君は僕のなにを好きになったんだろう＜斉藤和義＞

(ぼくがおとなになったらなんになろうかなんて)

僕が大人になったら　なんになろうかなんて

(いまでもかんがえてしまうおかしいだろう)

今でも考えてしまう　可笑しいだろう

(こうかいしたくないならまだひきかえすこともできるのに)

後悔したくないなら　まだ引き返すこともできるのに

(またくちびるかさねるよるに)

また唇重ねる夜に

(きみはぼくのなにをすきになったんだろう)

君は僕のなにを好きになったんだろう

(いってみてくれないかなどんなことでもいいから)

言ってみてくれないかな　どんなことでもいいから

(きみはぼくのなにをすきになったんだろう)

君は僕のなにを好きになったんだろう

(むかしがっこうがえりはあきたからだをなげだし)

昔学校帰りは　厭きたからだを投げ出し

(ただそらをみていたなにもかもちいさすぎて)

ただ空を見ていた　何もかも小さすぎて

(ぼくはぱーてぃのびんごというものにはまったく)

僕はパーティのビンゴというものにはまったく

(あたったことがないんだじまんじゃないけど)

当たったことがないんだ　自慢じゃないけど

(そんなうんはつかわないじそんしんだけはもっていて)

そんな運は使わない　自尊心だけはもっていて

(ひとりべらんだにたってはたばこをすってる)

ひとりベランダに立っては　煙草を吸ってる

(きみはぼくのなにをすきになったんだろう)

君は僕のなにを好きになったんだろう

(いってみてくれないかなつまりなんでもいいから)

言ってみてくれないかな　つまりなんでもいいから

(きみはぼくのなにをすきになったんだろう)

君は僕のなにを好きになったんだろう

(いつもひびわれたこころきみにあうまでのぶるーす)

いつもひび割れた心　君に会うまでのブルース

(とびたてないろけっとにげるようにすてたこい)

飛び立てないロケット　逃げるように捨てた恋

(まるでひとというもにだまされたことがない)

まるで人というものに　騙されたことがない

(あるいはすべてをゆるしていきてきたのかい)

あるいは全てを赦して　生きてきたのかい？

(うたがいたくなるくらいまっすぐにぼくをみつめる)

疑いたくなるくらい　まっすぐに僕を見つめる

(きみのそのひとみからなみだこぼれた)

君のその瞳から　涙こぼれた

(きみはぼくのなにをすきになったんだろう)

君は僕のなにを好きになったんだろう

(いってみてくれないかなとてもふあんになるから)

言ってみてくれないかな　とても不安になるから

(きみはぼくのなにをすきになったんだろう)

君は僕のなにを好きになったんだろう

(むかしばいくでじこってあのまましんだとしても)

昔バイクで事故ってあのまま死んだとしても

(それはそれでよかったそんなじんせいもあった)

それはそれでよかった　そんな人生もあった

(きみはぼくのなにをすきになったんだろう)

君は僕のなにを好きになったんだろう

(いってみてくれないかなどんなことでもいいから)

言ってみてくれないかな　どんなことでもいいから

(きみはぼくのなにをすきになったんだろう)

君は僕のなにを好きになったんだろう

(いってみてくれないかなたとえうそでもいいから)

言ってみてくれないかな　たとえ嘘でもいいから