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歌詞(問題文)
(ゆるやかなそくどでまぶたをひらくせかい)
緩やかな速度で目蓋を開く世界。
(ぼくはすがたをにごすようなあさもやをまってるだけで)
僕は姿を濁すような朝靄を待ってるだけで
(どこへだっていけやしなくてたちどまっていた)
何処へだって行けやしなくて、立ち止まっていた。
(おもいだせないことばかりがふえてしまった)
思い出せないことばかりが増えてしまった。
(ぼくがじょうずにわらえないこときみはとっくにきづいていても)
僕が上手に笑えないこと、君はとっくに気づいていても、
(きょうのばんごはんなんだろうとか)
今日の晩御飯、何だろうとか
(へたなえんぎでしらないかおしてる)
下手な演技で知らない顔してる
(こわいのはただいきること)
怖いのは、ただ生きること。
(ひびのさいにさえきづけないこと)
日々の差異にさえ気づけないこと。
(かこをだいじにかかえこんでもこぼれてく)
過去を大事に抱え込んでも零れてく。
(しずかなところへぼくをつれだしてほしかっただけさ)
静かなところへ僕を連れ出して欲しかっただけさ。
(ねえこのまちをぬけだせば)
ねえ、この街を抜け出せば
(なんでもきれいにみえるんだろうね)
なんでも奇麗に見えるんだろうね。
(わすれてもなくしてもなんどもひろいあげてきたものに)
忘れても無くしても、何度も拾い上げてきたものに
(なまえをつけてきみだけはだいじにしてほしい)
名前をつけて、君だけは大事にして欲しい。
(それだけでいいから)
それだけで良いから。
(おぼえてるのはこゆびのぬくもりだけ)
覚えてるのは小指の温もりだけ。
(かわらないものかぞえておしえてよ)
変わらないもの、数えて教えてよ。
(つかめないものからはなれてくばかりでさびしくて)
掴めないものから離れてくばかりで寂しくて。
(かりにぼくがきみのかおもわすれてしまって)
仮に僕が君の顔も忘れてしまって、
(かけてくれたことばさえおもいだせないとして)
かけてくれた言葉さえ思い出せないとして、
(きみはいつもどおりぼくをえがおでむかえて)
君はいつも通り僕を笑顔で迎えて、
(そのやさしさにすらぼくはきっときづけない)
その優しさにすら僕はきっと気付けない。
(からっぽなからだがだれのものか)
空っぽな体が誰のものか
(もうわからないただこころはいたいまま)
もうわからない、ただ心は痛いまま。
(だからもういいよなさけないけど)
だからもう良いよ、情けないけど
(ぼくはよわさもだきしめてる)
僕は弱さも抱きしめてる。
(しずかなところへぼくをつれだしてほしかっただけさ)
静かなところへ僕を連れ出して欲しかっただけさ。
(ねえこのまちをぬけだせば)
ねえ、この街を抜け出せば
(なんでもきれいにみえるんだろうね)
なんでも奇麗に見えるんだろうね。
(わすれてもなくしてもなんどもひろいあげてきたものに)
忘れても、無くしても、何度も拾い上げてきたものに
(なまえをつけてきみだけはだいじにしてほしい)
名前をつけて、君だけは大事にして欲しい。
(それだけでいいから)
それだけで良いから。
(あいまいなりんかくをなぞれば)
「曖昧な輪郭をなぞれば、
(はいたいきをゆびでくずせば)
吐いた息を指で崩せば、
(ぼくだっておんなじことしてる)
僕だっておんなじことしてる。」
(そういってくれたんだ)
そう言ってくれたんだ。
(ずっとうしなったぶんだけあたえあおう)
ずっと失った分だけ与え合おう。
(ふれあったおんどがつたうまで)
触れ合った温度が伝うまで。
(いつだってくるしくてだけど)
いつだって苦しくて、だけど、
(だいじょうぶぼくらはひとりじゃない)
大丈夫、僕らは一人じゃない。