携帯電話 -3-

cicciさんのアカウント
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順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | はく | 7632 | 神 | 7.8 | 96.8% | 277.1 | 2186 | 71 | 49 | 2025/03/24 |
2 | berry | 7507 | 神 | 7.6 | 98.1% | 280.4 | 2146 | 41 | 49 | 2025/03/23 |
3 | kuma | 3839 | D++ | 4.1 | 92.4% | 515.9 | 2157 | 176 | 49 | 2025/03/25 |
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問題文
(ながいろうかをとおり、しゅうりちゅうのたてふだがかかりっぱなしのといれのまえをすぎて、)
長い廊下を通り、修理中の立て札が掛かりっぱなしのトイレの前を過ぎて、
(かいだんをふたつおりたふろあのといれにはいる。)
階段を二つ降りたフロアのトイレに入る。
(ならんでようをたしていると、よしださんがぽつりといった。)
並んで用を足していると、吉田さんがポツリと言った。
(「むらさきのかがみってはなしあるだろ」)
「紫の鏡って話あるだろ」
(いきなりでおどろいたが、たしかにはたちになるまでおぼえていたらしぬとか)
いきなりで驚いたが、確か二十歳になるまで覚えていたら死ぬとか
(なんとかいうのろいのことばだったはずだ。)
なんとかいう呪いの言葉だったはずだ。
(もちろん、それでしんだというひとをきいたことがない。)
もちろん、それで死んだという人を聞いたことがない。
(「やすもとが、「おぼえてるよな」ってきいてきたのは、)
「安本が、「覚えてるよな」って訊いてきたのは、
(そのむらさきのかがみみたいなやつなんだよ。ちゅうがくじだいにめちゃめちゃはやってな、)
その紫の鏡みたいなヤツなんだよ。中学時代にメチャメチャ流行ってな、
(にじゅういっさいのたんじょうびまでおぼえてたらしぬっていう、)
二十一歳の誕生日まで覚えてたら死ぬっていう、
(まあむらさきのかがみのべつばーじょんみたいなうわさだな」)
まあ紫の鏡の別バージョンみたいな噂だな」
(「え、せんぱいはまだですよね。にじゅういち」)
「え、先輩はまだですよね。二十一」
(「いやなやつだろ。わざわざおもいださせやがって。)
「嫌なやつだろ。わざわざ思い出させやがって。
(そりゃしんじてるわけじゃないけど、きぶんわるいし」)
そりゃ信じてるわけじゃないけど、気分悪いし」
(しょうめいのついていないといれのうすぐらいかべにこえがはんきょうする。)
照明のついていないトイレの薄暗い壁に声が反響する。
(がくぶとうのなかでもけんきゅうしつのならぶかいはいつもかんさんとしていて、)
学部棟の中でも研究室の並ぶ階はいつも閑散としていて、
(ひるまでもうすきみわるいふんいきだ。)
昼間でも薄気味悪い雰囲気だ。
(「その、やすもとさんのたんじょうびはいつなんです」)
「その、安本さんの誕生日はいつなんです」
(おそるおそるきいた。)
恐る恐る訊いた。
(よしださんはてをあらったあと、じゃぐちをきゅっとしめてちいさなこえでいった。)
吉田さんは手を洗ったあと、蛇口をキュッと締めて小さな声で言った。
(「にかげついじょうまえ」)
「二ヶ月以上前」
(おれはそのことばをくちのなかでくりかえし、それがもついみをかんがえる。)
俺はその言葉を口の中で繰り返し、それが持つ意味を考える。
(「なんでだろうなぁ」とつぶやきながらといれをでるせんぱいにつづいて、おれもあるきだす。)
「なんでだろうなぁ」と呟きながらトイレを出る先輩に続いて、俺も歩き出す。
(かんがえてもわからなかった。)
考えても分からなかった。
(けんきゅうしつにもどるとせんぱいふたりがてーぶるにもたれてだらしないかっこうをしている。)
研究室に戻ると先輩二人がテーブルにもたれてだらしない格好をしている。
(「けっきょく、しばこん、じかんどうする?」)
「結局、芝コン、時間どうする?」
(かたほうのせんぱいがうつむいたままいう。)
片方の先輩が俯いたまま言う。
(「しちじとかでいいんじゃない」ともうひとりがかえしたときだった。)
「七時とかでいいんじゃない」ともう一人が返した時だった。
(しつないにくぐもったようなでんしおんがひびいた。)
室内にくぐもったような電子音が響いた。
(「あ、けいたい。だれ」)
「あ、携帯。誰」
(おもわずじぶんのぽけっとをさぐっていると、よしださんが「おれのっぽい」)
思わず自分のポケットを探っていると、吉田さんが「俺のっぽい」
(といってかべぎわにおいてあったりゅっくさっくをあけた。)
と言って壁際に置いてあったリュックサックを開けた。
(おとがおおきくなる。)
音が大きくなる。
(すぐでんわにでるようすだったのに、けいたいのでぃすぷれいをみつめたまま)
すぐ電話に出る様子だったのに、携帯のディスプレイを見つめたまま
(よしださんはかたまった。)
吉田さんは固まった。
(「え?」)
「え?」
(ぜっくしたあと、「やすもとだ・・・・・」とよくようのないこえで)
絶句した後、「ヤスモトだ・・・・・」と抑揚のない声で
(つぶやいてからけいたいをみみにあてる。)
呟いてから携帯を耳にあてる。
(「もしもし」とふつうにおうとうしたあと、すこしおいて、)
「もしもし」と普通に応答したあと、少し置いて、
(「だれだ、おまえ」)
「誰だ、お前」
(よしださんはつよいくちょうでいった。そしてはんのうをまったが、)
吉田さんは強い口調で言った。そして反応を待ったが、
(むこうからはなにもいってこないようだった。)
向こうからは何も言ってこないようだった。
(「だまってないでなにかいえよ。だれかいたずらしてんのかよ。おい」)
「黙ってないで何か言えよ。誰かイタズラしてんのかよ。おい」
(よしださんはなきそうなこえになってそんなことばをくりかえした。)
吉田さんは泣きそうな声になってそんな言葉を繰り返した。
(そのこえだけがけんきゅうしつのかべに、てんじょうにはんきょうする。)
その声だけが研究室の壁に、天井に反響する。
(おれはかたわらでかたずをのんでみまもることしかできない。)
俺は傍らで固唾を飲んで見守ることしかできない。
(「どこからかけてるんだ?」)
「どこから掛けてるんだ?」
(そういったあと、よしださんは「しっ」とひとさしゆびをくちにあて、)
そう言ったあと、吉田さんは「シッ」と人差し指を口にあて、
(こちらをちらりをみた。しぜん、ものおとをたてないようにみんなうごきをとめた。)
こちらをチラリを見た。自然、物音を立てないようにみんな動きを止めた。