コジョウイケトンネル

順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | kkk | 7337 | 光 | 7.5 | 96.8% | 263.7 | 2001 | 66 | 48 | 2025/05/20 |
2 | Jyo | 4967 | B | 5.0 | 97.7% | 388.7 | 1976 | 45 | 48 | 2025/05/19 |
3 | だぶる | 4107 | C | 4.2 | 96.7% | 470.6 | 2001 | 68 | 48 | 2025/05/18 |
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問題文
(ししょうにはみえて、ぼくにはみえないことがしばしばあった。)
師匠には見えて、僕には見えないことがしばしばあった。
(なつまえごろ、おかるとどうのししょうにつれられてこじょういけとんねるに)
夏前ごろ、オカルト道の師匠に連れられてコジョウイケトンネルに
(しんやどらいぶをかんこうした。)
深夜ドライブを敢行した。
(こじょういけとんねるはとなりのkしにあるゆうめいすぽっとで、)
コジョウイケトンネルは隣のK市にある有名スポットで、
(きんぺんでごほんゆびにはいるめいしょだ。)
近辺で5本指に入る名所だ。
(kしにはなぜかいようにしんれいすぽっとがおおい。)
K市にはなぜか異様に心霊スポットが多い。
(どうどうししょうがみどころをせつめいしてくれた。)
道々師匠が見所を説明してくれた。
(「こじょういけとんねるはまじででるぞ。てまえのでんわぼっくすも)
「コジョウイケトンネルはマジで出るぞ。手前の電話ボックスも
(やばいがとんねるないでははいりこんでくるからな」)
ヤバイがトンネル内では入りこんでくるからな」
(はいりこんでくるといううわさはきいたことがあった。)
入りこんでくるという噂は聞いたことがあった。
(「とくにさんにんのりがあぶない。ひとつだけざせきをあけていると、)
「特に3人乗りが危ない。一つだけ座席をあけていると、
(そこにのってくる」)
そこに乗ってくる」
(ぼくはもうれつにいやなよかんがした。)
僕は猛烈に嫌な予感がした。
(ししょうのうんてんせきのとなりにはぬいぐるみがすわっていた。)
師匠の運転席の隣にはぬいぐるみが座っていた。
(ぼくはこうぶざせきでひとりかんねんした。)
僕は後部座席で一人観念した。
(「のせるきですね」)
「乗せる気ですね」
(とんねるがみえてきた。)
トンネルが見えてきた。
(てまえのでんわぼっくすとやらにはなにもみえなかったが、とんねるないにはいると)
手前の電話ボックスとやらにはなにも見えなかったが、トンネル内に入ると
(さすがにくうきがちがう。おもったよりくらくてぼくはきょろきょろしゅういをみまわした。)
さすがに空気が違う。思ったより暗くて僕はキョロキョロ周囲を見まわした。
(すこしすすんだだけで、これはでる、とかくしんする。)
少し進んだだけで、これは出る、と確信する。
(みみなりがするのだ。ぼくはみぎがわにすわろうかひだりがわにすわろうかまよって、まんなかあたりで)
耳鳴りがするのだ。僕は右側に座ろうか左側に座ろうか迷って、真ん中あたりで
(もぞもぞしていた。みぎがわのたいこうしゃせんからくるか、ひだりのかべがわからくるのか。)
もぞもぞしていた。右側の対抗車線からくるか、左の壁側からくるのか。
(どきどきしていると、いきなりししょうがさけんだ。)
ドキドキしていると、いきなり師匠が叫んだ。
(「ぶっころすぞこらぁっぁ!!!」)
「ぶっ殺すぞコラァッァ!!!」
(ぼくがいわれたのかとちぢみあがった。)
僕が言われたのかと縮みあがった。
(「あたまさげろ、さわられるな」)
「頭下げろ、触られるな」
(みみなりがすごい。)
耳鳴りがすごい。
(しかしなにもみえない。)
しかし何も見えない。
(あわててあたまをさげるが、みえないてがすりぬけたかとおもうとしんぞうにわるい。)
慌てて頭を下げるが、見えない手がすり抜けたかと思うと心臓に悪い。
(「にげるなぁ!!にげたらもういっかいころす!」)
「逃げるなァ!!逃げたらもう一回殺す!」
(ししょうがたんかをきるのはなんどかみたが、これほどそうぜつなのははじめてだった。)
師匠が啖呵を切るのはなんどか見たが、これほど壮絶なのは初めてだった。
(「おい、にがすな、はやくしゃしんとれ」)
「おい、逃がすな、はやく写真とれ」
(しんれいしゃしんようにぼくがかめらをあずかっていたのだ。)
心霊写真用に僕がカメラを預かっていたのだ。
(しかし・・・)
しかし・・・
(「どっちっすか」)
「どっちっスか」
(「はやく、みぎのまどぎわ」)
「はやく、右の窓際」
(「みえませんっ」)
「見えませんッ」
(「たくしーのぼうし!みえるだろ。にげるなこらぁ!ころすぞ」)
「タクシーの帽子!見えるだろ。逃げるなコラァ!殺すぞ」
(「みえません!」)
「見えません!」
(ちっ、とししょうはしたうちしてまえをむきなおった。)
ちっ、と師匠は舌打ちして前を向き直った。
(ぶれーきかけるきだ・・・)
ブレーキ掛ける気だ・・・
(おれはまっさおになって、めったやたらにしゃったーをきった。)
俺は真っ青になって、めったやたらにシャッターを切った。
(とんねるをでたときにはいきたここちがしなかった。)
トンネルを出た時には生きた心地がしなかった。
(ごじつげんぞうされたしゃしんをみせてもらうとそこにはまどと、そのむこうの)
後日現像された写真を見せてもらうとそこには窓と、そのむこうの
(とんねるないへきのらんぷがうつっていた。ししょうはふきげんそうにいった。)
トンネル内壁のランプが写っていた。師匠は不機嫌そうに言った。
(「おれからみてみぎのまどだった」)
「俺から見て右の窓だった」
(よくみるとまどにうつるかめらをかまえたぼくのかたのうしろに、)
よく見ると窓にうつるカメラを構えた僕の肩の後ろに、
(うっすらとたくしーぼうをかぶったしょろうのおとこのおびえたかおがうつっていた。)
うっすらとタクシー帽を被った初老の男の怯えた顔が写っていた。