『オオカミと七ひきの子ヤギ』グリム1
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | りーちょ | 4834 | B | 5.0 | 96.5% | 615.1 | 3083 | 109 | 61 | 2024/12/19 |
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問題文
(むかしむかし、あるところに、おかあさんのやぎがいました。)
むかしむかし、ある所に、お母さんのヤギがいました。
(このおかあさんやぎには、かわいいこやぎがななひきおりました。)
このお母さんヤギには、可愛い子ヤギが七匹おりました。
(おかあさんやぎは、ちょうどにんげんのおかあさんがそのこどもをかわいがるのと)
お母さんヤギは、ちょうど人間のお母さんがその子どもを可愛がるのと
(おなじように、ななひきのこやぎたちをかわいがっていました。)
同じように、七匹の子ヤギたちを可愛がっていました。
(あるひ、おかあさんやぎは、もりへいって、たべものをとってこようとおもい、)
ある日、お母さんヤギは、森へ行って、食べ物をとってこようと思い、
(ななひきのこやぎたちをよびあつめて、こういいきかせました。)
七匹の子ヤギたちを呼び集めて、こう言い聞かせました。
(「いいかい、みんな、おかあさんはもりへいってくるからね。)
「いいかい、みんな、お母さんは森へ行ってくるからね。
(そのあいだ、おおかみによくきをつけているんだよ。)
そのあいだ、オオカミによく気をつけているんだよ。
(あいつがうちのなかへはいってきたら、おまえたちはまるごと)
あいつがうちの中へ入ってきたら、おまえたちはまるごと
(たべられてしまうからね。あのわるものは、ちょいちょいすがたをかえて)
食べられてしまうからね。あの悪者は、ちょいちょい姿を変えて
(くるけれども、こえはしゃがれているし、あしはまっくろだから、)
来るけれども、声はしゃがれているし、足は真っ黒だから、
(おまえたちだってすぐにわかるよ」)
おまえたちだってすぐに分るよ」
(するとこやぎたちは、「おかあさん、だいじょうぶだよ。)
すると子ヤギたちは、「お母さん、大丈夫だよ。
(みんなできをつけるから、しんぱいしないでいっておいでよ」と、いいました。)
みんなで気をつけるから、心配しないで行っておいでよ」と、言いました。
(そこで、おかあさんやぎは、めえめえないて、あんしんしてでかけました。)
そこで、お母さんヤギは、メエメエ鳴いて、安心して出かけました。
(それからまもなく、おもてのとをとんとんとたたくものがおりました。)
それからまもなく、表の戸をトントンと叩く者がおりました。
(そして、「ぼうやたち、あけておくれ。おかあさんだよ。)
そして、「ぼうやたち、あけておくれ。お母さんだよ。
(みんなに、いいものをもってきてやったよ」というこえがしました。)
みんなに、いい物を持って来てやったよ」という声がしました。
(けれども、そのこえがしゃがれていましたので、)
けれども、その声がしゃがれていましたので、
(こやぎたちには、すぐおおかみだということがわかりました。)
子ヤギたちには、すぐオオカミだということが分かりました。
(「あけてなんかやらないよ」と、こやぎたちはさけびました。)
「あけてなんかやらないよ」と、子ヤギたちは叫びました。
(「おまえはおかあさんじゃないもの。おかあさんはきれいな、)
「おまえはお母さんじゃないもの。お母さんはきれいな、
(いいこえをしているけど、おまえのこえはしゃがれている。)
いい声をしているけど、おまえの声はしゃがれている。
(おまえはおおかみだい」)
おまえはオオカミだい」
(するとおおかみは、ざっかやさんへいって、おおきなちょーくを)
するとオオカミは、雑貨屋さんへ行って、大きなチョークを
(いっぽんかってきました。そして、それをたべて、こえをよくしました。)
一本買ってきました。そして、それを食べて、声をよくしました。
(それから、またもどってきて、とをとんとんとたたいて、おおきなこえで、)
それから、また戻ってきて、戸をトントンと叩いて、大きな声で、
(「ぼうやたち、あけておくれ。おかあさんだよ。)
「ぼうやたち、あけておくれ。お母さんだよ。
(みんなに、いいものをもってきてやったよ」と、よびかけました。)
みんなに、いい物を持って来てやったよ」と、呼びかけました。
