ＭＥＪＩＢＲＡＹ　Echo

(めをそむけたすみしひと)

目を背けた澄みし日と

(てまねきするむくないと)

手招きする無垢な糸

(とざされたすきまからうつされたひげき)

閉ざされた隙間から映された”悲劇”？

(ことばにすればかこへとおくるくじゅうのはなむけでしか)

言葉にすれば過去へと送る苦渋の餞でしか

(おもいでさえもがらすのようにひふをきりさくよ)

思い出さえも硝子のように皮膚を切り裂くよ

(きみがのぞむならのぞむかたちになりましょう)

君が望むなら望む形になりましょう

(そむけてきたかこがおとにゆれた)

背けてきた過去が音に揺れた

(めもあわせられずむおんにみみをそむけた)

目も合わせられず無音に耳を背けた

(きみのいまもしってるから)

君の辛さも知ってるから

(またきょぜつをはじめてわらってるふりをしたら)

また拒絶を始めて笑ってるふりをしたら

(きみはなくのそれともわらってくれるの)

君は泣くの？それとも笑ってくれるの？

(おちてくようにもとめあうゆび)

落ちてくように求めあう指

(こどものようにないていたきみのそんざいがこわれぬように)

子供のように泣いていた君の存在が壊れぬように

(まぶたをとじた)

瞼を閉じた

(きみがのぞむならのぞむかたちになりましょう)

君が望むなら望む形になりましょう

(ふいをつかれなくそとはあめ)

不意をつかれ泣く・・・外は雨

(あなたがいないとわたしはきえてしまう)

『アナタがいないと私は消えてしまう』

(きょういぞんのざんきょう)

共依存の残響

(とつぜんきみがしんでしまうならぼくはあんしんするでしょう)

突然君が死んでしまうなら　僕は安心するでしょう

(もうなくこともくるしむこともないあいすることも)

もう泣くことも　苦しむこともない　愛することも・・・

(すきだよなんてことばにしたせつな)

『好きだよ』なんて言葉にした刹那

(そむけてきたかこがおとにゆれた)

背けてきた過去が音に揺れた

(あいしてるからくずれるきみをだきしめた)

『愛してるから』崩れる君を抱きしめた

(ふいをつかれなくそとはあめ)

不意をつかれ泣く・・・外は雨

(あなたがのぞむならのぞむかたちになりましょう)

『アナタ』が望むなら望む形になりましょう

(ゆびおりかぞえるくうはくは)

指折り数える空白は・・・

(みえないあすがふかいやみだとしても)

見えない明日が深い闇だとしても

(かこがいまさいたのさおわりなきあなへおちてく)

過去が今咲いたのさ　終わりなき穴へ落ちてく・・・

(かわいたあめのあととわとしずかにつんだ)

乾いた雨の痕　永遠と静かに摘んだ