パンドラの牢獄

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プレイ回数212難易度(4.3) 2422打 歌詞 長文モード可
楽曲情報 パンドラの牢獄  作詞奏音69  作曲奏音69
パンドラの牢獄/DarkestoRy
「パンドラの牢獄」DarkestoRy
歌詞・作曲・ストーリー/奏音69

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*【】は省いてください。
※このタイピングは「パンドラの牢獄」の歌詞の一部または全部を使用していますが、歌詞の正しさを保証するものではありません。

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歌詞(問題文)

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(れきしをかえるのはいつも、だれかがいったひとつのことば。)

歴史を変えるのはいつも、誰かが言ったひとつの【言葉】。

(せかいがよるになるはじまりは、このだーけすとーりー。)

世界が夜になるはじまりは、この最悪の物語[ダーケストーリー]。

(さうろはとほうにくれた。)

少年[サウロ]は途方に暮れた。

(きょうもあいつらにいじめられてしまったのだ。)

今日もあいつらに虐められてしまったのだ。

(「はやくかえりたい・・・・・・」)

「早く帰りたい……」

(さうろはなきながら、だれもいないろうごくをみがきつづけた__。)

サウロは泣きながら、誰もいない牢獄を磨き続けた__。

(かれいなこのだるかに、ぼくのいばしょはどこにもない。)

華麗なこの街[ダルカ]に、僕の居場所はどこにもない。

(ことばをかわすともだちもいない。)

【言葉】を交わす友達もいない。

(ひとりにげだそうにも、ぼくにはそんなゆうきもない。)

ひとり逃げ出そうにも、僕にはそんな勇気もない。

(おねがい、だれかぼくをみつけてくれよ。)

お願い、誰か僕を見つけてくれよ。

(みしらぬちかろう・・・・・・よびごえがこだまする。)

見知らぬ地下牢……呼び声がこだまする。

(「そこにいるの・・・・・・?」)

「そこにいるの……?」

(だれなのかしりたい。そのすがたをみたい。)

誰なのか知りたい。その姿を見たい。

(みせられたさうろは、もうひきかえせない。)

魅せられたサウロは、もう引き返せない。

(うるわしくすんだあおいめ。けがれをしらぬくろいかみ。)

麗しく澄んだ青い眼。穢れを知らぬ黎[くろ]い髪。

(てんしがぼくにほほえみかける。)

天使が僕に微笑みかける。

(「わたしが、ねがいをかなえてあげる」)

「私が、願いを叶えてあげる」

(かれにははじめてのこと。だれかとことばをかわすのは。)

彼には初めてのこと。誰かと【言葉】を交わすのは。

(せかいをぬりつぶすはじまりは、ちいさなこいでした。)

世界を塗り潰すはじまりは、小さな恋でした。

(そのてんし、いりすはひとりぼっちだった。)

その天使、イリスはひとりぼっちだった。

(なぜこんなちかろうにいるのか、それはどうだっていい。)

なぜこんな地下牢にいるのか、それはどうだっていい。

(こどくなさうろにとって、いりすはゆいいつのりかいしゃなのだ。)

孤独なサウロにとって、イリスは唯一の理解者なのだ。

(そしてかれは、よごとそのろうごくをおとずれる。)

そして彼は、夜ごとその牢獄を訪れる。

(ぼくのどんなねがいも、ふしぎとかなえてくれる。)

僕のどんな願いも、不思議と叶えてくれる。

(かのじょは、きっとほんとうにてんしなんだろう)

彼女は、きっと本当に天使なんだろう

(なのに、あいつら。ぼくにあくまがついてるとけりつけた。)

なのに、あいつら。僕に悪魔が憑いてると蹴りつけた。

(「ちがう・・・・・・!」)

「違う……!」

(ぼくにとってむしろことばをききもせず、)

僕にとってむしろ【言葉】を聞きもせず、

(あざわらうおまえらがあくまにみえる・・・・・・!)

嘲笑うお前らが悪魔に見える……!

