鳥の感動物語(part9)
背黄青鸚哥です!
やっとpart9です!
今回も頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたしますゥm(_ _)m
ぜひプレイしてください!
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問題文
(じしんだ!ぐらぐらとゆれていた。おれはつくえのなかにはいった。しかし、いもうとははいらない。)
地震だ!ぐらぐらと揺れていた。俺は机の中に入った。しかし、妹は入らない。
(「おい!しょうこ!はいれ!おまえしぬぞ!?しんでもいいのか!?」)
「おい!翔子!入れ!お前死ぬぞ!?死んでもいいのか!?」
(「やだよ!でも、あいがしぬのはもっといや!」)
「やだよ!でも、あいが死ぬのはもっと嫌!」
(あいはいちねんまえからかっているぼたんいんこだ。いもうとがほしがってたので)
あいは一年前から飼っているボタンインコだ。妹が欲しがってたので
(おれのばいとだいでたんじょうびにかってやった。そのひからいもうとはあいとあそんでいる。)
俺のバイト代で誕生日に飼ってやった。その日から妹はあいと遊んでいる。
(「ああ!はやくはいれ!でんきゅうがおちてくるぞ!はやく!!」)
「ああ!早く入れ!電球が落ちてくるぞ!早く!!」
(おれはとっさにつくえのしたからとびだし、けーじといもうとをかかえてにげこもうとした。)
俺はとっさに机の下から飛び出し、ケージと妹を抱えて逃げ込もうとした。
(だが・・・)
だが・・・
(「あいちゃーん!!」)
「あいちゃーん!!」
(いもうとがおれのうでからにげだし、おとしたけーじをかかえてうずくまっていた。)
妹が俺の腕から逃げ出し、落としたケージを抱えてうずくまっていた。
(「しょうこ!だめだ!あいは・・・」)
「翔子!だめだ!あいは・・・・」
(がしゃん!とおおきなおとがなったとどうじにいもうとがきゃあーとひめいをあげた。)
ガシャン!と大きな音がなったと同時に妹がきゃあーと悲鳴をあげた。
(「おい!しょうこ!きこえるかあ!?」)
「おい!翔子!聞こえるかあ!?」
(おれはこわれたでんきゅうをもちあげしょうこをさがした。)
俺は壊れた電球を持ち上げ翔子を探した。
(「しょう・・・しょうこ?」)
「翔・・・翔子?」
(おれはそのこうけいにきょうがくした。なぜなら・・・)
俺はその光景に驚愕した。なぜなら・・・
(しょうこがめのひかりをなくしてぐったりとし、あたまからはりゅうけつしていた。)
翔子が目の光をなくしてぐったりとし、頭からは流血していた。
(「しょうこ!いまびょういんへつれていってやるからな!」)
「翔子!今病院へ連れて行ってやるからな!」
(おれはいえのこていでんわきをつかおうとした。119っと・・・)
俺は家の固定電話機を使おうとした。119っと・・・
(ぷるるる・・・ぷーっぷーっぷーっ)
プルルル・・・ぷーっぷーっぷーっ
(くそ、つながらねえ、しょうがない。しょしんしゃめんきょだけどうんてんするしかねえ。)
くそ、繋がらねえ、しょうがない。初心者免許だけど運転するしかねえ。
(おれはおやのくるまをうんてんした。)
俺は親の車を運転した。
(「hey siri ちかくのそうごうびょういんまであんないして」)
「hey siri 近くの総合病院まで案内して」
(「かしこまりました。かーなびをたちあげます。」)
「かしこまりました。カーナビを立ち上げます。」
(そうごうびょういんまでたどりつくと、うけつけのなーすに)
総合病院までたどり着くと、受付のナースに
(「こいつはきゅうかんだ!はやくちりょうしないとしんじまう!」)
「こいつは急患だ!早く治療しないと死んじまう!」
(「いんちょう!きゅうかんです!てあてをよろしくおねがいします!!」)
「院長!急患です!手当をよろしくお願いします!!」
(なーすはそうさけぶとどこかへいってしまった。)
ナースはそう叫ぶとどこかへ行ってしまった。
(てあてはしてもらったものの、いしきふめいのじゅうたいになってしまった。)
手当はしてもらったものの、意識不明の重体になってしまった。
(「かあさん!もしもし!れんらくがおくれた。そっちはだいじょうぶか?」)
「母さん!もしもし!連絡が遅れた。そっちは大丈夫か?」
(「ええ。ところでゆうごはだいじょうぶなの?しょうこは?」)
「ええ。ところで優吾は大丈夫なの?翔子は?」
(「しょうこは・・・。いしきふめいのじゅうたいになっちまった。」)
「翔子は・・・。意識不明の重体になっちまった。」
(「いしゃがいうには、でんきゅうのあつさとおもみでのうがやられちまったと。」)
「医者が言うには、電球の熱さと重みで脳がやられちまったと。」
