諱
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歌詞(問題文)
(かいえんにしずんだもるぐのなか、なにをさがすのですか?)
海淵に沈んだモルグの中、何を探すのですか?
(ふかかいのうろとなり、きぼうまねくぼしのつまさき。)
不可解の烏鷺となり、冀望招く拇指の爪先。
(いまだかんせいとはいいがたく、ききょうをはらむはこがしめる。)
未だ陥穽とは言い難く、奇矯を孕む箱が占める。
(むこのたみはこわれ、あのひとのどぐまをとくか?)
無辜の民は壊れ、あの人のドグマを説くか?
(まじないのいたく、りょうしのうみで、なでものだけがあるくのです。)
咒いの委託、量子の海で、撫物だけが歩くのです。
(こしらえたおとはぞうよんど、とむらいのそういはとうとうと。)
拵えた音は増四度、弔いの相違は滔々と。
(かいえんにしずんだもるぐのなか、なにをさがすのですか?)
海淵に沈んだモルグの中、何を探すのですか?
(いしょうなきひととなり、けいがいすらとどめぬほどに。)
意匠なき為人、形骸すら留めぬ程に。
(けだしけんこんらはどしがたく、はんかつうはきちをかぶる。)
蓋し乾抻らは度し難く、半可通は既知を被る。
(しかばねのごういとは?われわれのしゅうちゃくてんは?)
屍の合意とは?我々の終着点は?
(まちがったきおく、ざいしょうゆえに、)
間違った記憶、罪障故に、
(「がんこうしはいにてっすることなかれ」と。)
「眼光紙背に徹すること勿れ」と。
(みせかけのきかいとげんごど、こうでいするろうしゃにれんびんを。)
見せかけの奇怪と減五度、拘泥するろう者に憐憫を。
(こくびゃくのしはいにかしずくのは、すべてあなたのためです。)
黒白の支配に傅くのは、全てあなたの為です。
(ろうしゅうはびこる、かみさびたゆーとぴあ。)
陋習蔓延る、神さびたユートピア。
(つみかさねていみなをよべば、やがてさらちとなる。)
積み重ねて諱を呼べば、やがて更地となる。
(こしらえたおとはぞうよんど、とむらいのそういはとうとうと。)
拵えた音は増四度、弔いの相違は滔々と。
(かいえんにしずんだもるぐのなか、なにをさがすのですか?)
海淵に沈んだモルグの中、何を探すのですか?
(こくびゃくのしはいにかしずくのは、すべてあなたのためです。)
黒白の支配に傅くのは、全てあなたの為です。