竹取物語14

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竹取物語の現代語訳です。長文です!
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 ㅁㅁ 5926 A+ 6.2 95.7% 434.8 2696 119 42 2024/10/31
2 りく 5833 A+ 5.9 97.4% 456.5 2736 73 42 2024/11/15
3 ばぼじま 4884 B 5.1 95.6% 525.3 2687 121 42 2024/11/06
4 もっちゃん先生 4868 B 5.1 94.8% 527.3 2713 146 42 2024/11/08
5 どもしろです 4522 C++ 5.1 88.9% 525.2 2712 337 42 2024/11/05

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問題文

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(ちゅうなごんはやすむひまなくししゃをはけんして、「こやすがいはとれたか。」と)

中納言は休む暇なく使者を派遣して、「子安貝は取れたか。」と

(たずねつづけた。つばめもおおぜいのひとがのぼってくることにおびえて、すまでとんでこない。)

尋ね続けた。燕も大勢の人が登ってくることに怯えて、巣まで飛んでこない。

(そのようなじょうきょうについてのへんじをうけて、「どうすればよいのか。」と)

そのような状況についての返事を受けて、「どうすれば良いのか。」と

(おもいなやんでいると、あのしょくりょうをかんりするやくしょのしたやくにんであるくらつのまろという)

思い悩んでいると、あの食糧を管理する役所の下役人である倉津麻呂という

(ろうじんが、「こやすがいをとりたいとおもっておられるのであれば、とりかたをおおしえ)

老人が、「子安貝を取りたいと思っておられるのであれば、取り方をお教え

(しましょう。」といってちゅうなごんのごぜんにさんじょうしてきた。)

しましょう。」と言って中納言の御前に参上してきた。

(ちゅうなごんはそのおじいさんのやくにんと、ひたいをつきあわせてはなしあった。)

中納言はそのおじいさんの役人と、額を付き合わせて話し合った。

(くらつのまろは、「このつばめのこやすがいがとれないのは、とるほうほうがまちがっている)

倉津麻呂は、「この燕の子安貝が取れないのは、取る方法が間違っている

(からです。これではとれなくてあたりまえです。あしばにおおさわぎしながら)

からです。これでは取れなくて当たり前です。足場に大騒ぎしながら

(20にんものにんげんがのぼれば、つばめはおそれてすによりつきません。まずやるべきことは、)

二十人もの人間が登れば、燕は恐れて巣に寄り付きません。まずやるべき事は、

(このあしばをくずしてしまって、にんげんをみんなしりぞかせて、ちゅうじつなひとりのけらいだけを、)

この足場を崩してしまって、人間をみんな退かせて、忠実な一人の家来だけを、

(めのあらいかごにのせて、ひきあげるためのつなをつけておきます。)

目の粗い籠に乗せて、引き上げるためのを綱つけておきます。

(つばめがこをうもうとしているときにつなをひきあげさせて、さっとすばやくこやすがいを)

燕が子を産もうとしている時に綱を引き上げさせて、さっと素早く子安貝を

(とらせるのがよいとりかたですよ。」ともうしあげた。)

取らせるのが良い取り方ですよ。」と申し上げた。

(ちゅうなごんは「とてもよいやりかただ。」といって、あしばをくずして、けらいたちをみんな)

中納言は「とても良いやり方だ。」と言って、足場を崩して、家来たちをみんな

(やしきにかえらせた。ちゅうなごんがくらつのまろに、)

屋敷に帰らせた。中納言が倉津麻呂に、

(「つばめがこどもをうむじきをどのようにしって、ひとをのぼらせればよいのか。」)

「燕が子どもを産む時期をどのように知って、人を登らせれば良いのか。」

(としつもんした。くらつのまろは、「つばめがこをうもうとするときには、おをさしあげて、)

と質問した。倉津麻呂は、「燕が子を産もうとする時には、尾を差し上げて、

(7かいまわってからたまごをうみおとすようです。なので、7かいまわっているときに、)