(「しょうこがあいのことをきにして、おれのうでからにげて・・・」)
「翔子があいのことを気にして、俺の腕から逃げて・・・」
(「つくえのしたにはいらなかったんだよ。」)
「机の下に入らなかったんだよ。」
(「しょうこのばか・・・。ところで、いまどこのびょういんにいるの?」)
「翔子のバカ・・・。ところで、今どこの病院にいるの?」
(「ちゅうおうそうごうびょういん。」)
「中央総合病院。」
(「わかった。いますぐいく。」)
「わかった。今すぐ行く。」
(ははおやはびっくりしたようすだ。)
母親はびっくりした様子だ。
(おれはしょうこにはなしかけていた。)
俺は翔子に話しかけていた。
(「おまえがあいのことしんぱいしすぎるからこうなったんだぞ。」)
「お前があいのこと心配しすぎるからこうなったんだぞ。」
(「おまえがにげださなければけがしただけですんだかもしれないんだぞ。」)
「お前が逃げ出さなければ怪我しただけで済んだかもしれないんだぞ。」
(「すこしはじぶんのことをしんぱいしろよ。しぬとか、けがするとか。」)
「少しは自分のことを心配しろよ。死ぬとか、怪我するとか。」
(「なあ、おまえってなんかすきなきょくあったっけ?ないか?」)
「なあ、お前ってなんか好きな曲あったっけ?ないか?」
(そうだ。あいをつれてこよう。おれはまたいえへもどり、あいをつれてまたもどった。)
そうだ。あいをつれてこよう。俺はまた家へ戻り、あいを連れてまた戻った。
(「あいだぞ。みえないのか?ほんとうはみたいんだろう?」)
「あいだぞ。見えないのか?本当は見たいんだろう?」
(ははおやがやってきた。)
母親がやって来た。
(「ちょっと!あんたしゃもっていったでしょ!しょうこ!だいじょうぶ!?しっかり!」)
「ちょっと!あんた車持って行ったでしょ!翔子!大丈夫!?しっかり!」
(「しっかりじゃないよ。もう、しょうこはもどってこないんだよ。」)
「しっかりじゃないよ。もう、翔子はもどってこないんだよ。」
(「もうめをさますのはていかくりつだって。」)
「もう目を覚ますのは低確率だって。」
(「うそにきまってるわ。しょうこはつよいこだもん。ね?おとうさん。」)
「嘘に決まってるわ。翔子は強い子だもん。ね?お父さん。」
(「しょうこをつれてかないよね?おとうさん、しょうこをつれてかないでよ?」)
「翔子を連れてかないよね?お父さん、翔子を連れてかないでよ?」
(とうさんはおれが12のとき、むさべつさつじんじけんにまきこまれてしぼうした。)
父さんは俺が12の時、無差別殺人事件に巻き込まれて死亡した。
(あい、どうかしょうこをすくってくれ。)
あい、どうか翔子を救ってくれ。
(ぴぴい!!ときゅうにあいがおおきなこえでないて、しょうこのほうをむいた。)
ピピイ!!と急にあいが大きな声で鳴いて、翔子の方を向いた。
(ん?なんだ?おれとかあさんはしょうこのほうをむいた。)
ん?なんだ?俺と母さんは翔子の方を向いた。
(しょうこがめをあけたのだ。)
翔子が目を開けたのだ。
(「しょうこ!!」)
「翔子!!」
(しかし、しょうこはなみだをながした。そしてかすれこえで)
しかし、翔子は涙を流した。そしてかすれ声で
(「ごめんね。いままでありがとう。おにいちゃん、おかあさん、おとうさんまっててね)
「ごめんね。今までありがとう。お兄ちゃん、お母さん、お父さん待っててね
(いまいくよ。ほんとうにありがとう。」)
今いくよ。本当にありがとう。」
(ぴーーーーーーとしんおんがとまったときのでんしおんがした。)
ピーーーーーーと心音が止まった時の電子音がした。
(しょうこのほおにはなみだのあとがすうほんのこっていた。)
翔子の頬には涙の跡が数本残っていた。
(そして、なぜかあいはねむそうにした。それはさいごをいみしていた。)
そして、なぜかあいは眠そうにした。それは最期を意味していた。
(どん!とおとがきこえた。けーじのそこであいがめをつぶってはらをむけていた。)
ドン!と音が聞こえた。ケージの底であいが目を瞑って腹を向けていた。
(「あい!おまえまでいっちゃうのか!あい!あい!いかないでくれ!」)
「あい!お前まで行っちゃうのか!あい!あい!行かないでくれ!」
(おれはけーじのなかにてをつっこみあいのいたいをひろいあげた。まだぬくもりが)
俺はケージの中に手を突っ込みあいの遺体を拾い上げた。まだ温もりが
(かすかにのこっていた。)
かすかに残っていた。
(あいはきっとごしゅじんさまといっしょにあのよへいくのだろう。)
あいはきっとご主人様と一緒にあの世へいくのだろう。
(ああ、どうかあい、あのよへいってもしょうこをいやしてやってくれ。)
ああ、どうかあい、あの世へ行っても翔子を癒してやってくれ。