凶夢伝染

(あおきあしたかこはしせりきみはまたこどくをだく)

蒼キ朝　過去ハ死セリ　君ハマタ孤独ヲ抱ク

(よるをおおうまぶたひらけまがきかげをおそれるなかれ)

夜ヲ覆ウ目蓋開ケ　凶キ影ヲ恐レルナカレ

(ほのくらきひつぎからうみおとされたにんぎょうのように)

仄くらき柩から　産み堕とされた人形のように

(からだはあかくこごえこころはやみにあやされそだつ)

躰は赤く凍え　心は闇にあやされ育つ

(きみにぼくがみえるかいつなぐてのつめたさに)

君に僕が見えるかい　つなぐ手の冷たさに

(せんけつのつめたてるまゆよせてごらんよ)

鮮血の爪立てる　眉寄せてごらんよ

(こわしあおうさきにつづくなぞにみちるけつまつを)

壊し合おう　先に続く　謎に満ちる結末を

(はねもあしももがれたまま)

羽も脚ももがれたまま

(こくうのなかくちはてるより)

虚空のなか朽ち果てるより

(もうひとりぼくがいて)

もうひとり僕がいて

(だれかをいたいほどあいしているんだ)

誰かを痛いほど愛しているんだ

(さぁどっちがまぼろしだろうね)

さぁどっちが　幻だろうね

(つんざくぜっきょうよりおぞましきものひとのささやき)

劈く絶叫より　おぞましきもの人の囁き

(あしきことだまばかりこころあやつりつたわってゆく)

悪しき言霊ばかり　心操伝わってゆく

(ぼくはきみにふれていたい)

僕は君に触れていたい

(たとえみんなきえても)

たとえみんな消えても

(だまされてあげようかきれいにわらいなよ)

騙されてあげようか　綺麗に笑いなよ

(かわしあおうこうるように)

交わし合おう　恋うるように

(いつかつづられるゆめを)

いつか綴られる希望を

(ちとなみだにまみれたって)

血と涙に塗れたって

(まってるのはぜつぼうじゃない)

待ってるのは絶望じゃない

(もうひとりきみがいて)

もうひとり君がいて

(だれかをころすほどきずつけていても)

誰かを殺すほど傷付けていても

(ねぇいったいつみってなんだろう)

ねぇいったい　罪って何だろう

(あおきあしたかこはしせりぼくはまたこどくをしる)

蒼キ朝　過去ハ死セリ　僕ハマタ孤独ヲ知ル

(よるをおおうまぶたひらけまがきかげをおそれるなかれ)

夜ヲ覆ウ目蓋開ケ　凶キ影ヲ恐レルナカレ

(こわしあおうさきにつづくなぞにみちるけつまつを)

壊し合おう　先に続く　謎に満ちる結末を

(はねもあしももがれたまま)

羽も脚ももがれたまま

(こくうのなかくちはてるより)

虚空のなか朽ち果てるより

(ああここにぼくらはいる)

ああここに僕らはいる

(ほんとはいたいほどいきていたいんだ)

ほんとは痛いほど　生きていたいんだ

(もぅとっくにこたえはわかってるね？)

もぅとっくに答えは　分かってるね？