(けれども、おおかみはまっくろなまえあしをまどのところにかけていました。)
けれども、オオカミは真っ黒な前足を窓の所にかけていました。
(それをこやぎたちがみつけて、「あけてなんかやらないよ。)
それを子ヤギたちが見つけて、「あけてなんかやらないよ。
(おかあさんはおまえみたいな、まっくろなあしをしちゃいないもの。)
お母さんはおまえみたいな、真っ黒な足をしちゃいないもの。
(おまえはおおかみだい」と、さけびました。)
おまえはオオカミだい」と、叫びました。
(そこで、おおかみは、ぱんやさんへかけていって、「つまずいて、)
そこで、オオカミは、パン屋さんへ駆けて行って、「つまずいて、
(あしをいたくしたから、ねりこをこすりつけてくれ」と、いいました。)
足を痛くしたから、ねり粉をこすりつけてくれ」と、言いました。
(ぱんやさんがおおかみのまえあしにねりこをこすりつけてやりますと、)
パン屋さんがオオカミの前足にねり粉をこすりつけてやりますと、
(おおかみは、こんどはこなやさんのところへはしっていって、)
オオカミは、今度は粉屋さんの所へ走って行って、
(「おれのまえあしにしろいこなをふりかけてくれ」と、いいました。)
「おれの前足に白い粉をふりかけてくれ」と、言いました。
(こなやさんは、おおかみのやつめ、まただれかをだますつもりだな、)
粉屋さんは、オオカミのやつめ、また誰かをだますつもりだな、
(とかんがえましたので、それをことわりました。するとおおかみは、)
と考えましたので、それを断りました。するとオオカミは、
(「さっさとやらねえと、てめえをくっちまうぞ」と、おどかしました。)
「さっさとやらねえと、てめえを食っちまうぞ」と、おどかしました。
(それで、こなやさんはこわくなって、まえあしをしろくぬってやりました。)
それで、粉屋さんは怖くなって、前足を白く塗ってやりました。
(じっさい、にんげんなんてのは、こんなものですね。)
実際、人間なんてのは、こんなものですね。
(それから、このわるものは、またまたやぎのうちへいって、)
それから、この悪者は、またまたヤギのうちへ行って、
(とんとんととをたたきました。そして、「ぼうやたち、あけておくれ。)
トントンと戸を叩きました。そして、「ぼうやたち、あけておくれ。
(おかあさんがかえってきたんだよ。みんなに、もりからいいものを)
お母さんが帰ってきたんだよ。みんなに、森からいい物を
(もってきてやったよ」と、いいました。)
持って来てやったよ」と、言いました。
(すると、こやぎたちはいっせいにさけびました。「さきにあしをみせてごらん、)
すると、子ヤギたちは一斉に叫びました。「先に足を見せてごらん、
(そうすりゃ、ぼくたちのおかあさんかどうか、わかるから」)
そうすりゃ、ぼくたちのお母さんかどうか、分かるから」
(そこで、おおかみはまどのところにまえあしをかけました。)
そこで、オオカミは窓の所に前足をかけました。
(こやぎたちは、そのあしがしろいのをみて、いまいったのは、)
子ヤギたちは、その足が白いのを見て、今言ったのは、
(みんなほんとうのことにちがいない、とおもいこみました。)
みんな本当のことに違いない、と思いこみました。
(そして、とをあけました。ところがたいへん、はいってきたのはおおかみです。)
そして、戸をあけました。ところが大変、入ってきたのはオオカミです。
(みんなはびっくりして、あわててかくれようとしました。)
みんなはビックリして、慌てて隠れようとしました。
(いっぴきはつくえのしたに、にひきめはねどこのなかに、さんびきめはだんろのなかに、)
一匹は机の下に、二匹目は寝床の中に、三匹目はだんろの中に、
(よんひきめはだいどころに、ごひきめはとだなのなかに、ろくひきめはせんたくだらいのなかに、)
四匹目は台所に、五匹目は戸棚の中に、六匹目は洗濯だらいの中に、
(ななひきめははしらどけいのはこのなかへとびこみました。)
七匹目は柱時計の箱の中へ跳びこみました。
(ところがおおかみは、あっさりみんなをみつけだして、)
ところがオオカミは、あっさりみんなを見つけだして、
(おおきなくちをぱっくりあけると、かたっぱしからのみこんでしまいました。)
大きな口をぱっくりあけると、片っ端から飲みこんでしまいました。
(ただ、とけいのはこのなかにかくれていた、いちばんちいさいこやぎだけは、)
ただ、時計の箱の中に隠れていた、一番小さい子ヤギだけは、
(みつからずにすみました。)
見つからずにすみました。