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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 7541 7.6 98.4% 277.4 2126 34 55 2025/03/23
2 はく 7198 7.5 95.8% 285.2 2146 93 55 2025/03/24
3 kuma 3777 D++ 4.0 93.3% 523.9 2131 152 55 2025/03/25

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問題文

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(いわれて、そうぞうしてみる。きのしたのおと?なんだろう。)

言われて、想像してみる。木の下の音?なんだろう。

(このはがゆれるおと?それだけきかされても、わかるものだろうか。)

木の葉が揺れる音?それだけ聞かされても、分かるものだろうか。

(ししょうはわらうと、くちもとにゆびをたて、めをとじた。)

師匠は笑うと、口元に指を立て、目を閉じた。

(しずかにして、みみをすませ、とあんにいっているらしい。)

静かにして、耳を澄ませ、と暗に言っているらしい。

(めをあけたまま、しゅういのおとにしんけいをしゅうちゅうする。)

目を開けたまま、周囲の音に神経を集中する。

(ざわざわしたがくしょくのなかのざつおんがおおきくなる。)

ざわざわした学食の中の雑音が大きくなる。

(それでもじっとききみみをたてているとそれらがだんだんをとおくへはなれていき、)

それでもじっと聞き耳を立てているとそれらがだんだんを遠くへ離れていき、

(ぎゃくにおれのみみはとおくのひかえめなおとをひろいはじめた。)

逆に俺の耳は遠くの控えめな音を拾い始めた。

(・・・・・じわじわじわじわじわじわじわじわ・・・・・)

・・・・・じわじわじわじわじわじわじわじわ・・・・・

(てーぶるのむかいにいるししょうのすがたがとおく、ちいさくなっていくさっかくにおそわれる。)

テーブルの向かいにいる師匠の姿が遠く、小さくなっていく錯覚に襲われる。

(「せみですね」)

「蝉ですね」

(ししょうはめをあけて、うなずいた。)

師匠は目を開けて、頷いた。

(「このこえだけはすぐにそれとわかる。こうしてまどをしめたたてもののにかいでも)

「この声だけはすぐにそれと分かる。こうして窓を閉めた建物の二階でも

(きこえるけど、じっさいきのしたにいけば、すごいおんりょうだ。きのしたにかぎらず、)

聞こえるけど、実際木の下に行けば、凄い音量だ。木の下に限らず、

(きのそばでもいいけど、そこはただたんにことばのせんたくのもんだいだな。)

木のそばでもいいけど、そこはただ単に言葉の選択の問題だな。

(ともかく、よしだせんぱいはそのせみのこえからあいてがいまどこにいるのかを)

ともかく、吉田先輩はその蝉の声から相手が今どこにいるのかを

(れんそうしたわけだ。ところが、だ」)

連想したわけだ。ところが、だ」

(ししょうはきゅうにたちあがった。)

師匠は急に立ちあがった。

(「ちょっとここでまってろ」)

「ちょっとここで待ってろ」

(「え?」)

「え?」

など

(てのひらをしたにむけて、すわってろのじぇすちゃーをしてからししょうは)

手の平を下に向けて、座ってろのジェスチャーをしてから師匠は

(きびすをかえすとがくしょくのでぐちにむかってあるいていった。)

踵を返すと学食の出口に向かって歩いて行った。

(とりのこされたおれはそのせなかをみながらうごけないでいた。)

取り残された俺はその背中を見ながら動けないでいた。

(どうしたんだろう。)

どうしたんだろう。

(ただまっていろというしじだが、はなしがみえないのできもちがわるい。)

ただ待っていろという指示だが、話が見えないので気持ちが悪い。

(おちゃをくみにいってもだめだろうか。)

お茶を汲みに行っても駄目だろうか。

(そうおもってなんどもでいりぐちのあたりをふりかえっていると、)

そう思って何度も出入口のあたりを振り返っていると、

(いきなりじぶんのphsにちゃくしんがあった。)

いきなり自分のPHSに着信があった。

(しんぞうにわるい。)

心臓に悪い。

(ししょうからだった。かるくじょうはんしんがはねてしまったてれかくしに、)

師匠からだった。軽く上半身が跳ねてしまった照れ隠しに、

(したうちをしながらおうようなたいどでつうわぼたんをおす。)

舌打ちをしながら鷹揚な態度で通話ボタンを押す。

(「はい」)

「はい」

(「・・・・・」)

「・・・・・」

(あいてはむごんだった。)

相手は無言だった。

(え?ししょうだよな?ばんごうはかくにんしてないけど。)

え?師匠だよな?番号は確認してないけど。

(せすじをいやなかんじのつめたさがはしる。)

背筋を嫌な感じの冷たさが走る。

(「もしもし?」)

「もしもし?」

(「・・・・・ああ。きこえるか」)

「・・・・・ああ。聞こえるか」

(「なんだ。おどかさないでくださいよ」)

「なんだ。おどかさないでくださいよ」

(「ぼくのこえがきこえるんだな」)

「僕の声が聞こえるんだな」

(やけにこごえでしゃべっている。)

やけに小声で喋っている。

(「はい。きこえますよ」)

「はい。聞こえますよ」

(「いま、どこにいるかわかるか?」)

「今、どこにいるか分かるか?」

(「さあ?がくしょくのちかくでしょう」)

「さあ?学食の近くでしょう」

(せきをたったじかんからいってもそうはなれてはいまい。)

席を立った時間からいってもそう離れてはいまい。

(「じゃあ、ぼくのせきにいどうして、まどのそとをみてみて」)

「じゃあ、僕の席に移動して、窓の外を見てみて」

(いわれたとおりたちあがってせきをみる。そしてphsをみみにあてたまま)

言われた通り立ち上がって席を見る。そしてPHSを耳にあてたまま

(がらすごしにまどのしたをみた。)

ガラス越しに窓の下を見た。

(すぐにわかった。ししょうがたてものからすこしはなれたばしょにあるなみきのしたにたって、)

すぐに分かった。師匠が建物から少し離れた場所にある並木の下に立って、

(てをふっている。)

手を振っている。

(おもわずてをふりかえす。)

思わず手を振り返す。

(「もういちどきく。ぼくは、いま、どこにいる」)

「もう一度聞く。僕は、今、どこにいる」

(なんだ?やけにいみありげだな。)

なんだ?やけに意味ありげだな。

(「だから、そこのきのしたでしょう」)

「だから、そこの木の下でしょう」

(こたえながら、なぜかわからないが、いやなよかんらしきものがくびをもたげてきた。)

答えながら、何故か分からないが、嫌な予感らしきものが首をもたげてきた。

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