夢野久作 いなか、の、じけん 1
ショートショート集。それぞれ独立したお話です。
関連タイピング
-
点描の唄/Mrs. GREEN APPLE
プレイ回数5717 歌詞かな247打 -
打ち切れたら天才だ
プレイ回数7.6万 歌詞540打 -
テトリスサビ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
プレイ回数23万 歌詞かな167打 -
恋愛小説系です!「君と隣で見る世界」第七話
プレイ回数275 長文2184打 -
「地縛少年花子くん」を当てて下さい。
プレイ回数150 かな336打 -
五十音を打ち終わる時間で勝負!あなたは何秒!?
プレイ回数818万 短文かな137打 -
text5
プレイ回数335 長文2627打 -
地方衰退系です!ちょっと難しめですっ!
プレイ回数2412 長文かな1064打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(おおきなてがかり)
大きな手がかり
(そんちょうさんのところのこめぐらから、はくまいをよんひょうぬすんでいったものがある。)
村長さんの処の米倉から、白米を四俵《ひょう》盗んで行ったものがある。
(あくるあさはやくちゅうざいのおまわりさんがきてしらべたら、)
あくる朝早く駐在の巡査《おまわり》さんが来て調べたら、
(たわらをつんでいったらしいくるまのわのあとが、)
俵《たわら》を積んで行ったらしい車の輪のあとが、
(あまあがりのつちにはっきりついていた。そのあとをつけていくと、)
雨あがりの土にハッキリついていた。そのあとをつけて行くと、
(まちへでるとちゅうの、とあるむらはずれのいっけんやののきしたに、)
町へ出る途中の、とある村外《はず》れの一軒屋の軒下に、
(そのこめだわらをつんだくるまがおいてあって、そのよこのえんだいのうえに、)
その米俵を積んだ車が置いてあって、その横の縁台の上に、
(ほおかぶりをしたおとこがだいのじになって、)
頬冠《ほおかぶ》りをした男が大の字になって、
(ぐうぐうといびきをかいていた。ひっとらえてみるとそれは、)
グウグウとイビキをかいていた。引っ捕えてみるとそれは、
(そのかいわいでもてあましもののばくちうちであった。)
その界隈で持てあまし者の博奕打《ばくちう》ちであった。
(ばくちうちはぬすんだこめをまちへうりにいくとちゅう、)
博奕打ちは盗んだ米を町へ売りに行く途中、
(ひさしぶりにからだをつかってくたびれたので、)
久し振りに身体《からだ》を使ってクタビレたので、
(ちょっとのつもりでやすんだのが、おもわずねすごしたのであった。)
チョットのつもりで休んだのが、思わず寝過ごしたのであった。
(こしなわをうたれたままくるまをひっぱってゆくおとこの、)
腰縄を打たれたまま車を引っぱってゆく男の、
(うしろすがたをみおくったひとびとは、ためいきしていった。)
うしろ姿を見送った人々は、ため息して云った。
(「わるいことはできんなあ」)
「わるい事は出来んなあ」
