マタイ福音書　２２章

(おもわれますかこたえてください。かいざるにぜいきんをおさめてよいでしょうかいけないで)

思われますか答えて下さい。カイザルに税金を納めてよいでしょうかいけないで

(しょうか」。いえすはかれらのあくいをしっていわれた「ぎぜんしゃたちよなぜわたしをためそう)

しょうか」。イエスは彼らの悪意を知って言われた「偽善者達よ何故私を試そう

(とするのか。ぜいにおさめるかへいをみせなさい」。かれらはでなりひとつをもってきた。)

とするのか。税に納める貨幣を見せなさい」。彼らはデナリ一つを持ってきた。

(そこでいえすはいわれた「これはだれのしょうぞう、だれのきごうか」。かれらは「かいざるの)

そこでイエスは言われた「これは誰の肖像、誰の記号か」。彼らは「カイザルの

(です」とこたえた。するといえすはいわれた「それではかいざるのものはかいざるに)

です」と答えた。するとイエスは言われた「それではカイザルの物はカイザルに

(かみのものはかみにかえしなさい」。かれらはこれをきいてきょうたんし、いえすをのこしてたち)

神のものは神に返しなさい」。彼らはこれを聞いて驚嘆し、イエスを残して立ち

(さった。ふっかつということはないとしゅちょうしていたさどかいびとたちが、そのひいえすの)

去った。復活ということはないと主張していたサドカイ人達が、その日イエスの

(もとにきてしつもんした「せんせいもーせはこういっています、もしあるひとがこがなくて)

もとにきて質問した「先生モーセはこう言っています、もしある人が子がなくて

(しんだならそのおとうとはあにのつまをめとってあにのためにこをもうけねばならない」。さて、)

死んだならその弟は兄の妻を娶って兄の為に子をもうけねばならない」。さて、

(わたしたちのところにしちにんのきょうだいがありました。ちょうなんはつまをめとったがしんでしまい、そして)

私達の所に七人の兄弟がありました。長男は妻を娶ったが死んでしまい、そして

(こがなかったのでそのつまをおとうとにのこしました。じなんもさんなんも、ついにしちにんともおなじ)

子がなかったのでその妻を弟に残しました。次男も三男も、ついに七人とも同じ

(ことになりました。さいごにそのおんなもしにました。するとふっかつのときにはこのおんなは、)

ことになりました。最後にその女も死にました。すると復活の時にはこの女は、

(しちにんのうちだれのつまなのでしょうか。みんながこのおんなをつまにしたのですが」。いえすは)

七人のうち誰の妻なのでしょうか。皆がこの女を妻にしたのですが」。イエスは

(こたえていわれた「あなたがたはせいしょもかみのちからもしらないからおもいちがいをしている。)

答えて言われた「あなた方は聖書も神の力も知らないから思い違いをしている。

(ふっかつのときにはかれらはめとったり、とついだりすることはない。かれらはてんにいるみつかいの)

復活の時には彼らは娶ったり、嫁いだりすることはない。彼らは天にいる御使の

(ようなものである。また、しにんのふっかつについては、かみがあなたがたにいわれたことばを)

ようなものである。又、死人の復活については、神があなた方に言われた言葉を

(よんだことがないのか。「わたしはあぶらはむのかみ、いさくのかみ、やこぶのかみである」)

読んだ事がないのか。「私はアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」

(とかいてある。かみはしんだもののかみではなく、いきているもののかみである」。ぐんしゅうは)

と書いてある。神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神である」。群衆は

(これをきいていえすのおしえにおどろいた。さてぱりさいびとたちはいえすがさどかいびとたちを)

これを聞いてイエスの教に驚いた。さてパリサイ人達はイエスがサドカイ人達を

(いいこめられたときいていっしょにあつまった。そしてかれらのなかのひとりのりっぽうがくしゃが、)

言いこめられたと聞いて一緒に集まった。そして彼らの中の一人の律法学者が、

(いえすをためそうとしてしつもんした、「せんせい、りっぽうのなかで、どのいましめがいちばんたいせつなの)

イエスを試そうとして質問した、「先生、律法の中で、どの戒めが一番大切なの

(ですか」。いえすはいわれた「こころをつくしせいしんをつくしおもいをつくして、しゅなる)

ですか」。イエスは言われた「心をつくし精神をつくし思いをつくして、主なる

(あなたのかみをあいせよ」。これがいちばんたいせつなだいいちのいましめである。だいにもこれとどうよう)

あなたの神を愛せよ」。これが一番大切な第一の戒めである。第二もこれと同様

(である「じぶんをあいするようにあなたのとなりびとをあいせよ」。これらのふたつのいましめに)

である「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ」。これらの二つの戒めに

(りっぽうぜんたいとよげんしゃとがかかっている」。ぱりさいびとたちがあつまっていたときいえすは)

律法全体と預言者とがかかっている」。パリサイ人達が集まっていた時イエスは

(かれらにおたずねになった「あなたがたはきりすとをどうおもうか。だれのこなのか」。)

彼らにお尋ねになった「あなた方はキリストをどう思うか。誰の子なのか」。

(かれらは「だびでのこです」とこたえた。いえすはいわれた、「それではどうして、)

彼らは「ダビデの子です」と答えた。イエスは言われた、「それではどうして、

(だびでがみたまにかんじてきりすとをしゅとよんでいるのか。)

ダビデが御霊に感じてキリストを主と呼んでいるのか。

(すなわち「しゅはわがしゅにおおせになった、あなたのてきを)

すなわち「主はわが主に仰せになった、あなたの敵を

(あなたのあしもとにおくときまでは、わたしのみぎにざしていなさい」。)

あなたの足もとに置くときまでは、私の右に座していなさい」。