未 本編 -24-
cicciさんのアカウント
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 8312 | 神 | 8.4 | 98.6% | 369.8 | 3116 | 42 | 60 | 2025/11/14 |
| 2 | Jyo | 5675 | A | 5.8 | 97.1% | 533.3 | 3119 | 92 | 60 | 2025/11/12 |
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問題文
(たしかにこんやはこのりょかんにとりついたれいとたいけつするにはぜっこうのばめんと)
確かに今夜はこの旅館に憑りついた霊と対決するには絶好の場面と
(いえそうだが、いったいししょうはそのかたをつけるための)
言えそうだが、いったい師匠はそのカタをつけるための
(どんなみこみがあるというのだろうか。)
どんな見込みがあるというのだろうか。
(そうおもいながらよこがおをみていると、ししょうはずぼんのぽけっとをさぐりはじめ、)
そう思いながら横顔を見ていると、師匠はズボンのポケットを探り始め、
(おりたたまれたはんしをとりだす。)
折り畳まれた半紙を取り出す。
(「ここにかいてあるものをよういしてください。じゅうようなことです。できますか」)
「ここに書いてあるものを用意してください。重要なことです。できますか」
(おかみはわたされたはんしをけげんなかおでみつめる。)
女将は渡された半紙を怪訝な顔で見つめる。
(「だいたいごよういできるとおもいますが・・・・・」そういいながら、)
「だいたいご用意できると思いますが・・・・・」そう言いながら、
(かかれているこうはんぶぶんにめをとめてこんわくしたようなひょうじょうをうかべる。)
書かれている後半部分に目を留めて困惑したような表情を浮かべる。
(「ああ、さいごのはわかみやじんじゃにあるでしょう。じぶんがかりにいきます。それで、)
「ああ、最後のは若宮神社にあるでしょう。自分が借りに行きます。それで、
(すみませんがいまからでんわをしてくれませんか、かしていただけるように」)
済みませんが今から電話をしてくれませんか、貸していただけるように」
(「わかりました」)
「分かりました」
(おかみはでんわをかけにいき、ほどなくしてもどってくる。)
女将は電話をかけに行き、ほどなくして戻ってくる。
(「いつでもおかしできるそうです」)
「いつでもお貸しできるそうです」
(「ありがとうございます。ではさっそくいまからわかみやじんじゃにいってきます。)
「ありがとうございます。ではさっそく今から若宮神社に行ってきます。
(しょうじきどうなるか、まだてさぐりなじょうたいです。が、なんとかしてみせますよ。)
正直どうなるか、まだ手探りな状態です。が、なんとかして見せますよ。
(これでもこのてのことはせんもんかですから」)
これでもこの手のことは専門家ですから」
(ししょうはそううそぶいて、へたなやすうけあいをした。)
師匠はそううそぶいて、下手な安請け合いをした。
(「おきをつけて」)
「お気をつけて」
(おかみはきたいしているのかいないのかわからないようなよくとうせいされたひょうじょうで、)
女将は期待しているのかいないのか分からないような良く統制された表情で、
(そうあたまをさげた。)
そう頭を下げた。
(しかし、なにげなくはっしたじぶんのことばになにかおもいいたったかのようにはっとして)
しかし、何気なく発した自分の言葉になにか思い至ったかのようにハッとして
(くちもとをおさえた。なにかふきつなものをかんじたのだろうか。きをつけなくては)
口元を抑えた。なにか不吉なものを感じたのだろうか。気をつけなくては
(ならないなにかがまっていると?なんだかこっちまでこわくなってくる。)
ならないなにかが待っていると?なんだかこっちまで怖くなってくる。
(じんじゃまではあるいていくのかとおもったが、おかみがじてんしゃをかしてくれた。)
神社までは歩いて行くのかと思ったが、女将が自転車を貸してくれた。
(しゅくはくきゃくようになんだいかりょかんにそなえているらしい。)
宿泊客用に何台か旅館に備えているらしい。
(たてもののうらてのちゅうしゃじょうからにだいをえらんでげんかんまでまわしてくる。)
建物の裏手の駐車場から二台を選んで玄関まで回してくる。
(「ひるごはんは、いりませんから」)
「昼ご飯は、いりませんから」
