童話タイピング -人形のお嫁さん-
青森県の民話です
このお話は、物を大切にする心や、真心が報われることの大切さを伝える民話として知られています。
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問題文
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(むかしむかし、あるところに、まずしいけれどこころやさしい)
昔々、あるところに、貧しいけれど心優しい
(おじいさんとおばあさんがすんでいました。)
おじいさんとおばあさんが住んでいました。
(ふたりはこどもがなく、さびしいまいにちをおくっていました。)
二人は子どもがなく、寂しい毎日を送っていました。
(あるとしのくれ、おじいさんはまちへなわをうりにいきました。)
ある年の暮れ、おじいさんは町へ縄を売りに行きました。
(しかし、なわはまったくうれず、おかねがありません。)
しかし、縄は全く売れず、お金がありません。
(しょんぼりしていると、かえりみちで、)
しょんぼりしていると、帰り道で、
(だれかがすてたらしいちいさなわらにんぎょうをみつけました。)
誰かが捨てたらしい小さな藁人形を見つけました。
(「かわいそうに、こんなところですてられて」)
「かわいそうに、こんなところで捨てられて」
(おじいさんはわらにんぎょうをひろいあげ、いえにもちかえりました。)
おじいさんは藁人形を拾い上げ、家に持ち帰りました。
(おばあさんは、よごれたわらにんぎょうをみて)
おばあさんは、汚れた藁人形を見て
(すこしこまったかおをしましたが、)
少し困った顔をしましたが、
(おじいさんのやさしいきもちをくんで、)
おじいさんの優しい気持ちを汲んで、
(ていねいににんぎょうをふいて、かまどのそばにおいてやりました。)
丁寧に人形を拭いて、かまどのそばに置いてやりました。
(そのよるのことです。おじいさんとおばあさんがねていると、)
その夜のことです。おじいさんとおばあさんが寝ていると、
(かまどのあたりから「ことこと」とおとがきこえてきました。)
かまどのあたりから「コトコト」と音が聞こえてきました。
(ふたりがそっとみてみると、なんと、あのわらにんぎょうがたちあがって、)
二人がそっと見てみると、なんと、あの藁人形が立ち上がって、
(たきぎをかまどにいれているではありませんか!)
たき木をかまどに入れているではありませんか!
(おどろいたおじいさんとおばあさんは、それからまいにち、)
驚いたおじいさんとおばあさんは、それから毎日、
(わらにんぎょうのようすをちゅういぶかくみるようになりました。)
藁人形の様子を注意深く見るようになりました。
(すると、にんぎょうはあさはやくからおきて、ごはんをたいたり、)
すると、人形は朝早くから起きて、ご飯を炊いたり、
など
(そうじをしたり、せんたくをしたりと、かじをなんでもこなすようになりました。)
掃除をしたり、洗濯をしたりと、家事を何でもこなすようになりました。
(おじいさんとおばあさんはおおよろこびです。)
おじいさんとおばあさんは大喜びです。
(「まるでほんとうのむすめのようだね」)
「まるで本当の娘のようだね」
(ふたりはにんぎょうをむすめのようにかわいがり、きものもつくってやりました。)
二人は人形を娘のように可愛がり、着物も作ってやりました。
(にんぎょうはひにひにうつくしくなり、まるでいきているむすめのようになりました。)
人形は日に日に美しくなり、まるで生きている娘のようになりました。
(あるひ、むらのちょうじゃのむすこが、このにんぎょうのうわさをききつけました。)
ある日、村の長者の息子が、この人形の噂を聞きつけました。
(「あのまずしいいえのむすめは、たいへんうつくしいときく。ぜひよめにむかえたい」)
「あの貧しい家の娘は、大変美しいと聞く。ぜひ嫁に迎えたい」
(むすこはさっそく、おじいさんのいえへむかいました。)
息子は早速、おじいさんの家へ向かいました。
(おじいさんとおばあさんはおどろきましたが、)
おじいさんとおばあさんは驚きましたが、
(むすめがよめにいくことをよろこんでしょうだくしました。)
娘が嫁に行くことを喜んで承諾しました。
(そして、こんれいのひ。わらにんぎょうはうつくしいはなよめいしょうをまとい、)
そして、婚礼の日。藁人形は美しい花嫁衣装をまとい、
(ちょうじゃのむすことふうふのちぎりをむすびました。)
長者の息子と夫婦の契りを結びました。
(ちょうじゃのいえでも、にんぎょうはいぜんとかわらずはたらきもので、みなにあいされました。)
長者の家でも、人形は以前と変わらず働き者で、皆に愛されました。
(やがて、わらにんぎょうはほんもののにんげんのむすめになり、しあわせにくらしたということです。)
やがて、藁人形は本物の人間の娘になり、幸せに暮らしたということです。