイとは、一体なんのことじゃ」王様が不思議そうに尋ねます。
(「それは、わたしがおまんじゅうをぬすむじかんがなかったということです。)
「それは、私がお饅頭を盗む時間がなかったということです。
(わたしたちさんにんは、ずっといっしょにおちゃをのんでおりましたから」)
私たち三人は、ずっと一緒にお茶を飲んでおりましたから」
(「さんかげつとなのかのあいだ、ずっとおちゃのかいをしていたのでございます。)
「三か月と七日の間、ずっとお茶の会をしていたのでございます。
(うそではありません。ちゃんとしょうにんもおりますよ」)
嘘ではありません。ちゃんと証人もおりますよ」
(「しょうにんとは、いったいなんのことじゃ」おうさまがさんがつうさぎにたずねます。)
「証人とは、一体なんのことじゃ」王様が三月うさぎに尋ねます。
(「それはわたしたちが、おちゃのかいをしているところを)
「それは私たちが、お茶の会をしているところを
(みていたひとのことでございます」)
見ていた人のことでございます」
(「そうか。して、そのしょうにんはどこにおるのじゃ」)
「そうか。して、その証人はどこにおるのじゃ」
(「ここにきております」さんがつうさぎとぼうしやは、ありすをゆびさしてさけびました。)
「ここにきております」三月うさぎと帽子屋は、アリスを指さして叫びました。
(「あのおんなのこがしょうにんです!」)
「あの女の子が証人です!」
(みんなが、ありすをみつめました。)
みんなが、アリスを見つめました。
(いったいどういうわけでしょう。みんなにみつめられたとたんに)
いったいどういうわけでしょう。みんなに見つめられたとたんに
(ありすは、どんどんおおきくなりはじめたのです。)
アリスは、どんどん大きくなり始めたのです。
(「しょうにんは、おおきくなるのをやめろ」おうさまがあわてていいました。)
「証人は、大きくなるのをやめろ」王様が慌てて言いました。
(「やめろとおっしゃっても、むりでございます。)
「やめろとおっしゃっても、無理でございます。
(なぜおおきくなっていくのか、わからないんですもの」)
なぜ大きくなっていくのか、わからないんですもの」
(そういっているあいだにも、ありすはどんどんおおきくなって)
そう言っている間にも、アリスはどんどん大きくなって
(さいばんしょのてんじょうにあたまがつかえてしまいました。)
裁判所の天井に頭がつかえてしまいました。
(「おまんじゅうをぬすんだのは、こいつだ。こいつがはんにんだぞ」)
「お饅頭を盗んだのは、こいつだ。こいつが犯人だぞ」
(うさぎがありすをみあげていいました。)
うさぎがアリスを見上げて言いました。
(「うそだわ。わたしはじょうおうさまのおまんじゅうなんか、みたこともありません」)
「嘘だわ。私は女王様のお饅頭なんか、見たこともありません」
(「みたことがなくても、ぬすむことはできるぞ」)
「見たことがなくても、盗むことはできるぞ」