【2ch洒落怖】『リンフォン』1

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プレイ回数1053難易度(4.2) 3506打 長文 長文モードのみ
色々な動物に変形する玩具「リンフォン」で遊んでいると…
【2006年5月13日に投稿された体験談】

●リンフォン
・正二十面体
・動く仕掛けがほどこされており、色々な動物に変形する
・rinfoneを並び替えると、inferno(地獄)になる

●アナグラム
・つづり字の位置を変えて、別の語句をつくること

次回→https://typing.twi1.me/game/351576

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問題文

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(せんじつ、あんてぃーくずきなかのじょとどらいぶがてら、)

先日、アンティーク好きな彼女とドライブがてら、

(こっとうてんやりさいくるしょっぷをまわることになった。)

骨董店やリサイクルショップをまわることになった。

(おれも、れとろげーむやふるぎなどがすきで、)

俺も、レトロゲームや古着などが好きで、

(ほりだしもののふぁみこんそふとや、)

掘り出し物のファミコンソフトや、

(ふるぎなどをあつめていた。)

古着などを集めていた。

(かうものはちがえども、そのようなものがうっているみせは)

買う物は違えども、そのような物が売っている店は

(おなじなので、たのしくみせをめぐっていた。)

同じなので、楽しく店を巡っていた。

(おたがい、ほりだしものをすうてんかうことができた。)

お互い、掘り出し物を数点買うことが出来た。

(てんしょんがあがったまま、くるまをはしらせていると、)

テンションが上がったまま、車を走らせていると、

(いっけんのぼろいみせがめについた。)

一軒のボロい店が目に付いた。

(「うお、いがいとこんなさびれたみせに、)

「うお、意外とこんなさびれた店に、

(おたからがねむっていたりすんだよな」うかれるおれを)

お宝が眠っていたりすんだよな」浮かれる俺を

(さめためでみるかのじょとともに、おれはみせへはいった。)

さめた目で見る彼女と共に、俺は店へ入った。

(こんびにていどのひろさしかない、ひんそうなみせだった。)

コンビニ程度の広さしかない、貧相な店だった。

(おもにふるほんがおおく、かぐやふるぎのたぐいは)

主に古本が多く、家具や古着の類は

(あまりおいていないようだった。)

あまり置いていないようだった。

(ふぁみこんそふとといえば、)

ファミコンソフトといえば、

(いやがらせのようにいっぽんだけほこりをかぶって、)

嫌がらせのように一本だけホコリをかぶって、

(たなにおいてあるだけだった。)

棚に置いてあるだけだった。

(「もうでようか」といいかけたとき、)

「もう出ようか」と言いかけた時、

など

(あっとかのじょがきょうたんのこえをあげた。)

アッと彼女が驚嘆の声を上げた。

(おれがかけよると、)

俺が駆け寄ると、

(ぬいぐるみやおきものなどがつめこまれた、)

ぬいぐるみや置き物などが詰め込まれた、

(ばすけっとけーすのまえでかのじょがたっていた。)

バスケットケースの前で彼女が立っていた。

(「なにか、ほりだしものがあったのか」)

「なにか、掘り出し物があったのか」

(「これ、すごいよ」というと、)

「コレ、凄いよ」と言うと、

(かのじょはばすけっとけーすのいちばんそこに、)

彼女はバスケットケースの一番底に、

(おしこまれるようにあったせいにじゅうめんたいのおきものを、)

押し込まれるようにあった正二十面体の置き物を、

(ぬいぐるみやほかのおきものをかきわけててにとった。)

ぬいぐるみや他の置き物を掻き分けて手に取った。

(いまおもえば、なぜばすけっとけーすのいちばんそこにある、)

今思えば、なぜバスケットケースの一番底にある、

(そとからはみえないはずのものが、)

外からは見えないはずの物が、

(なぜかのじょにはみえていたのか。)

なぜ彼女には見えていたのか。

(ふしぎなできごとは、)

不思議な出来事は、

(ここからすでにはじまっていたのかもしれない。)

ここから既に始まっていたのかもしれない。

(「なにこれ。ぷれみあひんなのか」)

「なにこれ。プレミア品なのか」

(「いや、みたことないけど、このおきものかおうかな」)

「いや、見たことないけど、この置き物買おうかな」

(まあ、たしかになんともいえない)

まあ、確かに何ともいえない

(おちついたいろあいのこのおきもの、)

落ち着いた色合いのこの置き物、

(おぶじぇくととしてはわるくないかもしれない。)

オブジェクトとしては悪くないかもしれない。

(おれは「やすかったらかっちゃえば」といった。)

俺は「安かったら買っちゃえば」と言った。

(れじに、そのせいにじゅうめんたいをもっていく。)

レジに、その正二十面体を持って行く。

(じいさんがふるほんをよみながらすわっていた。)

じいさんが古本を読みながら座っていた。

(「すみません。これ、いくらですか」)

「すみません。コレ、いくらですか」

(そのとき、おれはみのがさなかった。)

その時、俺は見逃さなかった。

(じいさんがふるほんからめせんをあげ、)

じいさんが古本から目線を上げ、

(せいにじゅうめんたいをみたときのひょうじょうを。)

正二十面体を見た時の表情を。

(「きょうがく」としかひょうげんできないようなひょうじょうを)

「驚愕」としか表現出来ないような表情を

(いっしゅんかおにうかべ、すぐさまふつうのひょうじょうになった。)

