〜感動系物語〜 お前が居るから、俺は... 漆

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投稿者投稿者セキセイポポ 第一号  いいね2  お気に入り登録
プレイ回数129  難易度(3.9) 1459打 長文
ごめ〜ん!今回も、問題数40行っちゃうから、次回を待ってて〜!

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(「それって、ぼくがきみのなまえきめていいってこと!?」) 「それって、僕が君の名前決めていいってこと!?」 (「ぼく、なづけのせんすあるんだよね!」) 「僕、名付けのセンスあるんだよね!」 (と、じまんげにいった。) と、自慢げにいった。 (なまえをつけるって...。) 名前をつけるって...。 (おれの...。はじめての「ぷれぜんと」がもらえるってことか?) 俺の...。初めての「プレゼント」がもらえるってことか? (でも、おれははんしんはんぎで、くちょうをあらくしてしゃべった。) でも、俺は半信半疑で、口調を荒くして喋った。 (「はぁ!?いらねえにきまってんだよ!」) 「はぁ!?いらねえに決まってんだよ!」 (「だいたい、みずしらずのおまえになんでそんなけんりがあるんだよ!」) 「大体、見ず知らずのお前になんでそんな権利があるんだよ!」 (「えー?なんてよべばいいかわからないじゃん。」) 「えー?なんて呼べばいいかわからないじゃん。」 (「それに、これからさき、だいじになっていくぞ~?」) 「それに、これから先、大事になっていくぞ〜?」
(「なんてよんでいいかわからない」そのことばが、おれののうないでくりかえされた。) 「なんて呼んでいいかわからない」その言葉が、俺の脳内で繰り返された。 (まえまでずっと「おまえ」でよばれていたのに。) 前までずっと「お前」で呼ばれていたのに。 (ききなれたはずなのに。) 聞き慣れたはずなのに。 (なぜか、うれしくおもえてきた。) なぜか、嬉しく思えてきた。 (それに、さいはさきのこともかんがえてくれていた。) それに、佐氷は先のことも考えてくれていた。 (おれもしっていた。なまえがだいじなことは。) 俺も知っていた。名前が大事なことは。 (でも、そのまえに、このかおだよ。) でも、その前に、この顔だよ。 (「お...おまえは...このかおみて、なにもおもわねえのかよ。」) 「お...お前は...この顔見て、何も思わねえのかよ。」 (「ばけものだって、おもわねえのかよ。」) 「バケモノだって、思わねえのかよ。」 (ずっとこころにとめておいたことば。) ずっと心に留めておいた言葉。
など
(でも、くちにだしてしまった。) でも、口に出してしまった。 (そうさ。よくみればこわがってにげるはずなのに。) そうさ。よく見れば怖がって逃げるはずなのに。 (こいつはやさしいえがおでわらった。) こいつは優しい笑顔で笑った。 (「ひとは、がいけんよりなかみ。きみは、やさしいはず。」) 「人は、外見より中身。君は、優しいはず。」 (そういってくれた。) そう言ってくれた。 (「やさしい」なんて、うまれていちどもいわれたことがなかった。) 「優しい」なんて、生まれて一度も言われたことがなかった。 (きいたことのない、いちばんほしかったことばを、こいつはちょっきゅうにいった。) 聞いたことのない、一番欲しかった言葉を、こいつは直球に言った。 (そんなこといわれたら、なんてかえせばいいかわからねえよ。) そんな事言われたら、なんて返せばいいかわからねえよ。 (でもなぜか、むねのなかに、すとんとそのことばがおちた。) でもなぜか、胸の中に、すとんとその言葉が落ちた。 (おれはかおをあかくし、したをむいた。) 俺は顔を赤くし、下を向いた。 (そうしたら、きゃっぷのうえからたすくこおりのおおきな、あたたかいてが、) そうしたら、キャップの上から佐氷の大きな、温かい手が、 (おれのあたまをぽんとたたいた。) 俺の頭をポンと叩いた。 (「ってことで、まずはなまえぎめするね!いいでしょ?きょひけんなし!」) 「ってことで、まずは名前決めするね!いいでしょ?拒否権なし!」 (そういって、たすくこおりはじろじろとおれのかおをみた。) そう言って、佐氷はジロジロと俺の顔を見た。 (「うーん。やさしくて、つよくて、たよりになるから...。」) 「うーん。優しくて、強くて、頼りになるから...。」 (すこしのちんもくのあと、ひらめいたかのようにめをおおきくして、) 少しの沈黙のあと、ひらめいたかのように目を大きくして、 (にっこりとわらっておれにといかけた。) にっこりと笑って俺に問いかけた。
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