自／律（全て名の無い為です。）

(あいまいなうたいもんくにめをつけ、)

曖昧な謳い文句に目をつけ、

(かたりべにつられたものをむしばむのです。)

語り部に釣られたものを蝕むのです。

(なまえなきなにものかのあしあとが、)

名前なき何者かの足跡が、

(もとむこえ、けなしつづけこわれるのです。)

求む声、貶し続け壊れるのです。

(すてさるひびに、)

棄て去る日々に、

(なにかをみつけだしてめいをこう。)

何かを見つけ出して銘を乞う。

(いつわりとよくあつが、)

偽りと抑圧が、

(うそぶきほほえむのです。)

嘯き微笑むのです。

(かたをおしこんだちゅうりゃくにまた、)

型を押し込んだ籌略に又、

(じぶんをみうしない、)

自分を見失い、

(やきすてられたじがのもと、)

焼き捨てられた自我の下、

(じりつしんけいをないふできりさく。)

自律神経をナイフで切り裂く。

(うわべにだまされてはいけません。)

理想論に騙されてはいけません。

(がわだけをあたらしくぬりかえては、)

側だけを新しく塗り替えては、

(ふるくさいかれたしくみをつかいまわした。)

古臭い枯れた仕組みを使い回した。

(われわれにうえつけられたのろいが、)

我々に植え付けられた呪いが、

(そのもののあしたをただこわしてゆくの。)

その者の明日をただ壊してゆくの。

(くぎりをつけて、)

区切りをつけて、

(みえるものだけをすべてとみなし、)

視えるものだけを全てと見做し、

(ひつようなぎせいだと、)

必要な犠牲だと、

(ころしあざわらうのです。)

殺し嘲笑うのです。

(かたをはめこんだじゅばくから、)

型を嵌め込んだ呪縛から、

(のがれることもあきらめ、)

逃れることも諦め、

(ただめぐりゆくひびのした、)

只巡りゆく日々の下、

(じがいしきをそのてでじゅうりんする、)

自我意識をその手で蹂躙する、

(まつろをおいかけてはいけません。)

末路を追いかけてはいけません。

(すてさるひびに、)

棄て去る日々に、

(なにかをみつけだしてめいをこう。)

何かを見つけ出して銘を乞う。

(いつわりとよくあつが、)

偽りと抑圧が、

(うそぶきほほえむのです。)

嘯き微笑むのです。

(かたをおしこんだちゅうりゃくにまた、)

型を押し込んだ籌略に又、

(じぶんをみうしない、)

自分を見失い、

(やきすてられたじがのもと、)

焼き捨てられた自我の下、

(じりつしんけいはないふできられ、)

自律神経はナイフで切られ、

(かたをはめこんだじゅばくから、)

型を嵌め込んだ呪縛から、

(のがれることもあきらめ、)

逃れることも諦め、

(ただめぐりゆくひびのもと、)

只巡りゆく日々の下、

(じがいしきをそのてでじゅうりんする。)

自我意識をその手で蹂躙する。

(われわれにちかづいているのです。)

我々に近づいているのです。