『死神の名づけ親』グリム2【完】

※分かりやすくする為、表記等を一部改変しております
↓のURLからの続きですので、未プレイの方はプレイしてから
こちらのタイピングをしてください
https://typing.twi1.me/game/316868
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長文
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問題文
(「ちょいと、しにがみをだませないものかしら」と、いしゃがかんがえてみました。)
「ちょいと、死神をだませないものかしら」と、医者が考えてみました。
(「おこるにはおこるだろうが、じぶんは、なんといっても)
「怒るには怒るだろうが、自分は、なんといっても
(あれになづけられたから、しにがみもめをつぶってくれるだろう。)
アレに名づけられたから、死神も目をつぶってくれるだろう。
(おもいきって、やってみよう」それで、いしゃはびょうにんをつかまえて、)
思い切って、やってみよう」 それで、医者は病人をつかまえて、
(じょうげぎゃくにおきかえて、しにがみがびょうにんのあたまのほうにたつことになるようにしました。)
上下逆に置きかえて、死神が病人の頭の方に立つことになるようにしました。
(そうしておいて、いつものやくそうをのませると、)
そうしておいて、いつもの薬草を飲ませると、
(おうさまはげんきをとりもどして、もとどおりのじょうぶなからだになりました。)
王さまは元気をとりもどして、元通りの丈夫な体になりました。
(けれども、しにがみはいしゃのところへやってきて、はらをたてたそこいじのわるいかおをして、)
けれども、死神は医者の所へやってきて、腹をたてた底意地の悪い顔をして、
(ゆびでおどしながら、「おまえは、このわしをだましたな。)
指でおどしながら、「おまえは、このわしをだましたな。
(こんかいだけは、かんだいにみてやる。おまえは、わしがなづけたこだからな。)
今回だけは、寛大にみてやる。おまえは、わしが名づけた子だからな。
(だが、こんなことを、もういっぺんやったら、いのちはないぞ。)
だが、こんなことを、もう一辺やったら、命はないぞ。
(わしは、おまえをひっつかまえてつれていく」といいました。)
わしは、おまえをひっつかまえて連れていく」と言いました。
(ところがそのご、おうさまのおひめさまがたいびょうにかかりました。)
ところがそのご、王さまのお姫さまが大病にかかりました。
(おひめさまはおうさまのひとりむすめで、おうさまは、ひるもよるもなきとおしたので、)
お姫さまは王さまの一人娘で、王さまは、昼も夜も泣き通したので、
(めがつぶれました。それで、「おひめさまのいのちをすくってくれるものがいたら、)
目がつぶれました。それで、「お姫さまの命を救ってくれる者がいたら、
(おひめさまのおむこさんにして、おうさまのあとつぎにする」という)
お姫さまのおむこさんにして、王さまの後継ぎにする」という
(おふせをだしたのです。いしゃがびょうにんのねどこへいったときには、)
お布施をだしたのです。 医者が病人の寝床へ行ったときには、
(しにがみはあしのほうにみえました。いしゃはなづけおやのけいこくをおもいだしたはず)
死神は足の方に見えました。医者は名づけ親の警告を思い出したはず
(なのですが、おひめさまのすばらしくうつくしいのと、)
なのですが、お姫さまのすばらしく美しいのと、
(うまくいけばそのおひめさまのおむこさんになれるというのぞみみとに)
うまくいけばそのお姫さまのおむこさんになれるという望みとに
(あたまがしびれて、いしゃは、ほかのことはなんにもかんがえませんでした。)
頭がしびれて、医者は、ほかのことはなんにも考えませんでした。
(しにがみは、おこっためつきでにらみつけました。てをたかくふりあげました。)
死神は、おこった目つきでにらみつけました。手を高くふりあげました。
(そして、かさかさのにぎりこぶしでうつまねをしましたが、)
そして、カサカサの握りこぶしで打つ真似をしましたが、
(そんなことはめにはいらず、びょうにんをだきおこすと、)
そんなことは目に入らず、病人を抱き起こすと、
(さきほどあしのあったほうへあたまをおきかえました。)
先ほど足のあったほうへ頭を置きかえました。
(そうしておいて、れいのやくそうをのませましたら、)
そうしておいて、例の薬草を飲ませましたら、
(たちまちおひめさまのほっぺたにあかみがさしてきて、)
たちまちお姫さまの頬っぺたに赤みがさしてきて、
(いのちがまたあたらしく、ぴくりぴくりとうごきだしました。)
命がまた新しく、ピクリピクリと動きだしました。
(しにがみは、これでもうにど、じぶんのもちものをだましとられたわけですから、)
