東山ホテル
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | daifuku | 3613 | D+ | 3.8 | 94.1% | 998.1 | 3846 | 239 | 74 | 2024/11/08 |
2 | daifuku | 3550 | D+ | 3.7 | 95.8% | 1038.5 | 3852 | 165 | 74 | 2024/09/24 |
3 | 上半身が痛い | 3453 | D | 3.6 | 93.9% | 1034.8 | 3821 | 247 | 74 | 2024/09/22 |
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問題文
(きょうれつなたいけんがある。)
強烈な体験がある。
(なつだからーというあんちょくなりゆうでさーくるなかまとおかるとすぽっとに)
夏だからーという安直な理由でサークル仲間とオカルトスポットに
(いくことになった。ひがしやまとうげにあるひがしやまほてるというはいおくだ。)
行くことになった。東山峠にある東山ホテルという廃屋だ。
(おれはねっとでじょうほうをあつめたが、とにかくでるということなのでここにきめた。)
俺はネットで情報を集めたが、とにかく出るということなのでここにきめた。
(とにかくふとくていたすうのしょうげんから「ぼいらーしつにやけあとがあり、)
とにかく不特定多数の証言から「ボイラー室に焼け跡があり、
(そこがやばい」などの)
そこがヤバイ」などの
(じょうほうをえたがとくに「さんかいでひとのこえをきいた」「なにもみつからないので)
情報を得たが特に「3階で人の声を聞いた」「何も見つからないので
(かえろうとするとさんかいのまどにひとかげがみえた」と、さんかいにぶきみなはなしが)
帰ろうとすると3階の窓に人影が見えた」と、3階に不気味な話が
(しゅうちゅうしているのがきにいった。)
集中しているのが気に入った。
(ふんいきをだすためにおれのいえでこっくりさんをやってたのしんだあと)
雰囲気を出すために俺の家でこっくりさんをやって楽しんだあと
(じゅうにじくらいにげんちへむかった。おとこよんおんなよんのおおじょたいだったので、)
12時くらいに現地へ向った。男4女4の大所帯だったので、
(けっこうみんなよゆうだったが)
結構みんな余裕だったが
(ひがしやまほてるのぶきみなおおきいかげがみえてくるとくうきがかわった。)
東山ホテルの不気味な大きい影が見えてくると空気が変わった。
(りんせつするはかばからうらぐちにしんにゅうできるときいていたので、うごきやすいふくを)
隣接する墓場から裏口に侵入できると聞いていたので、動きやすい服を
(きてこいとみんなにいっておいたが、かんじんのはかばがない。)
来てこいとみんなに言っておいたが、肝心の墓場がない。
(みぎがわにそれらしいすぺーすがあるがこうだいなあきちになっている。)
右側にそれらしいスペースがあるが広大な空き地になっている。
(「はかなんてないぞ」)
「墓なんてないぞ」
(といわれたが、かいちゅうでんとうをかざしてあきちのなかにはいってみると)
と言われたが、懐中電灯をかざして空き地の中に入ってみると
(ひなだんのようなものがあり、へんなかたちのとうがたっていた。)
雛壇のようなものがあり、変な形の塔が立っていた。
(「おい、こっちなにかかいてある」)
「おい、こっち何か書いてある」
(いわれてきねんひのみたいなものをてらしてみると)
言われて記念碑のみたいなものを照らして見ると
(「じゅんしょくしゃいれいとう」)
「殉職者慰霊塔」
(ひぃぃー)
ヒィィー
(しょうわ3xねんだれがしけいぶほみたいなことがなんじゅうとれっきょされていた。)
昭和3×年誰某警部補みたいなことが何十と列挙されていた。
(もうそのたたずまいといい、よこのはいおくといい、おんなのこのはんぶんになきがはいった。)
もうその佇まいといい、横の廃屋といい、女の子の半分に泣きが入った。
(おとこまで「やばいっすよここ」としんけんなかおしていいだすしまつ。)
男まで「やばいっすよここ」と真剣な顔して言い出だす始末。
(おれもびびっていたがかえってはさぶすぎるので、なんとかなだめすかして)
俺もびびっていたが帰ってはサブすぎるので、なんとかなだめすかして
(おくにあるさわをこえほてるのうらぐちにしんにゅうした。)
奥にある沢を越えホテルの裏口に侵入した。
(しきちから、いっかしょひらいていたまどをのりこえてなかにはいるとへやはでんわきやら)
敷地から、1ヵ所開いていた窓を乗り越えて中に入ると部屋は電話機やら
(あきかんやらさまざまなごみがさんらんしていた。)
空き缶やら様々なゴミが散乱していた。
(ふろばやといれなど、よごれてはいたがつかっていたそのままのかんじだ。)
風呂場やトイレなど、汚れてはいたが使っていたそのままの感じだ。
(へやからろうかにでるとはがれたかべやまくれあがったじゅうたんでいかにもな)
部屋から廊下にでると剥がれた壁や捲くれあがった絨毯でいかにもな廃屋に
(はいおくにしあがっている。かいちゅうでんとうがにこしかないのでなるべくはなれないようにしながら)
仕上がっている。懐中電灯が2個しかないのでなるべく離れない様にしながら
(かくこしつやといれなどのしゃしんをとりまくった。)
各個室やトイレなどの写真をとりまくった。
(とくにだいどころはようぐがまるまるのこっていて、ちょうぼとかもあった。)
