マネージャーの仕事6

(４．まねーじゃーのしごとは、かれひとりあるいは)

4.マネージャーの仕事は、彼一人あるいは

(そのちょくせつのぶかをつかうだけですいこうできるものにしなければならない。)

その直接の部下を使うだけで遂行できるものにしなければならない。

(かいぎやちょうせいがひつようなしょくむはまちがっている。)

会議や調整が必要な職務は間違っている。

(ひんぱんにしゅっちょうしなければならないしょくむもまちがっている。)

頻繁に出張しなければならない職務もまちがっている。

(しごととかいぎがどうじにできないのとどうよう、しごととりょこうもどうじにはできない。)

仕事と会議が同時にできないのと同様、仕事と旅行も同時にはできない。

(５．まねーじゃーのしごとのふそくをぽすとでおぎなってはならない。)

5.マネージャーの仕事の不足をポストで補ってはならない。

(ほうしょうをぽすとでおぎなってもならない。それはきたいをあたえる。)

報奨をポストで補ってもならない。それは期待を与える。

(かたがきはちいとせきにんをいみする。)

肩書は地位と責任を意味する。

(じぇすちゃーつまりちいとせきにんのかわりにかたがきをあたえることは、)

ジェスチャーつまり地位と責任の代わりに肩書を与えることは、

(あえてもんだいをおこそうとするにひとしい。)

あえて問題を起こそうとするに等しい。

(６．「ごけづくり」のしごとはせっけいしなおさなければならない。)

6.「後家づくり」の仕事は設計しなおさなければならない。

(１９せいきなかばのだいはんせんぜんせいのころ、)

１９世紀半ばの大帆船全盛のころ、

(ふながいしゃには、「ごけづくり」とよばれるふねがあらわれることがあった。)

船会社には、「後家づくり」とよばれる船が現れることがあった。

(なぜかはわからないがひんぱんにじこしをおこした。)

なぜかはわからないが頻繁に事故死を起こした。

(ふんべつあるせんしゅは、そのようなふねをおもいきってかいたいした。)

分別ある船主は、そのような船を思い切って解体した。

(こんにちのそしきにも、りゆうはわからないが、)

今日の組織にも、理由はわからないが、

(そのしごとについたゆうしゅうなものがつぎつぎにたおれるしょくむがある。)

その仕事についた優秀な者が次々に倒れる職務がある。

(しごとじたいはよくこうせいされ、こなせないはずはない。)

仕事自体はよく構成され、こなせないはずはない。

(しかし、じっさいにはこなせない。)

しかし、実際にはこなせない。

(つうじょうそのようなしょくむはぐうぜんからうまれる。)

通常そのような職務は偶然から生まれる。