未 本編 -26-
cicciさんのアカウント
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 7809 | 神 | 7.9 | 98.4% | 351.9 | 2793 | 45 | 56 | 2025/11/13 |
| 2 | Jyo | 5647 | A | 5.7 | 97.5% | 481.8 | 2790 | 69 | 56 | 2025/11/13 |
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問題文
(「ごさいじんははちまんじん、おうじんてんのうですね?さほうはにはいにはくしゅいちはいでよろしいですか」)
「御祭神は八幡神、応神天皇ですね?作法は二拝二拍手一拝でよろしいですか」
(「おうじんてんのうとちゅうあいてんのう、そしてじんぐうこうごうです。さほうはそれでけっこうですよ」)
「応神天皇と仲哀天皇、そして神功皇后です。作法はそれで結構ですよ」
(ししょうはさいせんをなげると、ていねいなうごきではいでんのおくにむかってにかいあたまをさげ、)
師匠は賽銭を投げると、丁寧な動きで拝殿の奥に向かって二回頭を下げ、
(にかいはくてをうち、またいっかいあたまをさげた。こしがきゅうじゅうどおれている。)
二回拍手を打ち、また一回頭を下げた。腰が九十度折れている。
(ぼくもまねをしたが、きれいにちょっかくにまげるのはうまくいかなかった。)
僕も真似をしたが、綺麗に直角に曲げるのは上手くいかなかった。
(こつがいりそうだ。)
コツが要りそうだ。
(「このみずがきのおくがしんでんですね」)
「この瑞垣の奥が神殿ですね」
(はいでんのむこうにはかきねでかこわれたそらまがあり、)
拝殿の向こうには垣根で囲われた空間があり、
(そのなかにひとまわりちいさなほんでんのすがたがみえた。)
その中に一回り小さな本殿の姿が見えた。
(「このじんじゃは、せんごくぶしょうであったたかはしながおきがかんじょうしてきたものだと)
「この神社は、戦国武将であった高橋永熾が勧請してきたものだと
(ききましたが、それいぜんからあったじんじゃはこちらへごうしされたのでしょうか」)
聞きましたが、それ以前からあった神社はこちらへ合祀されたのでしょうか」
(「あまりふるいものはわかりません。めいじいこうならごうしのきろくが)
「あまり古いものは分かりません。明治以降なら合祀の記録が
(のこっておりますのでしゃむしょのほうでおみせしましょう」)
残っておりますので社務所の方でお見せしましょう」
(「では、のちほどおねがいします」)
「では、のちほどお願いします」
(ししょうはけいだいをあるきはじめる。)
師匠は境内を歩き始める。
(「まっしゃはあちらですか」)
「末社はあちらですか」
(ししょうがゆびさすさきにはよこにながいしゃでんのみにちゅあのようなたてものがあった。)
師匠が指さす先には横に長い社殿のミニチュアのような建物があった。
(「てまえがせっしゃで、にんとくてんのう、やまとたけるのみこと、たけのうちのすくねなどをおまつりしております。)
「手前が摂社で、仁徳天皇、日本武尊、武内宿禰などをお祀しております。
(まっしゃはそのおくです」)
末社はその奥です」
(まっしゃはひとつのちいさなたてもので、のきのしたにとそうがはげかけたしゅぬりのとびらが)
末社は一つの小さな建物で、軒の下に塗装が剥げかけた朱塗りの扉が
(いくつかならんでいる。)
いくつか並んでいる。
(「それいしゃはありますか」)
「祖霊者はありますか」
(ししょうのといかけに、とうだいのぐうじのかおがすこしきんちょうをおびた。)
師匠の問い掛けに、当代の宮司の顔が少し緊張を帯びた。
(それいしゃというのは、れきだいのしんしょくやうじこのれいをまつったやしろのことらしい。)
祖霊者というのは、歴代の神職や氏子の霊を祀った社のことらしい。
(「このはしがそうです」)
「この端がそうです」