特に台所は用具がまるまる残っていて、帳簿とかもあった。
(うわさだがここはおーなーがきがくるってつぶれたという。)
噂だがここはオーナーが気が狂って潰れたという。
(いっかいをたんさくしてすこしきがおおきくなったのでにかいへつづくかいだんをみつけて、)
1階を探索して少し気が大きくなったので2階へ続く階段を見つけて、
(のぼった。にかいのふろあについて、うわさのさんかいへそのままいこうかとはなしていたときだ。)
のぼった。2階のフロアについて、噂の3階へそのまま行こうかと話していた時
(きゅうにせいじゃくのなかにでんわのべるがなりひびいた。)
急に静寂のなかに電話のベルが鳴り響いた。
(3かいのほうからだ。)
3階の方からだ。
(おんなのこがひめいをあげてしまった。)
女の子が悲鳴をあげてしまった。
(れんさするようにどうようがひろがってなんにんかしたへかけおりた。)
連鎖するように動揺が広がって何人か下へ駆け降りた。
(「おちつけ。おちつけって」さいあくだ。)
「落ちつけ。落ちつけって」最悪だ。
(ぱにっくはよけいなじこをおこす。)
パニックは余計な事故を起こす。
(おれはあがろうかおりようかしゅんじゅんしたが、じりりりりりというきみのわるいおとは)
俺は上がろうか降りようか逡巡したが、ジリリリリリという気味の悪い音は
(しんぞうにわるい。「はしるな。ゆっくりおりろよ」)
心臓に悪い。「走るな。ゆっくり降りろよ」
(とほごしゃのきぶんでいったが、かいちゅうでんとうをもっているふたりはすでに)
と保護者の気分で言ったが、懐中電灯を持っている二人はすでに
(かけおりてしまっている。くらやみがすうっとおりてきて、ぞっとしたのでおれも)
かけおりてしまっている。暗闇がすうっと下りてきて、ぞっとしたので俺も
(あわててはしった。ひろくなっているいっかいのろびーあたりでみなはかたまっていた。)
慌ててて走った。広くなっている1階のロビーあたりで皆は固まっていた。
(おれがついたときに、ふっ、とでんわはとまった。)
俺が着いたときに、ふっ、と電話は止った。
(「もうかえる」とないてるこがいて、きまずかった。)
「もう帰る」と泣いてる子がいて、気まずかった。
(おとこたちもあおいかおをしている。そのときいちばんねんちょうのせんぱいがくちをひらいた。)
男たちも青い顔をしている。その時一番年長の先輩が口を開いた。
(おれのおかるとどうのししょうだ。「ごめんごめん。ほんとにごめん」)
俺のオカルト道の師匠だ。「ゴメンゴメン。ほんとにゴメン」
(そういいながらぽけっとからけいたいでんわをとりだした。)
そういいながらポケットから携帯電話を取り出した。
(「こんなにおどろくとはおもわなかったから、ごめんね」)
「こんなに驚くとは思わなかったから、ゴメンね」
(いわく、おどろかそうとしてひるまにけいたいをいちだいさんかいにしこんでおいたらしい。)
曰く、驚かそうとして昼間に携帯を一台3階に仕込んでおいたらしい。
(それでころあいをみはからってこっそりそっちのけいたいにでんわしたと。)
それで頃合をみはからってこっそりそっちの携帯に電話したと。
(あふぉか!やりすぎだっつーの。)
アフォか!やりすぎだっつーの。
(もうしらけてしまったので、そこでてったいになった。かえりしなししょうがいう。)
もうしらけてしまったので、そこで撤退になった。帰りしな師匠が言う。
(「あそこしゃれにならないね」)
「あそこ洒落にならないね」
(しゃれにならんのはあんただといいそうになったがししょうはつづけた。)
洒落にならんのはアンタだと言いそうになったが師匠は続けた。
(「ぼくたちがいれいとうみてるとき、ほてるのまどにひとがいたでしょ」みてない。)
「僕たちが慰霊塔見てる時、ホテルの窓に人がいたでしょ」見てない。
(あのときほてるのほうをみるなんてかんがえもしない。)
あの時ホテルのほうを見るなんて考えもしない。
(「なつだからdqnかとおもったけど、なかにはいったらあきらかにちがった。)
「夏だからDQNかと思ったけど、中に入ったら明らかに違った。
(じゅうにんじゃきかないくらいいた。うえのほうのかい」「いたって・・・」)
10人じゃきかないくらい居た。上の方の階」「居たって・・・」
(「ねたのためにけーたいもういっこかうほどのかねあるとおもう?」)
「ネタのためにケータイもう一個買うほどの金あると思う?」
(そこでおれあわあわじょうたい。「あれはほてるのでんわ。おときいたでしょ。じりりりりり」)
そこで俺アワアワ状態「あれはホテルの電話。音聞いたでしょ。じりりりりり」
(たしかに。みんなをおくっていったあと、ししょうがとんでもないことをいう。)
たしかに。みんなを送って行ったあと、師匠がとんでもないことを言う。
(「じゃ、もどろうかほてる」おれはかんべんしてくれとなきつき、かいほうされた。)
「じゃ、戻ろうかホテル」俺は勘弁してくれと泣きつき、解放された。
(しかしししょうはけっきょくひとりでいったみたいだった。)
しかし師匠は結局一人でいったみたいだった。
(ごじつどうなったかきいてみると、うそかほんとうかわからないひょうじょうで)
後日どうなったか聞いてみると、ウソか本当かわからない表情で
(「またでんわがかかってきてね。でてもじゅわきからじりりりりりり。)
「また電話が掛かってきてね。出ても受話器からジリリリリリリ。
(こんじょうなしが!!っていっかつしたら)
根性なしが!!って一喝したら
(ほてるじゅうのがなりだした。やばいとおもってにげた」)
ホテル中のが鳴り出した。ヤバイと思って逃げた」