竹取物語25

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竹取物語の現代語訳です。長文です!

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問題文

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(てんじんのうちのひとりにもたせているはこがあった。そのはこにはあまのはごろもが)

天人のうちの一人に持たせている箱があった。その箱には天の羽衣が

(はいっている。もうひとつのはこにはふしのくすりがはいっていた。)

入っている。もう一つの箱には不死の薬が入っていた。

(ひとりのてんじんが、「つぼにはいっているくすりをおのみください。よごれたちじょうのくにのものを)

一人の天人が、「壺に入っている薬をお飲み下さい。汚れた地上の国のものを

(めしあがっていたので、ごきぶんがわるいでしょう。」といってはこをもってきたが、)

召し上がっていたので、ご気分が悪いでしょう。」と言って箱を持ってきたが、

(かぐやひめはふしのくすりをちょっとなめてから、そのくすりをすこし)

かぐや姫は不死の薬をちょっと舐めてから、その薬を少し

(かたみとしてぬいでおいていくころものなかにつつもうとしたが、てんじんがつつむことを)

形見として脱いで置いていく衣の中に包もうとしたが、天人が包むことを

(ゆるさなかった。そして、あまのはごろもをとりだして、かぐやひめにきせようとする。)

許さなかった。そして、天の羽衣を取り出して、かぐや姫に着せようとする。

(そのときにかぐやひめは、「しばらくまちなさい。」といった。)

その時にかぐや姫は、「暫く待ちなさい。」と言った。

(「あまのはごろもをきたひとは、こころがすっかりてんじんのものへとかわってしまうと)

「天の羽衣を着た人は、心がすっかり天人のものへと変わってしまうと

(いいます。そのまえに、ひとこと、いいのこしておきたいことがあるのです。」)

いいます。その前に、一言、言い残しておきたいことがあるのです。」

(といっててがみをかいた。てんじんは、「おそい」といっておちつかないようすである。)

と言って手紙を書いた。天人は、「遅い」と言って落ち着かない様子である。

(かぐやひめは、「そんなはくじょうなことをいわないでください。」といって、)

かぐや姫は、「そんな薄情なことを言わないで下さい。」と言って、

(とてもれいせいなたいどでみかどにあてたてがみをかいた。おちついたようすである。)

とても冷静な態度で帝に宛てた手紙を書いた。落ち着いた様子である。

(みかどへのてがみのないようは、)

帝への手紙の内容は、

(「このようにおおぜいのへいしをはけんしてくださって、わたしをひきとめようと)

「このように大勢の兵士を派遣して下さって、私を引き留めようと

(しておられますが、このくににいることをゆるさないつきのくにのむかえがやってきて、)

しておられますが、この国に居ることを許さない月の国の迎えがやって来て、

(わたしをつれていこうとしますので、ざんねんでかなしくおもっています。)

私を連れて行こうとしますので、残念で悲しく思っています。

(みやづかえをしないままになってしまったのも、このようなわずらわしいみのうえ)

宮仕えをしないままになってしまったのも、このような煩わしい身の上

(だったからなのです。ちょくめいにさからってものごとのどうりをこころえないものだと)

だったからなのです。勅命に逆らって物事の道理を心得ない者だと

(おもわれたでしょう。ごうじょうにめいれいをうけいれなかったことで、)

思われたでしょう。強情に命令を受け入れなかったことで、

など

(ぶれいなものだとおもわれてそのいんしょうをのこしてしまったことが、いまでもこころのこりと)

無礼な者だと思われてその印象を残してしまったことが、今でも心残りと

(なっております。」とかいて、)

なっております。」と書いて、

(「いまはもうこれまでとおもい、ちじょうでのにんげんらしいかんじょうをすべてなくして)

「今はもうこれまでと思い、地上での人間らしい感情を全て無くして

(しまうことになる、あまのはごろもをきるのですが、ちじょうのみかどであるあなたのことを)

しまうことになる、天の羽衣を着るのですが、地上の帝であるあなたの事を

(しみじみとおもいだしております。」)

しみじみと思い出しております。」

(とうたをよんで、そのてがみにつぼのふしのくすりをそえて、とうのちゅうじょうをよびよせて)

と歌を詠んで、その手紙に壺の不死の薬を添えて、頭中将を呼び寄せて

(みかどにけんじょうした。てんじんがうけとってちゅうじょうへとわたしたのである。)

帝に献上した。天人が受け取って中将へと渡したのである。

(ちゅうじょうがうけとると、てんじんはすばやくあまのはごろもをかぐやひめにきせた。)

中将が受け取ると、天人は素早く天の羽衣をかぐや姫に着せた。

(すると、おきなをいとおしい、かわいそうだというこころもきえてしまった。)

すると、翁を愛おしい、可哀想だという心も消えてしまった。

(このあまのはごろもをきたかぐやひめは、にんげんらしいものおもいのかんじょうがなくなったので、)

この天の羽衣を着たかぐや姫は、人間らしい物思いの感情がなくなったので、

(とぶくるまにのってひゃくにんほどのてんじんをひきつれて、てんへとのぼっていった。)

飛ぶ車に乗って百人ほどの天人を引き連れて、天へと昇って行った。

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