少女ナイフ1
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問題文
(すきなひととだれもいないふたりだけのくうかんで、ゆるいへやぎで)
1.好きな人と誰もいない二人だけの空間で、ゆるい部屋着で
(いごこちのよいそふぁーにもたれながらあしをかさねて、)
居心地の良いソファーにもたれながら足を重ねて、
(べたべたとたわいもないはなしをして、すきなきょくをくちずさみながら、)
べたべたとたわいもない話をして、好きな曲を口ずさみながら、
(すきなひとののみかけのみるくてぃーをのんでみたかった)
好きな人の飲みかけのミルクティーを飲んでみたかった
(「もうだめかとおもったよ」とふたりでわらえたらいいのに)
2.「もう駄目かと思ったよ」と二人で笑えたらいいのに
(「あのときはごめん」と、「わたしこそ」と)
「あの時はごめん」と、「私こそ」と
(かわらないふたりがかわれないりゆうをみつめてはなせるひがきたらいいのに)
変わらない二人が変われない理由を見つめて話せる日が来たらいいのに
(わたしとあえないひにさびしいとおもってもいないあなたがきらいでした)
3.私と会えない日に寂しいと思ってもいないあなたが嫌いでした
(さびしいのはわたしだけなんだとおもわせるあなたがきらいでした)
寂しいのは私だけなんだと思わせるあなたが嫌いでした
(けってんばかりがめについてじぶんなんてきらいだってふさぎこんでも、)
4.欠点ばかりが目について自分なんて嫌いだって塞ぎ込んでも、
(そとにでるときはせいいっぱいかわいくいようとどりょくをするのがおんなのこです)
外に出るときは精一杯かわいくいようと努力をするのが女の子です
(あなたのついたうそにきずつきながら、「もういいよ、ゆるすよ」って)
5.あなたのついた嘘に傷つきながら、「もういいよ、許すよ」って
(わたしもじぶんにうそをついている)
私も自分に嘘をついている
(おまえくらいはおまえのことをすきでいてあげてほしい)
6.お前くらいはお前のことを好きでいてあげてほしい
(いやみなことをいわれても、ひとになじめなくてこどくをかんじても、)
7.嫌味なことを言われても、人に馴染めなくて孤独を感じても、
(なんとなくたのしくないひびでもわたしはそれなりにうまくせいかつしていて、)
なんとなく楽しくない日々でも私はそれなりに上手く生活していて、
(わたしってつよいじゃんっておもうこともあるけど、)
私って強いじゃんって思う事もあるけど、
(ささいなしっぱいできんちょうのいとがきれたようにすべてがいやになっていきおいよくないてしまう)
些細な失敗で緊張の糸が切れたように全てが嫌になって勢いよく泣いてしまう
(そんなよわいわたしのゆいいつのつよさはあなたでした)
そんな弱い私の唯一の強さはあなたでした
(すきなひとのことをすきでいていいのだということをなんどもわすれる)
8.好きな人のことを好きでいていいのだということを何度も忘れる
(なかないおんなのこをつよいこだといわないであげてください)
9.泣かない女の子を強い子だと言わないであげてください
(なかないおんなのこはなくゆうきすらないよわいこかもしれません)
泣かない女の子は泣く勇気すらない弱い子かもしれません
(あのこにまけているところはどこですか)
10.あの子に負けているところはどこですか
(なにをしたらわたしはあのこにかちますか)
何をしたら私はあの子に勝ちますか
(そんなふうにかんがえているからわたしはまけですか)
そんな風に考えているから私は負けですか
(ねこがあまえてあしもとにすりよってなくように、)
11.猫が甘えて足元に擦り寄って鳴くように、
(わたしもあなたにからまってすきすきってあまえたこえでなきたい)
私もあなたに絡まって好き好きって甘えた声で鳴きたい
(「すぐねむれるおまえがうらやましいよ」「ねむれないよるだってあるのよ」)
12.「すぐ眠れるお前が羨ましいよ」「眠れない夜だってあるのよ」
(「いつもすぐねむるじゃん」「あなたがいるからよ」)
「いつもすぐ眠るじゃん」「あなたがいるからよ」
(さびしいのはでーとのかえりぎわだけでいいのに)
13.寂しいのはデートの帰り際だけでいいのに
(わたしはずっとさびしくてなんだかそれがばかみたいで)
私はずっと寂しくてなんだかそれが馬鹿みたいで
(ないてないてないてなみだもこえもかれて、)
14.泣いて泣いて泣いて涙も声も枯れて、
(ついでにあいもかれてしまったみたいです)
ついでに愛も枯れてしまったみたいです
(「ちかくまでおくるよ」とけっきょくいえのまえまできて)
15.「近くまで送るよ」と結局家の前まで来て
(「んじゃかえるわ」とてをふり)
「んじゃ帰るわ」と手を振り
(ひとりかえっていくおとこのうしろすがたに)
独り帰っていく男の後ろ姿に
(おんなのこころはゆれるもの)
女の心は揺れるもの
(「さびしいのか」「うん」「どうしたらいい」)
16.「寂しいのか」「うん」「どうしたらいい」
(「どうしたらいいのかをわたしにきくからわたしはさびしいのよ」)
「どうしたらいいのかを私に聞くから私は寂しいのよ」
(おんなのこはすきなひとのとなりをあるいているとき、)
17.女の子は好きな人の隣を歩いているとき、
(いつてをつないでくれるかなってかんがえています)
いつ手を繋いでくれるかなって考えています
(いちずなかたおもいだとおもいながらあなたをすきでいつづけるわたしを、)
18.一途な片想いだと思いながらあなたを好きでい続ける私を、
(すきのいっぽうつうこうだとあなたにわらわれていたらどうしようとふあんになるよるが)
好きの一方通行だとあなたに笑われていたらどうしようと不安になる夜が
(どれくらいあるとおもいますか)
どれくらいあると思いますか
(せいかいはまいにちです)
正解は毎日です
(ふたりでちいさなだいどころにたって、)
19.二人で小さな台所に立って、
(やさいのきりかたがおかしいだとか、あぶらがはねてあついだとか、)
野菜の切り方がおかしいだとか、油が跳ねて熱いだとか、
(さわいでじゃれあいながらふたりぶんにしてはりょうのおおいごはんをじかんをかけてつくって、)
騒いでじゃれあいながら二人分にしては量の多いご飯を時間をかけて作って、
(あしたのおべんとうもこれだねってわらうきゅうじつ)
明日のお弁当もこれだねって笑う休日
(「おまえはおれがいなくてもだいじょうぶだよ」なんていわないでください)
20.「お前は俺がいなくても大丈夫だよ」なんて言わないでください
(あなたのまえでえがおでいれるようにひとりのときにないているのです)
あなたの前で笑顔でいれるように一人のときに泣いているのです