竹取物語16
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | りく | 5797 | A+ | 5.9 | 97.2% | 301.0 | 1796 | 51 | 30 | 2024/11/17 |
2 | ㅁㅁ | 5682 | A | 6.0 | 94.5% | 291.6 | 1759 | 102 | 30 | 2024/11/04 |
3 | ばぼじま | 5398 | B++ | 5.5 | 98.1% | 318.4 | 1752 | 33 | 30 | 2024/11/06 |
4 | もっちゃん先生 | 4937 | B | 5.2 | 94.7% | 338.0 | 1766 | 97 | 30 | 2024/11/08 |
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問題文
(さて、かぐやひめのようしがきわめてうつくしいことは、みかどのみみにもはいるようになり、)
さて、かぐや姫の容姿が極めて美しいことは、帝の耳にも入るようになり、
(みかどはないし(じょせいかんりょう)であるなかとみのふさこに、)
帝は内侍(女性官僚)である中臣房子に、
(「おおくのきゅうこんしゃのおとこをはめつさせてなおけっこんをきょひしているかぐやひめとは、)
「多くの求婚者の男を破滅させてなお結婚を拒否しているかぐや姫とは、
(どれほどうつくしいおんななのか。いってみてこい。」とおっしゃってめいれいした。)
どれほど美しい女なのか。行って見てこい。」と仰って命令した。
(なかとみのふさこはそのめいれいをうけたまわってたいしゅつした。)
中臣房子はその命令を承って退出した。
(たけとりのおきなのいえにふさこがでむくと、おきなはかしこまっておむかえした。)
竹取の翁の家に房子が出向くと、翁は畏まってお迎えした。
(ないしはおうなに、「かぐやひめのびぼうはほかにならぶものがないうつくしさだと)
内侍は媼に、「かぐや姫の美貌は他に並ぶものがない美しさだと
(よのなかでひょうされているが、みかどがそのうつくしいすがたをよくみてかくにんしてこいと)
世の中で評されているが、帝がその美しい姿をよく見て確認して来いと
(おっしゃるので、こちらにさんじょういたしました。」というと、)
仰るので、こちらに参上致しました。」と言うと、
(「それならば、ひめにそうおつたえしましょう。」とこたえておうなはひめのへやに)
「それならば、姫にそうお伝えしましょう。」と答えて媼は姫の部屋に
(はいっていった。)
入っていった。
(おうながかぐやひめに、「はやくみかどのししゃにたいめんしなさい。」というと、)
媼がかぐや姫に、「早く帝の使者に対面しなさい。」と言うと、
(かぐやひめは「わたしはそれほどのびじんではありません。どうしてみかどのししゃに)
かぐや姫は「私はそれほどの美人ではありません。どうして帝の使者に
(おあいすることなどできるでしょうか。」とこたえた。)
お会いすることなどできるでしょうか。」と答えた。
(おうなが「こまったことをいいますね。みかどのししゃをどうしてそまつにあつかうことが)
媼が「困ったことを言いますね。帝の使者をどうして粗末に扱うことが
(できるでしょうか。」というと、かぐやひめは)
できるでしょうか。」と言うと、かぐや姫は
(「みかどがわたしをめしいだそうとおっしゃっていることなど、おそれおおいとはおもいません。」)
「帝が私を召し出そうと仰っていることなど、畏れ多いとは思いません。」
(とさからって、ないしにあおうとはしない。)
と逆らって、内侍に会おうとはしない。
(おうなはかぐやひめをじぶんのうんだこのようにおもっていたが、いまはうちとけて)
媼はかぐや姫を自分の産んだ子のように思っていたが、今は打ち解けて
(はなすこともできないかんじで、みかどのししゃをおろそかにするようなものいいなので、)
話すこともできない感じで、帝の使者を疎かにするような物言いなので、
(おもうようにせめることもできない。おうなはないしのもとにかえって、)
思うように責めることもできない。媼は内侍の元に帰って、
(「ざんねんですがわたしたちのみじゅくなむすめはごうじょうなせいかくでして、おあいできそうに)
「残念ですが私たちの未熟な娘は強情な性格でして、お会いできそうに
(ありません。」ともうしあげた。)
ありません。」と申し上げた。
(ないしは、「かならずあってみてこいというみかどのごめいれいなのに、ひめをみないままで)
内侍は、「必ずあって見て来いという帝のご命令なのに、姫を見ないままで
(どうしてかえれるでしょうか。こくおうのごめいれいなのに、このくににすむにんげんが、)
どうして帰れるでしょうか。国王のご命令なのに、この国に住む人間が、
(そのめいれいをきかなくてもよいというのでしょうか。いわれたことをきちんと)
その命令を聞かなくても良いというのでしょうか。言われたことをきちんと
(しなさい。」と、きびしいくちょうのことばでいったが、かぐやひめはこれをきいても、)
しなさい。」と、厳しい口調の言葉で言ったが、かぐや姫はこれを聞いても、
(うけいれるようすはない。)
受け入れる様子はない。
(「こくおうのめいれいにそむいているというのであれば、はやくころしてくださっても)
「国王の命令に背いているというのであれば、早く殺して下さっても
(かまいませんよ。」とかぐやひめはひらきなおったかんじでいうばかりである。)
構いませんよ。」とかぐや姫は開き直った感じで言うばかりである。