一瞬顔に浮かべ、すぐさま普通の表情になった。

(「あ、ああ、これね。えーっと、いくらだったかな。)

「あ、ああ、コレね。えーっと、いくらだったかな。

(ちょ、ちょっとまっていてくれるかい」)

ちょ、ちょっと待っていてくれるかい」

(そういうと、じいさんはおくのへやにはいっていった。)

そう言うと、じいさんは奥の部屋に入って行った。

(おくさんらしきおんなと、)

奥さんらしき女と、

(なにかいいあらそっているのがだんぺんてきにきこえた。)

なにか言い争っているのが断片的に聞こえた。

(やがて、じいさんがいちまいの)

やがて、じいさんが一枚の

(きばんだかみきれをもってきた。)

黄ばんだ紙切れを持ってきた。

(「それはね、いわゆるがんぐのひとつでね。)

「それはね、いわゆる玩具の一つでね。

(「りんふぉん」っていうなまえで、)

「リンフォン」っていう名前で、

(このせつめいしょにくわしいことがかいてあるんだけど」)

この説明書に詳しいことが書いてあるんだけど」

(じいさんがそういって、きばんだきたないかみをひろげた。)

じいさんがそう言って、黄ばんだ汚い紙を広げた。

(ずいぶんとふるいものらしい。)

ずいぶんと古い物らしい。

(かみには、せいにじゅうめんたいのえに「rinfone」とかかれており、)

紙には、正二十面体の絵に「rinfone」と書かれており、

(それがくまからたか、たかからさかなにへんけいする)

それが熊から鷹、鷹から魚に変形する

(けいいがえでかかれていた。)

経緯が絵でかかれていた。

(わけのわからないげんごもそえてあった。)

わけの分からない言語も添えてあった。

(じいさんがいうには、)

じいさんが言うには、

(らてんごとえいごでかかれているらしい。)

ラテン語と英語で書かれているらしい。

(「このおきものは、いろんなどうぶつにへんけいするんだよ。)

「この置き物は、色んな動物に変形するんだよ。

(まず、りんふぉんをりょうてでつつみこみ、)

まず、リンフォンを両手で包み込み、

(おにぎりをにぎるようになでまわしてごらん」)

おにぎりを握るように撫で回してごらん」

(かのじょはいわれるがままに、)

彼女は言われるがままに、

(りんふぉんをりょうてでつつみ、にぎるようになでまわした。)

リンフォンを両手で包み、握るように撫で回した。

(すると、かちっというおとがして、)

すると、カチッという音がして、

(せいにじゅうめんたいのめんのいちぶがりゅうきした。)

正二十面体の面の一部が隆起した。

(「わ、すごーい」)

「わ、すごーい」

(「そのでっぱったものをまわしてみたり、)

「その出っ張った物を回してみたり、

(もっとうえにひきあげてみたりしてごらん」)

もっと上に引き上げてみたりしてごらん」

(じいさんがいうとおりにかのじょがすると、)

じいさんが言う通りに彼女がすると、

(こんどはべつのいちめんがかんぼつした。)

今度は別の一面が陥没した。

(「すごーい。ぱずるみたいなものですね。)

「すごーい。パズルみたいなものですね。

(ゆうくんもやってみたら」と、おれにもすすめてきた。)

ユウくんもやってみたら」と、俺にもすすめてきた。

(このしくみをことばでせつめいするのはすごくむずかしいが、)

この仕組みを言葉で説明するのは凄く難しいが、

(「とらんすふぉーまー」というがんぐににていた。)

「トランスフォーマー」という玩具に似ていた。

(かせっとてーぷやけんじゅう、とらっくなどが)

カセットテープや拳銃、トラックなどが

(ろぼっとにへんけいする、むかしにはやったがんぐだ。)

ロボットに変形する、昔に流行った玩具だ。

(このりんふぉんも、せいにじゅうめんたいのどこかをおしたり)

このリンフォンも、正二十面体のどこかを押したり

(まわしたりすると、くまやたか、さかななどの)

回したりすると、熊や鷹、魚などの

(いろいろなどうぶつにへんけいするとそうぞうしてほしい。)

色々な動物に変形すると想像してほしい。

(もはや、かのじょはりんふぉんにきょうみしんしんだった。)

もはや、彼女はリンフォンに興味津々だった。

(おれでさえ、すごいがんぐだとおもった。)

俺でさえ、凄い玩具だと思った。

(「あの、それでおいくらなんでしょうか」)

「あの、それでおいくらなんでしょうか」

(かのじょがおそるおそるきくと、)

彼女が恐る恐る聞くと、

(「それねえ、けっこうふるいものなんだよね。)

「それねえ、結構古い物なんだよね。

(でも、わたしらもおいてあることすらわすれていたものだし。)

でも、私らも置いてあることすら忘れていた物だし。

(よし、とくべつにいちまんでどうだろうか。)

よし、特別に一万でどうだろうか。

(ねっとなんかにだしたら、)

ネットなんかに出したら、

(ものずきなひとはすうじゅうまんでもかうとおもうんだけど」)

物好きな人は数十万でも買うと思うんだけど」

(じいさんがていじしたきんがくに、)

じいさんが提示した金額に、

(ねぎりじょうずなかのじょがこうしょうし、)

値切り上手な彼女が交渉し、

(ろくせんごひゃくえんまでまけてもらい、みせをでた。)

六千五百円まで負けてもらい、店を出た。

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