彼女が魔女になった理由
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歌詞(問題文)
(「なぜです、なぜこのこをこうしゃくけのよつぎとしてみとめてくださらないのです」)
「何故です、何故この子を侯爵家の世継ぎとして認めて下さらないのです」
(「そのはなしならおわったはずだ」)
「その話なら終わったはずだ」
(「めかけばらだから・・・・・・いえ、このこのからだがふじゆうだか・・・」)
「妾腹だから……いえ、この子の体が不自由だか…」
(「くどいぞ、あんねりーぜ」)
「くどいぞ、アンネリーゼ」
(「でも・・・・・・ごめんなさい、すべてはははが、)
「でも……ごめんなさい、すべては母が、
(あなたをそんなふうにうんだ、このははがわるい」)
あなたをそんな風に生んだ、この母が悪い―」
(「くどいといっている!」)
「くどいと言っている!」
(「あぁ・・・」)
「あぁ…」
(「あんねりーぜ、あなたのきもちはいたいほどわかる。)
「アンネリーゼ、あなたの気持ちは痛いほど分かる。
(それでもわたしは、あなたをゆるさない」)
それでも私は、あなたを許さない―」
(めるひかりをしらないあなたは)
坊や 光を知らないアナタは
(しりょくというそのがいねんじたいわからなかった)
視力というその概念自体 解らなかった
(めるせなかにだきつきあなたは)
坊や 背中に抱きつきアナタは
(「むってぃ。ひかり、あったかいね」)
「おかあさん。ひかり、あったかいね」
(とむじゃきにわらった)
と 無邪気に笑った
(ああごめんなさいごめんなさいごめんなさい)
嗚呼 ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
(あなたをうんだのは)
アナタを産んだのは
(わたしですわたしですつみぶかいわたしです・・・・・・)
私です私です 罪深い≪私≫です……
(「くしゅんっ」)
「くしゅんっ」
(「さむくない、める?」)
「寒くない、メル?」
(「うん」)
「うん」
(ははにしてあねであり、だんざいしゃにしてしょくざいしゃであった。)
『母にして姉であり、断罪者にして贖罪者であった。
(theresevonludwingのしられざるものがたり・・・。)
Therese von Ludwingの知られざる物語…。』
(もりにうつりすみしょくざいのひびを)
森に移り住み 贖罪の日々を
(やくそうあつめてせんじてみたり)
薬草集めて 煎じてみたり
(かみにいのってもとどきはしないし)
神に祈っても 届きはしないし
(つみをだきしめていのれやしない)
罪を抱きしめて 祈れやしない
(せめてあのこのためにできうるかぎりの)
せめてあの子の為に 出来得る限りの
(すべてをやりもしないでただなげいてなどいられないわ)
全てを遣りもしないで 唯 嘆いて等いられないわ
(「きずをいやし、やまいをなおし、)
『―傷を癒し、病を治し、
(ときにはふゆにかたむきかけたあかごをもとりあげたもりにすむかしこいおんなのうわさは、)
時には冬に傾きかけた赤子をも取り上げた森に住む賢い女の噂は、
(いつしかせんりをかけまわり、ひにくなうんめいをみちびくこととなる・・・・・・。」)
何刻しか千里を駆け廻り、皮肉な運命を導く事となる……。』
(「はいやー!」)
「ハイヤー!」
(「このこはまだしんでなどおりません!わたしには・・・わたしにはわかるのです!)
「この子はまだ死んでなどおりません!私には…私にはわかるのです!
(なぜならぜんじつまであんなにげんきだったんですもの・・・。)
何故なら前日まであんなに元気だったんですもの…。
(わたしはみとめませんわ!)
私は認めませんわ!
(しょうらいはかならずやびじんになるはずのこです。わたしのむすめですもの。)
将来は必ずや美人になるはずの子です。私の娘ですもの。
(ていこくちゅうのとのがたがほっておきませんわ。こまりましたわ。ふふ。)
帝国中の殿方が放っておきませんわ。困りましたわ。ふふ。
(いえ、もうそんなことどうでもよいのです。)
いえ、もうそんなことどうでもよいのです。
(いきてさえ!いきてさえ・・・・・・いてくれれば・・・・・・」)
生きてさえ!生きてさえ……いてくれれば……」
(「そふぃさま、おきをつよくおもちください。)
「ソフィ様、お気を強くお持ちください。
(けんじゃどのをしんじましょう」)
賢者殿を信じましょう」
(そのよるかけこんできたのはおしのびのこうひで)
その夜駆け込んできたのは お忍びの候妃で
(つきのないやみのなかをきぼうのあかりをしんじ)
月のない闇の中を 希望の灯りを信じ
(かみをふりみだすははをはしらせたのはわけありのこうじょで)
髪を振り乱す母を奔らせたのは 訳ありの候女で
(だきしめたうでのなかでもういきをしていなかった)
抱きしめた腕の中で もう息をしていなかった
(そのおさなごをたくしてひはなきくずれた・・・・・・)
その幼子を託して 妃は泣き崩れた……
(すくわれるいのちがあれば、うばわれるいのちがある。)
『救われる命があれば、奪われる命がある。
(それをいんがおうほうときりすててもよいのだろうか・・・・・・。)
それを因果応報と切り捨てても良いのだろうか……。』
(ほるすとどぅみひしゅてーえんと)
ホルスト ドゥ ミヒ シュテーエント
(だんかんみあどぅぐらおべんぐらーぶみひあうす)
ダン カン ミア ドゥ グラオベン グラーブ ミヒ アウス
(とてもふしぎなできごとによってむすこはひかりをてにいれたけど)
とても不思議な出来事によって 息子は光を手に入れたけど
(それがはたしてしあわせなことだったのかいまとなってはよくわからない・・・・・・)
それが果たして幸福なことだったのか 今となっては善く判らない……
(「turingenのまじょだって、こわいねにいちゃん」)
「Turingenの魔女だって、怖いね兄ちゃん」
(「あぁ・・・いいこにしてないと・・・まじょにたべられちゃうんだぞ!」)
「あぁ…いい子にしてないと―…魔女に食べられちゃうんだぞ!」
(「ひいっ!」)
「ひいっ!」
(「あはは」)
「あはは」
(いちどはふゆにだかれたいとしいかわいいわたしのぼうや)
一度は冬に抱かれた 愛しい可愛い私の坊や
(いきてはるのひざしのなかでわらってほしいとねがったははの)
生きて春の陽射しの中で 笑ってほしいと願った母の
(「しゅをおもんじればおんじょうを!いたんにはごうかをもってむくいねばならん!)
「主を重んじれば恩情を!異端には業火をもって報いねばならん!
(さあしょくん!まじょをもっててっついを!」)
さあ諸君!魔女をもって鉄槌を!」
(「てっついを!」)
「鉄槌を!」
(おもいもいまやただむなしくつかのまのひかりさえ)
想いも今や唯虚しく 束の間の陽光さえ
(たわむれにうばわれてしまった)
戯れに奪われてしまった
(みよああこのきげきを)
観よ 嗚呼 この喜劇を
(ならばわたしはせかいをのろうほんもののまじょに・・・・・・)
ならば私は 世界を呪う本物の≪魔女≫に……
(「あははははは・・・あああぁぁ!!」)
「アハハハハハ―…アアアァァ―!!」
(うんとでぃーずぃぷてこめでぃー)
ウント ディー ズィプテ コメディー
(ヴぃるとずぃっひヴぃだーほーれん)
ヴィルト ズィッヒ ヴィダーホーレン