めおと鎧4

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問題文

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(なんといってくるか。そうおもってまっていたが、)

なんと云って来るか。そう思って待っていたが、

(きくおかからはべつになんのたよりもなかった。)

菊岡からはべつになんのたよりもなかった。

(そしてしごにちすぎたあるひのこと、かれはおめしをうけて、)

そして四五日すぎたある日のこと、かれはお召しをうけて、

(しゅくんゆきながのごぜんへでた。「にわへまいれ」ひどくきげんのわるいかおで)

主君幸長の御前へ出た。「庭へまいれ」ひどく機嫌のわるい顔で

(そういうと、ゆきながはこしょうのささげていたはいとうをとり、)

そう云うと、幸長は小姓の捧ささげていた佩刀をとり、

(だれもくるなといいながらさきにたってにわへおりた。)

誰も来るなと云いながらさきに立って庭へおりた。

(ただならぬけしきだった。なんだろうとふあんながら)

唯ならぬけしきだった。なんだろうと不安ながら

(いそいでついてゆくと、ゆきながはいずちのほとりでたちどまった。)

いそいでついてゆくと、幸長は泉池のほとりで立ちどまった。

(まごべえは、そのまえにひざひざをついてへいふくした。)

孫兵衛は、その前に膝ひざをついて平伏した。

(「そのほう、よきちろうのいぬをきったそうだな」)

「そのほう、与吉郎の犬を斬ったそうだな」

(そういわれて、まごべえはあっとおもった。)

そう云われて、孫兵衛はあっと思った。

(あいつめとのへごそしょうしおったのか。じかにおしこむゆうきがないので、)

あいつめ殿へご訴訟しおったのか。じかに押しこむ勇気がないので、

(しゅくんのすそへすがってへんぽうしようとした、)

しゅくんの裾へすがって返報しようとした、

(これほどまでにしょうねがみれんになっていようとはおもわなかった。)

これほどまでに性根がみれんになっていようとは思わなかった。

(ひれつなやつだと、おもわずまごべえはこぶしをにぎった。)

卑劣なやつだと、思わず孫兵衛はこぶしをにぎった。

(「じじつか、ほんとうにそのほうよきちろうのいぬをきったか」)

「事実か、本当にそのほう与吉郎の犬を斬ったか」

(「まことにおそれいりたてまつる、じつは」)

「まことに恐れいり奉る、じつは」

(「いいわけむよう」ゆきながのこえは、ごてんまでびんとひびいた。)

「いいわけ無用」幸長のこえは、御殿までびんとひびいた。

(「きったかどうかをたずねるのだ。)

「斬ったかどうかをたずねるのだ。

(もうせ、まことにいぬをきったのかどうだ」)

申せ、まことに犬を斬ったのかどうだ」

など

(「はっ、・・・・・・たしかに」「きったともうすのだな」)

「はっ、……たしかに」「斬ったと申すのだな」

(「・・・・・・・・・・・・」「まごべえ、そのほうのかたなは、いぬをきるほど)

「…………」「孫兵衛、そのほうの刀は、犬を斬るほど

(むえきなものか、かたなはさむらいのたましいともいう、)

無益なものか、刀はさむらいの魂とも云う、

(そのほうぶしのたましいで・・・・・・ばかもの」さけぶのといっしょに、)

そのほう武士の魂で……ばか者」さけぶのといっしょに、

(つとみをかがめたゆきながはかたてでまごべえのえりえりをつかみ、)

つと身をかがめた幸長は片手で孫兵衛の衿えりをつかみ、

(こぶしをあげてちからまかせになぐりつけた。)

こぶしをあげて力まかせになぐりつけた。

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