(かぎのかかったとびらのじょうぶにかけられているがくをかくにんしながら、)
鍵の掛かった扉の上部にかけられている額を確認しながら、
(ししょうはそのしょうめんにたった。)
師匠はその正面に立った。
(れきだいのしんしょくのれいがこのなかに・・・・・)
歴代の神職の霊がこの中に・・・・・
(そのいみをかんがえて、すこしせすじにつめたいものがはしる。けさのたいけんがのうりによみがえった。)
その意味を考えて、少し背筋に冷たいものが走る。今朝の体験が脳裏に蘇った。
(ししょうはめをとじて、そっととびらにみぎてをふれる。しょういちさんとぼくがみまもるまえで、)
師匠は目を閉じて、そっと扉に右手を触れる。章一さんと僕が見守る前で、
(しばらくそのかっこうをしていたかとおもうと、)
しばらくその格好をしていたかと思うと、
(ふいにかたのちからをぬいてこちらをふりかえった。)
ふいに肩の力を抜いてこちらを振り返った。
(「ちがうな」)
「違うな」
(そういいきったししょうにしょういちさんはおどろいたかおをみせる。)
そう言い切った師匠に章一さんは驚いた顔をみせる。
(かれもこんなわかいじしょうれいのうしゃなどうさんくさいめでみていたはずだ。)
彼もこんな若い自称霊能者など胡散臭い目で見ていたはずだ。
(ただ「とかの」にたいするおいめから、おかみがやとったししょうに)
ただ「とかの」に対する負い目から、女将が雇った師匠に
(それなりのおうたいをしてくれていたにすぎない。)
それなりの応対をしてくれていたに過ぎない。
(しかしそのじしょうれいのうしゃが、それいのしぎょうではないといったのだ。)
しかしその自称霊能者が、祖霊の仕業ではないと言ったのだ。
(「そういうこと」にしておけば、はなしがしんぷるになり、)
「そういうこと」にしておけば、話がシンプルになり、
(やりやすいはずなのに。)
やりやすいはずなのに。
(「あれがときのかねですか」)
「あれが時の鐘ですか」
(ししょうのしせんのさきに、しょうろうどうがある。けいだいのすみのほうだ。)
師匠の視線の先に、鐘楼堂がある。境内の隅の方だ。
(ちかづくとおおきなかねがおどうのやねのしたにつりさがっている。)
近づくと大きな鐘がお堂の屋根の下に釣り下がっている。
(「かねはあなたが?」ししょうはつくまねをした。)
「鐘はあなたが?」師匠は撞く真似をした。
(ぐうじはうなずく。)
宮司は頷く。
(「ときのかねがあるのはじんじゃではめずらしいようですが、しんぶつしゅうごうのころの)
「時の鐘があるのは神社では珍しいようですが、神仏習合のころの
(なごりでしょうな」)
名残でしょうな」
(「かなりむかしからあるのですね」)
「かなり昔からあるのですね」
(「とうじんじゃがひらかれたころから、とつたわっております」)
「当神社が開かれたころから、と伝わっております」
(「かねじたいはあたらしいものですね」)
「鐘自体は新しいものですね」
(「ええ、これはしょうわになってからちゅうぞうされたものです。ふるいものはあちらに」)
「ええ、これは昭和になってから鋳造されたものです。古いものはあちらに」
(けいだいのいちばんおくまったばしょに、くちはてたようなべつのしょうろうどうがあった。)
境内の一番奥まった場所に、朽ち果てたような別の鐘楼堂があった。
(うつためのしゅもくもついていない。そちらのかねはいかにもふるそうなすがたをしていた。)
打つための撞木もついていない。そちらの鐘はいかにも古そうな姿をしていた。
(さびがぜんめんにういていて、もとのいろもはっきりとしない。)
錆が全面に浮いていて、元の色もはっきりとしない。
(ししょうはそのふるいかねのしたにあゆみよるとぐるぐるとまわりながらかんさつしはじめた。)
師匠はその古い鐘の下に歩み寄るとぐるぐると回りながら観察し始めた。
(「めいはありますか」かねのはんたいがわからかおだけをだしてそうたずねる。)
「銘はありますか」鐘の反対側から顔だけを出してそう訊ねる。