死神は、これでもう二度、自分の持ちものをだましとられたわけですから、
(いしゃのところへおおまたにつかつかとやってきて、「おまえは、もうおだぶつだ。)
医者の所へ大股にツカツカとやって来て、「おまえは、もうお陀仏だ。
(いよいよじゅんばんがまわってきたぞ」といったかとおもうと、)
いよいよ順番がまわってきたぞ」と言ったかと思うと、
(こおりのようなつめたいてで、いしゃをていこうすることもできないように)
氷のような冷たい手で、医者を抵抗することもできないように
(あらあらしくひっつかんで、じめんのしたの、どこかのほらあなのなかへつれこみました。)
荒々しく引っつかんで、地面の下の、どこかのほら穴の中へ連れこみました。
(そこでめにはいったのは、なんぜんともかずしれないとうかが、)
そこで目に入ったのは、何千とも数知れない燈火が、
(みわたすこともできないほど、なんれつにもならんでともっているのでした。)
見渡すこともできないほど、何列にも並んで灯っているのでした。
(だいちゅうしょうと、おおきさがさまざまにあり、まばたきをするあいだに、)
大中小と、大きさが様々にあり、まばたきをするあいだに、
(そのあかりが、いくつかきえたかとおもうと、)
その明かりが、いくつか消えたかと思うと、
(またべつのがいくつももえあがるので、ちいさなほのおは、いれかわりたちかわり、)
また別のがいくつも燃えあがるので、小さな炎は、入れかわり立ちかわり、
(あっちこっちへぴょんぴょんとびはねているようにみえます。)
あっちこっちへピョンピョン跳びはねているように見えます。
(「どうだ」と、しにがみがこえをかけました。)
「どうだ」と、死神が声をかけました。
(「これは、にんげんどものせいめいのとうかだ。おおきいのはこどもので、)
「これは、人間どもの生命の燈火だ。大きいのは子どもので、
(ちゅうぐらいのはけっきさかんなふうふのもの、)
中ぐらいのは血気盛んな夫婦のもの、
(ちいさいやつは、じいさんとばあさんのだ。)
小さいやつは、じいさんとばあさんのだ。
(といっても、こどもやわかいものでも、ちっぽけなあかりしか)
と言っても、子どもや若い者でも、ちっぽけな明かりしか
(もってないのが、よくいる」「わたしのいのちのあかりをみせてくださいな」)
持ってないのが、よくいる」「わたしの命の明かりを見せてくださいな」
(じぶんのはまだまだ、だいぶおおきいだろうとおもって、いしゃがこういうと、)
自分のはまだまだ、だいぶ大きいだろうと思って、医者がこう言うと、
(しにがみは、いまにもきえそうな、ちっぽけなろうそくのもえのこりをゆびさして、)
死神は、今にも消えそうな、ちっぽけなロウソクの燃え残りを指さして、
(「みなさい、これだよ」といいました。)
「見なさい、これだよ」と言いました。
(「こりゃあ、ひどいや」と、いしゃはぎょっとしました。)
「こりゃあ、ひどいや」と、医者はギョッとしました。
(「おじさん、あたらしいのをつけてくださいな。)
「おじさん、新しいのをつけてくださいな。
(ね、おねがいですから、そうすりゃあ、いきていられるし、)
ね、お願いですから、そうすりゃあ、生きていられるし、
(おうさまになれて、うつくしいおひめさまのおむこさんにもなれるんですからね」)
王さまになれて、美しいお姫さまのおむこさんにもなれるんですからね」
(「わしのちからではできないよ」と、しにがみがこたえました。)
「わしの力では出来ないよ」と、死神が答えました。
(「まず、ひとつきえてからでないと、あたらしいのはもえないのでな」)
「まず、一つ消えてからでないと、新しいのは燃えないのでな」
(「そんなら、ふるいのをあたらしいやつのうえへのっけてください。)
「そんなら、古いのを新しいやつの上へのっけてください。
(ふるいやつがもえちまえば、あたらしいのが、すぐつづいてもえだすでしょう」と、)
古いやつが燃えちまえば、新しいのが、すぐ続いて燃えだすでしょう」と、
(いしゃはなきつきました。しにがみは、そののぞみをききとどけるようなふりをして、)
医者は泣きつきました。 死神は、その望みを聞き届けるようなふりをして、
(てをのばしてあたらしくおおきいろうそくをひきよせました。)
手を伸ばして新しく大きいロウソクを引き寄せました。
(けれども、もともとしかえしをするつもりなのですから、)
けれども、もともと仕返しをするつもりなのですから、
(さしかえるときにわざとしくじって、ちいさなろうそくは、)
さしかえる時にわざとしくじって、小さなろうそくは、
(ころりとひっくりかえってきえました。そのとたんにいしゃはぱったりたおれて、)
コロリとひっくりかえって消えました。そのとたんに医者はパッタリ倒れて、
(こんどは、じぶんがしにがみのもちものになってしまったのです。)
今度は、自分が死神の持ちものになってしまったのです。