卒業⑤
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問題文
(おさむせんぱいとしせつのくるまをかりてかいだしへまちにでかけた。)
修先輩と施設の車を借りて買い出しへ街に出かけた。
(じょしゅせきにわたしをのせてぶちょうをうしろにのせて、)
助手席に私を乗せて部長を後ろに乗せて、
(らじおからさいきんのひっとなんばーがながれている。)
ラジオから最近のヒットナンバーが流れている。
(まどからはいるかぜがきもちよくて、わたしはそとのけしきをながめていた。)
窓から入る風が気持ちよくて、私は外の景色を眺めていた。
(ふもとのまちのおおがたすーぱーのちゅうしゃじょうにくるまをとめて、)
麓の街の大型スーパーの駐車場に車を止めて、
(おおきなしょっぴんぐかーとをひきながらかいものをはじめた。)
大きなショッピングカートを引きながら買い物を始めた。
(「めぐみちゃん、かーとひいてくれる?」)
「恵ちゃん、カート引いてくれる?」
(「はい。」)
「はい。」
(「としひこ、このかみにかいてあるやつもってきてくれ。」)
「俊彦、この紙に書いてあるやつ持ってきてくれ。」
(ぶちょうはめもをうけとりはしっていった。)
部長はメモを受け取り走って行った。
(「げんきないね。」)
「元気ないね。」
(「まわりのひとがすごくみえて、わたしきてよかったのかなって。」)
「周りの人がすごく見えて、私来てよかったのかなって。」
(「はじめてのときはみんなそうさ。」)
「初めての時はみんなそうさ。」
(「おさむさんもですか?」)
「修さんもですか?」
(「おれなんかじしんなしなしでさ、いまだにそうさ。」)
「俺なんか自信なし無しでさ、いまだにそうさ。」
(「ぶちょうのはなしもきいて、」)
「部長の話も聞いて、」
(「あーきょねんのはなしだね。」)
「あー去年の話だね。」
(「しってるんですか?」)
「知ってるんですか?」
(「ふたりのらぶれたーよまずにつきかえしてなかせたって。」)
「二人のラブレター読まずに突き返して泣かせたって。」
(「なかせたんですか?」)
「泣かせたんですか?」
(「あー、めいわくだって、それにじぶんにはきになってるひとがいるから)
「あー、迷惑だって、それに自分には気になってる人がいるから
(そのひといがいとはつきあわないって、そうはっきりことわったって。」)
その人以外とは付き合わないって、そうはっきり断ったって。」
(「・・・・・。」)
「・・・・・。」
(「それがきみなんだよ。」)
「それが君なんだよ。」
(「わたし・・・。」)
「私・・・。」
(「おもい?」)
「重い?」
(「おもいとかかるいとかそんなことわかりません。)
「重いとか軽いとかそんなことわかりません。
(でもわたしじゃないほうがじゃいいんじゃないかって、)
でも私じゃないほうがじゃいいんじゃないかって、
(それだけはわかるきがして。」)
それだけはわかる気がして。」
(「めぐみちゃんは、あいつにすきっていわれてどうだった?)
「恵ちゃんは、アイツに好きって言われてどうだった?
