マタイ福音書 21章 part②

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(またおとうとのところにきておなじようにいった。かれは「いやです」とこたえたが、)

また弟のところにきて同じように言った。彼は「いやです」と答えたが、

(あとからこころをかえて、でかけた。このふたりのうち、どちらがちちののぞみどおりに)

あとから心を変えて、出かけた。このふたりのうち、どちらが父の望みどおりに

(したのか」。かれらはいった、「あとのものです」。いえすはいわれた、)

したのか」。彼らは言った、「あとの者です」。イエスは言われた、

(「よくききなさい。しゅぜいにんやゆうじょは、あなたがたよりさきにかみのくににはいる。)

「よく聞きなさい。取税人や遊女は、あなたがたより先に神の国にはいる。

(というのは、よはねがあなたがたのところにきて、ぎのみちをといたのに、)

というのは、ヨハネがあなたがたのところにきて、義の道を説いたのに、

(あなたがたはかれをしんじなかった。ところが、しゅぜいにんやゆうじょはかれをしんじた。)

あなたがたは彼を信じなかった。ところが、取税人や遊女は彼を信じた。

(あなたがたはそれをみたのに、あとになっても、こころをいれかえてかれをしんじようと)

あなたがたはそれを見たのに、あとになっても、心をいれ変えて彼を信じようと

(しなかった。もうひとつのたとえをききなさい。あるところに、ひとりのいえのしゅじんがいたが、)

しなかった。もう一つの譬を聞きなさい。ある所に、一人の家の主人がいたが、

(ぶどうえんをつくり、かきをめぐらし、そのなかにさかぶねのあなをほり、やぐらをたて、)

ぶどう園を造り、かきをめぐらし、その中に酒ぶねの穴を掘り、やぐらを立て、

(それをのうふたちにかして、たびにでかけた。しゅうかくのきせつがきたので、そのわけまえを)

それを農夫たちに貸して、旅に出かけた。収穫の季節がきたので、その分け前を

(うけとろうとして、しもべたちをのうふのところへおくった。すると、のうふたちは、)

受け取ろうとして、僕たちを農夫のところへ送った。すると、農夫たちは、

(そのしもべたちをつかまえて、ひとりをふくろだたきにし、ひとりをころし、もうひとりを)

その僕たちをつかまえて、ひとりを袋だたきにし、ひとりを殺し、もうひとりを

(いしでうちころした。またべつに、まえよりもおおくのしもべたちをおくったが、かれらをもおなじ)

石で打ち殺した。また別に、前よりも多くの僕たちを送ったが、彼らをも同じ

(ようにあしらった。しかし、さいごに、わたしのこはうやまってくれるだろうとおもって、)

ようにあしらった。しかし、最後に、私の子は敬ってくれるだろうと思って、

(しゅじんはそのこをかれらのところにつかわした。するとのうふたちは、そのこをみてたがいに)

主人はその子を彼らの所につかわした。すると農夫たちは、その子を見て互に

(いった「あれはあととりだ。さあ、これをころして、そのざいさんをてにいれよう」。)

言った「あれはあと取りだ。さあ、これを殺して、その財産を手に入れよう」。

(そしてかれをつかまえて、ぶどうえんのそとにひきだしてころした。このぶどうえんのしゅじんが)

そして彼を捕まえて、ぶどう園の外に引き出して殺した。このぶどう園の主人が

(かえってきたら、こののうふたちをどうするだろうか」。かれらはいえすにいった、)

帰ってきたら、この農夫たちをどうするだろうか」。彼らはイエスに言った、

(「あくにんどもを、みなごろしにして、きせつごとにしゅうかくをおさめるほかののうふたちに、)

「悪人どもを、皆殺しにして、季節ごとに収穫を納めるほかの農夫たちに、

(そのぶどうえんをかしあたえるでしょう」。いえすはかれらにいわれた、)

そのぶどう園を貸し与えるでしょう」。イエスは彼らに言われた、

など

(「あなたがたは、せいしょでまだよんだことがないのか、いえづくりらのすてたいしが)

「あなたがたは、聖書でまだ読んだことがないのか、家造りらの捨てた石が

(すみのかしらいしになった。これはしゅがなされたことで、わたしたちのめには)

隅のかしら石になった。これは主がなされたことで、わたしたちの目には

(ふしぎにみえる」。それだから、あなたがたにいうが、かみのくにはあなたがたから)

不思議に見える」。それだから、あなたがたに言うが、神の国はあなた方から

(とりあげられてみくににふさわしいみをむすぶようないほうじんにあたえられるであろう。)

取り上げられて御国にふさわしい実を結ぶような異邦人に与えられるであろう。

(またそのいしのうえにおちるものはうちくだかれ、それがだれかのうえにおちかかるなら、)

またその石の上に落ちる者は打ち砕かれ、それがだれかの上に落ちかかるなら、

(そのひとはこなみじんにされるであろう」。)

その人はこなみじんにされるであろう」。

(さいしちょうたちやぱりさいびとたちがこのたとえをきいたとき、じぶんたちのことをさして)

祭司長たちやパリサイ人たちがこの譬を聞いたとき、自分たちのことをさして

(いっておられることをさとったので、いえすをとらえようとしたが、ぐんしゅうをおそれた。)

言っておられることを悟ったので、イエスを捕えようとしたが、群衆を恐れた。

(ぐんしゅうはいえすをよげんしゃだとおもっていたからである。)

群衆はイエスを預言者だと思っていたからである。

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