七回回ってから卵を産み落とすようです。なので、七回回っている時に、

(かごをひきあげて、そのしゅんかんをのがさずにこやすがいをとらせてください。」)

籠を引き上げて、その瞬間を逃さずに子安貝を取らせて下さい。」

など

(ともうしあげた。)

と申し上げた。

(ちゅうなごんはよろこんで、おおぜいのひとにはそのとりかたをしらせないで、)

中納言は喜んで、大勢の人にはその取り方を知らせないで、

(ひそかにしょくりょうかんりのやくしょにでかけていって、けらいのおとこたちにまじって、)

密かに食糧管理の役所に出かけて行って、家来の男たちに交じって、

(ひるもよるもかまわずにこやすがいをとろうとしていた。くらつのまろがこのように)

昼も夜も構わずに子安貝を取ろうとしていた。倉津麻呂がこのように

(もうしあげたのをとてもよろこんで、「じぶんにつかえているけらいでもないのに、)

申し上げたのをとても喜んで、「自分に仕えている家来でもないのに、

(ねがいをかなえてくれるというのはうれしいものだ。」といって、)

願いを叶えてくれるというのは嬉しいものだ。」と言って、

(きていたいふくをぬいでくらつのまろにほうびとしてあたえた。)

着ていた衣服を脱いで倉津麻呂に褒美として与えた。

(「またよるになったらこのやくしょまでくるように。」といってくらつのまろをかえらせた。)

「また夜になったらこの役所まで来るように。」と言って倉津麻呂を帰らせた。

(ひがくれたので、ちゅうなごんはしょくりょうかんりのやくしょにでかけて、はしらをみてみると、)

日が暮れたので、中納言は食糧管理の役所に出かけて、柱を見てみると、

(たしかにつばめがすをつくっている。くらつのまろがいっていたように、つばめはおをさしあげて)

確かに燕が巣を作っている。倉津麻呂が言っていたように、燕は尾を差し上げて

(あたりをまわっているので、めのあらいかごにけらいのおとこをのせてつなでつりあげ、)

辺りを回っているので、目の粗い籠に家来の男を乗せて綱でつり上げ、

(つばめのすのなかにてをさしこませてこやすがいをさがさせたが、「なにもありません。」)

燕の巣の中に手を差し込ませて子安貝を探させたが、「何もありません。」

(というへんじをかえしてくる。)

という返事を返してくる。

(ちゅうなごんは「さぐりかたがわるいからみつからないのだ。」とはらをたてて、)

中納言は「探り方が悪いから見つからないのだ。」と腹を立てて、

(「だれもやくにたたないものだ。」といって「わたしがのぼってさぐろう。」といいだした。)

「誰も役に立たないものだ。」と言って「私が登って探ろう。」と言い出した。

(かごにのってつなでつりあげられ、すのなかをのぞきこむと、つばめはおをさしあげて)

籠に乗って綱でつり上げられ、巣の中を覗き込むと、燕は尾を差し上げて

(くるくるとまわっている。そのうごきにあわせて、てをさしいれてすのなかをさぐると、)

くるくると回っている。その動きに合わせて、手を差し入れて巣の中を探ると、

(てにひらたいものがさわったので、「わたしはものをにぎったぞ。いますぐおろしてくれ。)

手に平たい物が触ったので、「私は物を握ったぞ。今すぐ下ろしてくれ。

(じいさん、ついにとりましたよ。」といって、けらいたちがあつまってきて、)

じいさん、遂に取りましたよ。」と言って、家来たちが集まってきて、

(「はやくしたにおろそう。」といって、つなをひっぱったが、つなをひっぱりすぎて)

「早く下に下ろそう。」と言って、綱を引っ張ったが、綱を引っ張りすぎて

(つながきれてしまった。そのまま、ちゅうなごんはやしまのかなえのうえに)

綱が切れてしまった。そのまま、中納言は八島の鼎の上に

(まっさかさまにおちてしまったのである。)

真っ逆さまに落ちてしまったのである。

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