(きずだらけのそのこころ。なみだにぬれるそのりょうてが、)

傷だらけのその心。涙に濡れるその両手が、

(きんじられたろうごくをあけてしまう。)

禁じられた牢獄を開けてしまう。

(「ここから、ふたりでにげだそうよ」)

「ここから、ふたりで逃げ出そうよ」

(かれにははじめてのこと。あいでなにもみえなくなるのは。)

彼には初めてのこと。愛で何も見えなくなるのは。

(せかいはぼくにとってのろうごくだ。こわれてしまえばいい。)

世界は僕にとっての牢獄だ。壊れてしまえばいい。

(すがたのちがうものたちが、あいしあうのはむずかしい。)

姿形[すがた]の違う者たちが、恋愛[あい]し合うのは難しい。

(ごぜん0じ。やくそくのじかんに、いりすはあらわれなかった。)

午前0時。約束の時間に、イリスは現れなかった。

(いへんにきづいたのは、そのとき。)

異変に気付いたのは、その時。

(だるかからさんたんたるこえがきこえてくるのだ。)

街[ダルカ]から惨憺たる声が聞こえてくるのだ。

(くらやみにふるえるこころをおして、さうろはまちのほうがくへはしった。)

暗闇に震える心を押して、サウロは街の方角へ走った。

(ほんとうはわかっている。じぶんがいったいなにをときはなってしまったのか。)

本当は分かっている。自分が一体何を解き放ってしまったのか。

(それでもさうろは、あのてんしを__。)

それでもサウロは、あの天使を__。

(ことばをしんじていたかった。)

【言葉】を信じていたかった。

(やっとあえた。ねぇ、かおをみせて。てんしのようにほほえんで。)

やっと会えた。ねぇ、顔を見せて。天使のように微笑んで。

(「・・・・・・いりす?」)

「……イリス?」

(いや・・・・・・そのすがた、もうかのじょではない。)

いや……その姿、もう彼女ではない。

(あぁまさか。つきがてらす、てんしのすがお。)

あぁまさか。月が照らす、天使の素顔。

(きみは__)

君は__

(「ヴぁんひーる・・・・・・!」)

「夜の悪魔[ヴァンヒール]……!」

(それは、おぞましいあかいめ。あぁ、ちにうえたしろいきば。)

それは、悍ましい紅い眼。あぁ、血に飢えた皓[しろ]い牙。

(あくまがぼくにほほえみかける。)

悪魔が僕に微笑みかける。

(きみだけをあいしてたのに、いりす・・・・・・!)

君だけを愛してたのに、イリス……!

(・・・・・・ほんとうにあいしているわ、さうろ。だからせかいをこわしてあげるわ。)

……本当に愛しているわ、サウロ。だから世界を壊してあげるわ。

(ただ、あなたにはわたしのあいのかたちが、)

ただ、あなたには私の愛の手段[かたち]が、

(”あくい”にみえるだけ。)

”悪意”に映[みえ]るだけ。

(あくまのおんながあいをかわすしゅだんは、ただひとつ。)

悪魔の女が愛を交配[かわ]す手段は、ただひとつ。

(こころからあいしたおとこを、くいころすことである。)

心から愛した男を、喰い殺す事である。

(ろうごくをあけてはなたれたのは、まさしく”あい”でした。)

牢獄を開けて放たれたのは、まさしく”悪意[あい]”でした。

(いちやにして、しゅとだるかはおちた。)

一夜にして、首都ダルカは堕ちた。

(たったひとりのあくまのことばによって。)

たったひとりの悪魔の【言葉】によって。

(かのおうこくみんすとらは、これから50ねんあまりつづくあくまのしはい__)

かの王国ミンストラは、これから50年余り続く悪魔の支配__

(”くろいじだい”をむかえるのである。)

”黒い時代”を迎えるのである。

(やがていりすは、ひとりのおとこのこをうむ。)

やがてイリスは、ひとりの男の子を産む。

(あいするわがこに”あくい”というひにくをこめて、)

愛する我が子に”悪意”という皮肉を込めて、

(”まりす”となづけた。)

”マリス[Malice]”と名付けた。

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