(ししょうがおかみにそうつげた。)
師匠が女将にそう告げた。
(「じんじゃではなしをきいたあと、しらべものがあるのでそのまちのとしょかんへいくよていです。)
「神社で話を聞いた後、調べ物があるのでその町の図書館へ行く予定です。
(めしもそのあたりでたべます」)
飯もそのあたりで食べます」
(じてんしゃにまたがりながら、ししょうは「かえでさんは?」とたずねた。)
自転車に跨りながら、師匠は「楓さんは?」と尋ねた。
(まだねています。)
まだ寝ています。
(おかみはそういってくしょうしながらははおやのかおをみせた。「まったくあのこは」)
女将はそう言って苦笑しながら母親の顔を見せた。「まったくあの子は」
(かぜがつめたい。そとはずいぶんとひえこんでいる。きのうよりもきおんは)
風が冷たい。外はずいぶんと冷え込んでいる。昨日よりも気温は
(ひくいかもしれない。あつぎをしてきたつもりだが、からだがちぢこまりそうだ。)
低いかもしれない。厚着をしてきたつもりだが、身体が縮こまりそうだ。
(「いってきます」)
「行ってきます」
(ししょうのあとにつづいてしゅっぱつする。げんかんからだんぼーるはこをかかえたひろこさんが)
師匠の後に続いて出発する。玄関からダンボール箱を抱えた広子さんが
(こちらをみながらゆびさきだけでてをふっていた。またかおのぱーつをへんに)
こちらを見ながら指先だけで手を振っていた。また顔のパーツを変に
(まんなかによせたようなえがおをうかべている。)
真ん中に寄せたような笑顔を浮かべている。
(つられてこちらもえがおになる。)
つられてこちらも笑顔になる。
(ししょうはよりみちもせずに、きのううらやまのうえからみたわかみやじんじゃのあるほうがくへ)
師匠は寄り道もせずに、昨日裏山の上から見た若宮神社のある方角へ
(まっすぐすすんでいった。)
真っ直ぐ進んでいった。
(ししょうはくるまではないときは、ぼくにじてんしゃをこがせてじぶんはそのうしろにびんじょうし、)
師匠は車ではないときは、僕に自転車をこがせて自分はそのうしろに便乗し、
(あっちにいけこっちにいけとしじをだすばかりでじつによいみぶんなのだが、)
あっちに行けこっちに行けと指示を出すばかりで実に良い身分なのだが、
(めずらしくじぶんでじてんしゃをうんてんするときはやたらとこぐのがはやい。)
珍しく自分で自転車を運転するときはやたらとこぐのが早い。
(すぽーつばんのうとじぶんでいうほどのことはあり、)
スポーツ万能と自分で言うほどのことはあり、
(しんたいのうりょくやばらんすかんかくはめをみはるものがあった。)
身体能力やバランス感覚は目を見張るものがあった。
(かりたじてんしゃのびみょうなせいのうさもあり、そのししょうについていくのがせいいっぱいで、)
借りた自転車の微妙な性能差もあり、その師匠について行くのが精一杯で、
(なんとかおいていかれないように、みちばたのざっそうもかれたような)
なんとか置いて行かれないように、道端の雑草も枯れたような
(いろあいをしているほそいいなかみちを、がんばってぺだるをふみつづける。)
色合いをしている細い田舎道を、頑張ってペダルを踏み続ける。
(じゅうごふんほどはしっただろうか。とおくにみえていたやまががんぜんにせまり、)
十五分ほど走っただろうか。遠くに見えていた山が眼前に迫り、
(どうろにはいつのまにかけいしゃがつきはじめていた。なだらかなやまみちにはいり、)
道路にはいつの間にか傾斜がつき始めていた。なだらかな山道に入り、
(そのふもとふきんのしゅうらくをいくつかとおりすぎて、)
その麓付近の集落をいくつか通り過ぎて、
(ひときわりっぱなきぎがうっそうとしげっているいちかくにたどりついた。)
一際立派な木々が鬱蒼と茂っている一角にたどりついた。
(「ちんじゅのもりだな」)
「鎮守の森だな」
(すぎやひのきといったじょうりょくこうぼくがこんごうりんをけいせいしているようだ。その)
スギやヒノキといった常緑高木が混合林を形成しているようだ。その
(せのたかいきぎのえだはのすきまから、もくぞうのたてもののやねがちらちらとのぞいている。)
背の高い木々の枝葉の隙間から、木造の建物の屋根がちらちらと覗いている。
(どうろがひろくなっているところでじてんしゃをとめ、ちんじゅのもりのなかへあしをふみいれると)
道路が広くなっている所で自転車を止め、鎮守の森の中へ足を踏み入れると
(すぐにあかいとりいがみえてきた。)
すぐに赤い鳥居が見えてきた。