怖い話 赤いシャツの女性1

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怖い話です!

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問題文

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(にねんまえのいまごろらいしゅうにむかえるかのじょのたんじょうびぷれぜんとをかいに)

二年前の今頃、来週に迎える彼女の誕生日プレゼントを買いに

(とないのあるはんかがいにいた ひるすぎからうろうろとぷれぜんとをぶっしょくしていた)

都内のある繁華街に居た。昼過ぎからうろうろとプレゼントを物色していた

(そしてすくらんぶるこうさてんでしんごうまちをしていた)

そしてスクランブル交差点で信号待ちをしていた

(ふとはんたいがわのほどうのしんごうまちをしているひとびとのいちばんみぎはしにいる)

ふと、反対側の歩道の信号待ちをしている人々の一番右端に居る

(あかいしゃつのわかいじょせいがしかいにはいった しゅんかんせすじがぞわっとするかんじがした)

赤いシャツの若い女性が視界に入った。瞬間、背筋がぞわっとする感じがした

(ちょくししたわけではない というかちょくしできないなにかをかんじた)

直視した訳ではない。と言うか、直視出来ない何かを感じた

(れいかんとかまったくないがほんのうてきにあれはやばいとおもった)

霊感とか全くないが本能的にあれはヤバいと思った

(しんごうがあおにかわったとどうじにおれはななめひだりまえがわにしんろをすすめた)

信号が青に替わったと同時に俺は斜め左前側に進路を進めた

(きのせいかなとかじもんじとうしながらはやあしであるいてた)

気のせいかな?とか自問自答しながら早足で歩いてた

(それでもこわいものみたさでいっしゅんだけめせんのさきをみぎがわにおくってしまった)

それでも怖いもの見たさで一瞬だけ目線の先を右側に送ってしまった

(そのじょせいらしきすがたはそこにはなくどうじにこんどはぜんしんのちがぎゃくりゅうするような)

その女性らしき姿は其処にはなく同時に今度は全身の血が逆流するような

(みのけのよだつかんかくでがばっとはんしゃてきにまえにむきなおった)

身の毛のよだつ感覚でガバッと反射的に前に向き直った

(あかしゃつのじょせいはめのまえにいた せみろんぐのかみにちぇっくのみにすか)

赤シャツの女性は目の前に居た。セミロングの髪にチェックのミニスカ

(かおだちやふくそうからじょしこうせいにまちがいないだろうがせいきがまったくないひょうじょうから)

顔立ちや服装から女子高生に間違いないだろうが生気が全く無い表情から

(このよのものではないとひとめでほんのうてきにりかいした なによりあかいとおもっていたしゃつ)

この世の者では無いと一目で本能的に理解した。何より赤いと思っていたシャツ

(はかのじょのくびすじにはいったきりくちからながれでたたいりょうのちがそめていたいろだった)

は彼女の首筋に入った切り口から流れ出た大量の血が染めていた色だった

(おもわずうっとうめくおれのかたわらをそのこがとおりすぎるときあたまのなかにちょくせつ)

思わず「うっ」と呻く俺の傍らをその娘が通り過ぎる時、頭の中に直接

(むすうのむしのはおとににたみみなりとともにひくいくぐもったおんなのこえがひびいてきた)

無数の虫の羽音に似た耳鳴りと共に低いくぐもった女の声が響いて来た

(くるしみとかうらみとかいかりとかいろいろなかんじょうがうずまいているようなしねんみたいなかんじょう)

苦しみとか怨みとか怒りとか色々な感情が渦巻いている様な思念みたいな感情

(がのうにだいれくとにひびいてくるかんじだった きがつくとこうさてんのとちゅうでこうちょくして)

が脳にダイレクトに響いて来る感じだった。気が付くと交差点の途中で硬直して

など

(たちどまっていたらしくくるまのくらくしょんでわれにかえった なんだいまの)

立ち止まっていたらしく車のクラクションで我に返った。「何だ今の?」

(もうなんだかぷれぜんとをさがすきりょくもうせてきょうはかえることにした)

もうなんだかプレゼントを探す気力も失せて今日は帰る事にした

(かえるみちすらあのこはいったいなんだったのかいろいろかんがえていた)

帰る道すらあの娘は一体何だったのか?色々考えていた

(わかいのにむねんだったろなあとかなんだかむしょうにかなしくなり)

若いのに無念だったろうなあとか何だか無性に悲しくなり

(がらにもなくちょっとだけこころのなかでてをあわせてみた)

柄にもなくちょっとだけ心の中で手を合わせてみた

(もしかしたらそれがいけなかったのかもしれない)

もしかしたらそれがいけなかったのかも知れない

(へとへとになりながらあぱーとのどあをあけたしゅんかんだれかにおもいっきり)

へとへとになりながらアパートのドアを開けた瞬間誰かに思いっきり

(せなかをけられてつまずきながらりょうてをついてげんかんにたおれこんだ)

背中を蹴られてつまずきながら両手を付いて玄関に倒れ込んだ

(ふりかえるとそこにはだれもいなかった つれてかえってきちゃった)

振り返るとそこには誰も居なかった。「連れて帰って来ちゃった?」

(つまずいただけかとむりやりじぶんにいいきかせるようにへやにはいった)

つまずいただけか?と無理矢理自分に言い聞かせるように部屋に入った

(するとつくえのうえにかざっていたかのじょとの2しょっとのしゃしんがびりびりにやぶかれて)

すると机の上に飾っていた彼女との2ショットの写真がびりびりに破かれて

(つくえのうえにさんらんしていた むしのしらせかなにかいやなよかんがして)

机の上に散乱していた。虫の知らせか何か嫌な予感がして

(おれはかのじょのけいたいにでんわした でない たぶんこれからばいとだろうから)

俺は彼女の携帯に電話した。出ない。多分これからバイトだろうから

(いまでんしゃのなかかなにかででられなんだとまたじぶんにいいきかせた)

今電車の中か何かで出られなんだとまた自分に言い聞かせた

(とりあえずかのじょのあんぴをかくにんしたくなってかのじょのばいとさきにいってみようと)

取り敢えず彼女の安否を確認したくなって彼女のバイト先に行ってみようと

(おもったやさきけいたいがなった よかったあとおもってちゃくしんがめんをかくにんすると)

思った矢先、携帯が鳴った。良かったあと思って着信画面を確認すると

(ひつうちのひょうじだった でてみるとこえはないかわりにでんぱがわるいのか)

非通知の表示だった。出てみると声はない、代わりに電波が悪いのか

(ざつおんみたいなのいずしかきこえてこない らちがあかないのでけいたいをきった)

雑音みたいなノイズしか聴こえて来ない。埒が明かないので携帯を切った

(きったしゅんかんいわかんにきづいた つうじょうおれはひつうちちゃくしんはじゅしんきょひにせっていしている)

切った瞬間違和感に気付いた。通常俺は非通知着信は受信拒否に設定している

(ただきょひにせっていしていてもぴりりといっしゅんだけおとがなってしまう)

ただ拒否に設定していてもピリリと一瞬だけ音が鳴ってしまう

(だがちゃくしんおんはひつうちだったにもかかわらずおれがでるまでのあいだ)

だが着信音は非通知だったにも関わらず俺が出るまでの間

(ちゃくしんおんがなりつづけていた せなかをひやあせがしたたるのをかんじた)

着信音が鳴り続けていた。背中を冷や汗が滴るのを感じた

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