まなづるとダァリヤ 4/4 宮沢賢治
関連タイピング
-
夏目漱石「抗夫」
プレイ回数377 長文かな2304打 -
夏目漱石「抗夫」4
プレイ回数110 長文かな1940打 -
歴バスあつまれー
プレイ回数2386 かな60秒 -
恋愛小説系です!「雨音に紛れた恋」第一話
プレイ回数398 長文1295打 -
アニメ「葬送のフリーレン」第2期 オープニングテーマ
プレイ回数104 歌詞1455打 -
夏目漱石「抗夫」3
プレイ回数143 長文1632打 -
プレイ回数1737 長文2499打
-
五十音を打ち終わる時間で勝負!あなたは何秒!?
プレイ回数820万 短文かな137打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(よがあけはじめました。)
夜があけはじめました。
(そのあおじろいりんごのにおいのするうすあかりのなかで、)
その青白いりんごのにおいのするうすあかりのなかで、
(あかいだぁりやがいいました。)
赤いダァリヤがいいました。
(「ね、あたし、きょうはどんなにみえて。)
「ね、あたし、きょうはどんなに見えて。
(はやくいってくださいな。」)
早くいってくださいな。」
(きいろなだぁりやは、いくらあかいはなをみようとしても、)
黄色なダァリヤは、いくら赤い花を見ようとしても、
(ふらふらしたうすぐろいものがあるだけでした。)
ふらふらしたうす黒いものがあるだけでした。
(「まだよがあけないから、わかりませんわ。」)
「まだ夜があけないから、わかりませんわ。」
(あかいだぁりやは、まるでなきそうになりました。)
赤いダァリヤは、まるでなきそうになりました。
(「ほんとうをいってください。ほんとうをいってください。)
「ほんとうをいってください。ほんとうをいってください。
(あなたがた、わたしにかくしているんでしょう。)
あなたがた、わたしにかくしているんでしょう。
(くろいの。くろいの。」)
黒いの。黒いの。」
(「ええ、くろいようよ。)
「ええ、黒いようよ。
(だけどほんとうは、よくみえませんわ。」)
だけどほんとうは、よく見えませんわ。」
(「あらっ。なんだって、)
「あらっ。なんだって、
(あたしあかにくろのぶちなんていやだわ。」)
あたし赤に黒のぶちなんていやだわ。」
(そのときかおのきいろにとがったせいのひくい、)
そのとき顔の黄色にとがったせいのひくい、
(へんなさんかくのぼうしをかぶったひとが、)
へんな三角のぼうしをかぶった人が、
(ぽけっとにてをいれてやってきました。)
ポケットに手をいれてやってきました。
(そしてだぁりやのはなをみて、さけびました。)
そしてダァリヤの花を見て、さけびました。
など
(「あっ、これだ。これがおれたちのおやかたのもんだ。」)
「あっ、これだ。これがおれたちの親方の紋だ。」
(そしてぽきりと、えだをおりました。)
そしてポキリと、えだをおりました。
(あかいだぁりやはぐったりとなって、)
赤いダァリヤはぐったりとなって、
(そのてのなかにはいっていきました。)
その手のなかにはいっていきました。
(「どこへいらっしゃるのよ。どこへいらっしゃるのよ。)
「どこへいらっしゃるのよ。どこへいらっしゃるのよ。
(あたしにつかまってくださいな。どこへいらっしゃるのよ。」)
あたしにつかまってくださいな。どこへいらっしゃるのよ。」
(ふたつのだぁりやも、たまらずしゃくりあげながら、さけびました。)
ふたつのダァリヤも、たまらずしゃくりあげながら、さけびました。
(とおくからかすかに、あかいだぁりやのこえがしました。)
遠くからかすかに、赤いダァリヤの声がしました。
(そのこえもはるかにはるかにとおくなり、)
その声もはるかにはるかに遠くなり、
(いまはおかのふもとの、)
いまは丘のふもとの、
(やまならしのこずえのさやぎに、まぎれました。)
やまならしのこずえのさやぎに、まぎれました。
(そして、きいろなだぁりやのなみだのなかで、)
そして、黄色なダァリヤのなみだのなかで、
(ぎらぎらのたいようはのぼりました。)
ギラギラの太陽はのぼりました。