【2ch洒落怖】『コトリバコ』2

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プレイ回数1005難易度(4.1) 3352打 長文 長文モードのみ
納屋から見つかった、不思議な小箱の正体とは…
【2005年6月6日に投稿された体験談】

●主要人物→基本的に「名字:大文字、名前:小文字」です
・a:主人公
・m:家が神社
・k:mの彼女
・s:箱を持って来た女性
・おじいさん:S家の隣人
・t:S家の前に箱を管理していた人
・A:aの先祖

●コトリバコ
・舞台は島根県の、とある集落
・漢字で表記すると、「子取り箱」になる
・子供と子供を生める女性に取り憑き、危害を加える
・箱の作成時に、犠牲になった子の数が多いほど強力
・2011年に映画化された(『ことりばこ』)

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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 tetsumi 5054 B+ 5.2 96.5% 656.4 3442 124 99 2024/09/26

関連タイピング

問題文

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(mのただならないようすに、sちゃんははんなきです。)

mのただならない様子に、sちゃんは半泣きです。

(おびえきってました。)

おびえきってました。

(おれもkもなきそうです。)

俺もkも泣きそうです。

(きばこをもってきたsが、)

木箱を持って来たsが、

(「わかったわかった。がんばってみる」って。)

「分かった分かった。がんばってみる」って。

(sいがいのおれらも、なんかわからないけれど、)

s以外の俺らも、なんか分からないけれど、

(「わかったわかった」っていいました。)

「分かった分かった」って言いました。

(mがふたたびおれに、ほうちょうかかったーを)

mがふたたび俺に、包丁かカッターを

(もってくるようにしじしたので、)

持ってくるように指示したので、

(おれはおそるおそるほうちょうをmにてわたしました。)

俺は恐る恐る包丁をmに手渡しました。

(「a、おれのうちももをおもいっきしつねってくれ」)

「a、俺の内モモを思いっきしツネってくれ」

(もう、わけがわからないけれど、)

もう、訳が分からないけれど、

(mのいうとおりにやるしかありません。)

mの言う通りにやるしかありません。

(mが「がああ、があ、ぐいうう、あああ」と)

mが「がああ、があ、ぐいうう、あああ」と

(ぜっきょうをあげるなか、なおもおれはうちももをつねりあげる。)

絶叫を上げる中、なおも俺は内モモをツネり上げる。

(おれにももをつねりあげられながら、)

俺にモモをつねり上げられながら、

(mはじぶんのゆびさきとてのひらをほうちょうできりつけました。)

mは自分の指先と手のひらを包丁で切りつけました。

(たぶん、そのいたみをけすためにつねらせたのだとおもう。)

多分、その痛みを消すためにツネらせたのだと思う。

(mが「sちゃん、くちをひらけえ」とさけぶと、)

mが「sちゃん、口をひらけえ」と叫ぶと、

(sちゃんのくちのなかに、)

sちゃんの口の中に、

など

(じぶんのちだらけのゆびをつっこみました。)

自分の血だらけの指を突っ込みました。

(そして、「sちゃん、のみい。まずくてものみい」)

そして、「sちゃん、飲みい。まずくても飲みい」

(とmにいわれ、sちゃんはおおなきです。)

とmに言われ、sちゃんは大泣きです。

(ことばがでていなかったです。)

言葉が出ていなかったです。

(そのご、mはなにやらのりとかじゅもんかわかりませんが、)

そのご、mはなにやら祝詞か呪文か分かりませんが、

(ごかいからろっかいほどくりかえしました。)

五回から六回ほど繰り返しました。

(じゅもんというより、きょくみたいなかんじでした。)

呪文というより、曲みたいな感じでした。

(そしてmがsちゃんのくちからてをはなすとすぐ、)

そしてmがsちゃんの口から手を放すとすぐ、

(sちゃんがちのまじったものをはきました。)

sちゃんが血の混じったものを吐きました。

(mは「でたでた。おし、だいじょうぶ。)

mは「出た出た。おし、大丈夫。

(sちゃんはだいじょうぶ。つぎだ。じいちゃんみててや」)

sちゃんは大丈夫。次だ。じいちゃん見ててや」

(といい、ちまみれのてをきばこのうえにかぶせました。)

と言い、血まみれの手を木箱の上にかぶせました。

(「ことりばこ、ことりばこ」なんたらかんたらと、)

「コトリバコ、コトリバコ」なんたらかんたらと、

(いみふめいなことをとなえているさいちゅうに、)

意味不明なことを唱えている最中に、

(「いけんいけん、やっちょけばよかった」といい、)

「いけんいけん、やっちょけば良かった」と言い、

(mは、またなきそうなかおになりました。)

mは、また泣きそうな顔になりました。

(「a、とうちゃんにでんわしてや」)

「a、とうちゃんに電話してや」

(いわれたとおりに、mのけいたいで)

言われた通りに、mの携帯で

(mのとうちゃんにでんわし、mのみみもとにあてました。)

mのとうちゃんに電話し、mの耳元にあてました。

(「とうちゃん、ごめんわすれた。いっしょによんでくれ」)

「とうちゃん、ごめん忘れた。一緒によんでくれ」

(mはけいたいをみみにあて、みぎてをこばこにそえて、)

mは携帯を耳にあて、右手を小箱に添えて、

(またじゅもんみたいなものをとなえました。)

また呪文みたいなものを唱えました。

(やっぱり、うたっているみたいでした。)

