【第120回 検定試験】初段

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日本語ワープロ検定試験
第120回(令和元年10月)速度問題
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 NAO24 5961 A+ 6.2 94.9% 355.8 2240 119 40 2024/03/09
2 はるの 4506 C++ 4.8 93.1% 452.2 2200 162 40 2024/02/19

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問題文

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(ちゃのゆということばをきいて、なにをおもいうかべるだろう。)

茶の湯という言葉を聞いて、何を思い浮かべるだろう。

(かくしきのたかい、むずかしいものといういんしょうをもつひとがおおいかもしれない。)

格式の高い、難しいものという印象を持つ人が多いかもしれない。

(きりつただしいしょさやまわしてのむしぐさなどから、)

規律正しい所作や回して飲む仕草などから、

(おぼえなくてはいけないきそくがかずおおくあるとみがまえてしまうのだ。)

覚えなくてはいけない規則が数多くあると身構えてしまうのだ。

(しかし、ほんらいさどうというものはふひつようなものをそぎおとし、)

しかし、本来茶道というものは不必要なものをそぎ落とし、

(きょくりょくたんじゅんかすることでものごとのほんしつにたどりつくことをめざしている。)

極力単純化することで物事の本質にたどり着くことを目指している。

(たんにけいしきをおぼえるのではなく、)

単に形式を覚えるのではなく、

(きまったうごきにこめられたいみをりかいしていればむずかしいものではないはずだ。)

決まった動きに込められた意味を理解していれば難しいものではないはずだ。

(これまでじだいのなみにあらわれながらも、)

これまで時代の波に洗われながらも、

(きえさることなくせんれんのどをまし、)

消え去ることなく洗練の度を増し、

(ひとびとのこころをみりょうしつづけているりゆうにはそのしんぷるさがあげられる。)

人々の心を魅了し続けている理由にはそのシンプルさが挙げられる。

(げんだいでは、くにをこえたふへんのびとしてせかいてきにひょうかをえており、)

現代では、国を超えた普遍の美として世界的に評価を得ており、

(かんれんするようそには、どうぐやかいせきりょうり、かしやけんちくなどまいきょにいとまがない。)

関連する要素には、道具や懐石料理、菓子や建築など枚挙にいとまがない。

(これらすべてのみりょくをふかくついきゅうしつつもあじわいつくすのが、)

これらすべての魅力を深く追求しつつも味わい尽くすのが、

(さどうのおもしろさなのだ。)

茶道の面白さなのだ。

(そんなちゃのゆのせかいにおけるびいしきのひとつに「みたて」がある。)

そんな茶の湯の世界における美意識の一つに「見立て」がある。

(これは、ものをほんらいのあるべきすがたではなく)

これは、ものを本来のあるべき姿ではなく

(べつのものとしてとらえるといういみのことばで、)

別のものとして捉えるという意味の言葉で、

(にほんどくとくのひょうげんだとりかいされている。)

日本独特の表現だと理解されている。

(ぶんげいをはじめとするしょぶんかにきょうつうしてみられるしゅほうである。)

文芸をはじめとする諸文化に共通して見られる手法である。

など

(さどうにおいてはせんのりきゅうがかくりつしたとされ、)

茶道においては千利休が確立したとされ、

(べつのもくてきにつかわれるものをさどうぐとしてとりこむことをめざす。)

別の目的に使われるものを茶道具として取り込むことを目指す。

(とうじ、とうぶつとよばれるごうかなしつらえがしゅりゅうのなか、)

当時、唐物と呼ばれる豪華なしつらえが主流の中、

(かれははないれにたけをきったものや)

彼は花入れに竹を切ったものや

(りょうしのこしにぶらさげてさかなをいれるかごをしようするなど、)

漁師の腰にぶら下げて魚を入れる籠を使用するなど、

(みたてのひょうげんによってつぎつぎとあらたなかちをそうぞうしつづけた。)

見立ての表現によって次々と新たな価値を創造し続けた。

(げんだいにおいても、ちせいやかんせいがとわれるぶぶんだ。)

現代においても、知性や感性が問われる部分だ。

(なつのあつさのなかでりょうをもとめてがらすのようきをみずいれとしたり)

夏の暑さの中で涼を求めてガラスの容器を水入れとしたり

(はないれにどうかんをしようしたりなど、)

花入れに銅管を使用したりなど、

(ていしゅはときすじにあわせてさまざまなそういくふうをおこなう。)

亭主は時筋に合わせてさまざまな創意工夫を行う。

(うつわのそざいやいろかたちだけでなく、そのとりあわせをどうするか、)

器の素材や色形だけでなく、その取り合わせをどうするか、

(きせつやしゅしにそってどんないみあいをもたせるかといったことがらがじゅうようしされる。)

季節や趣旨に沿ってどんな意味合いを持たせるかといった事柄が重要視される。

(ふだんみなれたもののなかに、げいじゅつせいをみいだし、)

普段見慣れたものの中に、芸術性を見いだし、

(きせいがいねんにとらわれずにあらたなかちかんをそうしゅつすることがいきなのだろう。)

既成概念にとらわれずに新たな価値観を創出することが粋なのだろう。

(こころをつくしてもてなすことにおもきをおいたちゃのせかいは、)

心を尽してもてなすことに重きを置いた茶の世界は、

(いつのじだいもかわらずひとのこころをふるわせる。)

いつの時代も変わらず人の心を震わせる。

(げんだいでは、がいこくじんかんこうきゃくにむけたたいけんしせつもぞうかしており、)

現代では、外国人観光客に向けた体験施設も増加しており、

(ほんらいのもくてきどおりきんちょうせずかたのちからをぬいたじょうたいでまんきつしてもらえるよう、)

本来の目的通り緊張せず肩の力を抜いた状態で満喫してもらえるよう、

(たようなくふうがされているという。)

多様な工夫がされているという。

(かたちはへんかしつつも、ちゃのゆのほんしつはまちがいなくきょうまでうけつがれている。)

形は変化しつつも、茶の湯の本質は間違いなく今日まで受け継がれている。

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