万葉集 挽歌2 柿本人麻呂
讃岐国、狭岑島(さみねしま)で、
たまたま海岸の岩の間に死者を見つけ、その鎮魂のために歌った。
意味が分からなくても、言葉の響きが美しい
意味が分からなくても、言葉の響きが美しい
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問題文
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(たまもよし、さぬきのくには、くにからか、みれどもあかぬ、かむからか、)
玉藻よし、讃岐国は、国からか、見れども飽かぬ、神からか、
(ここだたふとき、あめつち、ひつきとともに、たりゆかむ、かみのみおもと、つぎきたる、)
ここだ貴き、天地、日月と共に、足り行かむ、神の御面と、継ぎ来たる、
(なかのみなとゆ、ふねうけて、わがこぎくれば、ときつかぜ、くもいにふくに、)
中の湊ゆ、船浮けて、我が漕ぎ来れば、時つ風、雲居に吹くに、
(おきみれば、といなみたち、へみれば、しらなみさわく、いさなとり、うみをかしこみ、)
沖見れば、とゐ波立ち、辺見れば、白波さわく、いさなとり、海を恐み、
(ゆくふねの、かぢひきをりて、をちこちの、しまはおほけど、なぐはし、)
行く船の、梶引き折りて、をちこちの、島は多けど、名ぐはし、
(さみねのしまの、ありそもに、いほりてみれば、なみのおとの、しげきはまべを、)
狭岑の島の、荒磯面に、廬りて見れば、波の音の、しげき浜辺を、
(しきたへの、まくらになして、あらとこに、ころふすきみが、いへしらば、)
しきたへの、枕になして、荒床に、ころ臥す君が、家知らば、
(ゆきてもつげむ、つましらば、きもとはましを、たまほこの、みちだにしらず、)
行きても告げむ、妻知らば、来も問はましを、玉桙の、道だに知らず、
(おほほしく、まちかこふらむ、はしきつまらは。)
おほほしく、待ちか恋ふらむ、愛しき妻らは。
(つまもあらば、つみてたげまし、さみのやま、ののへのうはぎ、すぎにけらずや)
妻もあらば、摘みて食げまし、沙弥の山、野の上のうはぎ、過ぎにけらずや
(おきつなみ、きよるありそを、しきたへの、まくらとまきて、なせるきみかも)
沖つ波、来寄る荒磯を、しきたへの、枕とまきて、寝せる君かも