(うれしくなかった?めいわくだった?」)
嬉しくなかった?迷惑だった?」
(「めいわくだなんて、わたしだってぶちょうにあこがれてて、)
「迷惑だなんて、私だって部長に憧れてて、
(あこがれてたひとにすきっていわれてどきどきして、」)
憧れてた人に好きって言われてドキドキして、」
(「そうかどきどきしたんだ。」)
「そうかドキドキしたんだ。」
(「でも、おなじへやのひとにきかれたんです。)
「でも、同じ部屋の人に聞かれたんです。
(ぶちょうにかのじょがいるのかって。」)
部長に彼女がいるのかって。」
(「なんてこたえたの?」)
「なんて答えたの?」
(「わたしはしらないって、それだけいうのがせいいっぱいで。」)
「私は知らないって、それだけ言うのが精一杯で。」
(「そうだよな、じぶんですとはいえないよな。」)
「そうだよな、自分でストは言えないよな。」
(「あーまたちょっかいだしてる。」)
「あーまたちょっかい出してる。」
(「ちょっかいだしてるとはしっけいな、ほら、かいけいいくぞ!」)
「ちょっかい出してるとは失敬な、ほら、会計行くぞ!」
(かいけいをすませてちゅうしゃじょうへでたわたしたちはあまりのあつさに)
会計を済ませて駐車場へ出た私たちはあまりの暑さに
(「あっついな~、」)
「あっついな~、」
(「なにかのんでこうか?」)
「何か飲んでこうか?」
(「おさむせんぱいのおごりで。」)
「修先輩のおごりで。」
(「かいだしにつかったごほうびだなんでもいいぞ。」)
「買い出しに使ったご褒美だ何でもいいぞ。」
(「やったー!!」)
「やったー!!」
(ぶちょうはてらすにあるかうんたーへはしっていった。)
部長はテラスにあるカウンターへ走って行った。
(「ほらみてごらんよ、あいつだってふつうの15さいのがきなんだよ。)
「ほら見てごらんよ、アイツだって普通の15歳のガキなんだよ。
(めぐみちゃんと1つしかちがわない、ふたりともまだまだこれからさ、)
恵ちゃんと1つしか違わない、二人ともまだまだこれからさ、
(なにかあったらいつでもそうだんにおいで。」)
何かあったらいつでも相談においで。」
(「はい。」)
「はい。」
(がっしゅくじょにもどったわたしたちはゆうしょくのじかんまでじゆうにすごした。)
合宿所に戻った私たちは夕食の時間まで自由に過ごした。
(「こばやしさん、ちょっといいかな。」)
「小林さん、ちょっといいかな。」
(なんちゅうのおがさわらさんがわたしにこえをかけてきた。)
南中の小笠原さんが私に声をかけてきた。
(「なにですか?」)
「何ですか?」
(「ちょっとおねがいがあるんだけど。」)
「ちょっとお願いがあるんだけど。」
(「おねがい?」)
「お願い?」
(わたしにてがみをわたしてこういった。)
私に手紙を渡してこう言った。
(「やましたくんにこれわたしてもらえないかな、ほかのひとからならかえせないと)
「山下君にこれ渡してもらえないかな、他の人からなら返せないと
(おもうし、よまないでかえされたくないんだ。」)
思うし、読まないで返されたくないんだ。」
(そういってわたしのへんじをきかずに、てがみをわたしていった。)
そういって私の返事を聞かずに、手紙を渡して行った。
(わたしはこまっててがみをもったままがいにでた。)
私は困って手紙を持ったまま外に出た。
(がっしゅくじょのうらにあるみずうみにいってすわっていると、)
合宿所の裏にある湖に行って座っていると、
(「めぐみちゃん?」)
「恵ちゃん?」
(おさむさんがこえをかけてきてくれた。)
修さんが声をかけてきてくれた。
(「さっきひとりでこっちにあるいていくのみえたからさ。」)
「さっき一人でこっちに歩いて行くの見えたからさ。」
(「おさむさんどうしよう。」)
「修さんどうしよう。」
(「なにかあった?」)
「何かあった?」
(わたしはてがみをおさむさんにわたした。)
私は手紙を修さんに渡した。
(「おなじへやのひとにぶちょうにわたしてくれってたのまれたんです。)
「同じ部屋の人に部長に渡してくれって頼まれたんです。
(ほかのひとがわたせばよまずにきすせんたくしはないだろうって。)
他の人が渡せば読まずに帰す選択肢は無いだろうって。
(ぶちょうにわたせません。」)
部長に渡せません。」
(「わかった。これはぼくがあずかるよ。」)
「わかった。これは僕が預かるよ。」
(そういっててがみをじぶんのぽけっとにしまった。)
そう言って手紙を自分のポケットにしまった。
(「ゆうしょくのあとはぼくらこうしのえんそうだよ。そろそろしゅうごうじかんだもどろう。」)
「夕食の後は僕ら講師の演奏だよ。そろそろ集合時間だ戻ろう。」
(わたしはしゅうさんといっしょにがっしゅくじょへもどった。)
私は修さんと一緒に合宿所へ戻った。
(どこかほっとしたわたしがいた。)
どこかほっとした私がいた。
(ゆうしょくご、こうしのせんせいたちのえんそうをきいた。)
夕食後、講師の先生たちの演奏を聴いた。
(いままでのえんそうにはないはくりょくとおとのふかさあっかんだった。)
今までの演奏にはない迫力と音の深さ圧巻だった。
(いよいよあしたかわたしたちのれんしゅうがはじまる。)
いよいよ明日か私たちの練習が始まる。