やっぱり、うたっているみたいでした。

(「おわったおわった。おわったあ、うええん」)

「終わった終わった。終わったあ、うええん」

(mは、またごうきゅうしました。)

mは、また号泣しました。

(だいのおとなが、なきくずれたんですよ。)

大の大人が、泣き崩れたんですよ。

(かのじょのkによしよしされながら、)

彼女のkによしよしされながら、

(にじゅっぷんくらいおおなきしていました。)

二十分くらい大泣きしていました。

(おれとsとkも、わんわんないていました。)

俺とsとkも、わんわん泣いていました。

(ごうきゅうしていたので、あまりじしんはありませんが、)

号泣していたので、余り自信はありませんが、

(そのあいだも、mはこばこからけっしててを)

そのあいだも、mは小箱から決して手を

(はなさなかったようなきがします。)

離さなかったような気がします。

(そしてすこしおちついてから、)

そして少し落ち着いてから、

(mは「てとはこをいっしょにしばれるくらいの)

mは「手と箱を一緒に縛れるくらいの

(たおるかなにかがないか」ときいてきたので、)

タオルか何かがないか」と聞いてきたので、

(うすでのばすたおるをわたしました。)

薄手のバスタオルを渡しました。

(mはそれをうけとると、)

mはそれを受け取ると、

(じぶんのてときばこをしばりつけました。)

自分の手と木箱を縛り付けました。

(そして、「さて、どこにのみにいこうか」と、)

そして、「さて、どこに飲みに行こうか」と、

(おれたちにむかっていいました。)

俺たちに向かって言いました。

(みんながけげんなかおをするとmは、)

みんなが怪訝な顔をするとmは、

(「さすがにじょうだんじゃ。)

「さすがに冗談じゃ。

(きょうはさすがにむりやから、)

今日はさすがに無理やから、

(aがみんなをおくってくれよ」とたのみました。)

aが皆を送ってくれよ」と頼みました。

(おれはないしん「こいつ、どういうしんけいをしてるんだろう。)

俺は内心「こいつ、どういう神経をしてるんだろう。

(ほんとつよいやつだなあ」とおもいつつ、)

ほんと強い奴だなあ」と思いつつ、

(そのひはさんにんともなんだかへとへとなので、)

その日は三人ともなんだかヘトヘトなので、

(おれがおくっていくことになりました。)

俺が送っていくことになりました。

(もともとのむつもりであつまっており、)

もともと飲むつもりで集まっており、

(おれだけはのまずにみんなをおくるよていだったのです。)

俺だけは飲まずに皆を送る予定だったのです。

(それから、ようかほどmはしごとをやすんだようです。)

それから、八日ほどmは仕事を休んだようです。

(そしてきのうあって、あのときのことをきくと、)

そしてきのう会って、あの時のことを聞くと、

(「あーっとなあ。)

「あーっとなあ。

(あのこばこをもってきたsちゃんのところは、)

あの小箱を持って来たsちゃんの所は、

(いいかたはわるいが、とあるやまにあるしゅうらくでな。)

言い方は悪いが、とある山にある集落でな。

(ああいうところには、ああいったものがあるもんなんよ。)

ああいう所には、ああいったモノがあるもんなんよ。

(あれは、とうちゃんがかえってきてからあんちしたから。)

アレは、とうちゃんが帰ってきてから安置したから。

(まあ、あんまりしらんほうがええよ」)

まあ、あんまり知らん方がええよ」

(なにやらいいたくないようすでした。)

なにやら言いたくない様子でした。

(おれがそれいじょうきいても、おしえてくれませんでした。)

俺がそれ以上聞いても、教えてくれませんでした。

(たださいごに、「あのなかにはいっちょるのはな、)

ただ最後に、「あの中に入っちょるのはな、

(おんねんそのものってやつなんよ。)

怨念そのものってやつなんよ。

(まあ、はいっているものは、)

まあ、入っている物は、

(けっこうなかずのひとさしゆびのさきと、へそのおだけどな。)

けっこうな数の人差し指の先と、へその緒だけどな。

(つまり、さべつはぜったいいけんってことだ。)

つまり、差別は絶対いけんってことだ。

(ひとのうらみってのはこわくて、)

人の恨みってのは怖くて、

(あんなものをつくりよるからなあ。)

あんなものを作りよるからなあ。

(あれがでてきたら、じいちゃんがしょりしていたんだ。)

アレが出てきたら、じいちゃんが処理していたんだ。

(あれは、じいちゃんのだいで)

アレは、じいちゃんの代で

(あらかたかたづけたとおもっていたんだけど、)

あらかた片付けたと思っていたんだけど、

(まさかおれがやることになるなんてなあ。)

まさか俺がやることになるなんてなあ。

(おれはふらふらしていて、)

俺はフラフラしていて、

(あんまりいえのことをやっちょらんけえ、)

あんまり家のことをやっちょらんけえ、

(ほんとにびびったよ。)

ほんとにびびったよ。

(これをきに、ちょっとおれもべんきょうするわ。)

これを機に、ちょっと俺も勉強するわ。

(まあ、さいのうはないらしいが。)

まあ、才能はないらしいが。

(それとな、しゅうらくうんぬんをはなしたけれど、)

それとな、集落うんぬんを話したけれど、

(sちゃんをさべつせず、いままでどおりにな。)

sちゃんを差別せず、今まで通りにな。

(そんなじだいじゃないから、だいじょうぶだとおもうがな」)

そんな時代じゃないから、大丈夫だと思うがな」

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