卒業10

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プレイ回数206難易度(4.3) 2696打 長文
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問題文

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(いよいよがっしゅく3にちめ。)

いよいよ合宿3日目。

(ほんかくてきなれんしゅうはごぜんちゅうのみ、ごごはえんそうがまっている。)

本格的な練習は午前中のみ、午後は演奏が待っている。

(さいしゅうかくにんをするため、わたしたちはぐるーぷでとおしでえんそうをしてみる。)

最終確認をするため、私たちはグループで通しで演奏をしてみる。

(やはり13れんぞくのばしょが1ばんのなんかん。)

やはり13連続の場所が一番の難関。

(きのうよりはみんなのてんぽは、あうようになってきている。)

昨日よりはみんなのテンポは、合うようになってきている。

(まず、てんぽをからだにおぼえさせるようてびょうしであわせた。)

まず、テンポを体に覚えさせるよう手拍子で合わせた。

(からだにてんぽをきざみこんでいく。)

体にテンポを刻み込んでいく。

(「いちどあわせてみようか」)

「一度合わせてみようか」

(「はい。」)

「はい。」

(6にんのこきゅうをあわせてえんそうしてみる。)

6人の呼吸を合わせて演奏してみる。

(「いいんじゃないか?」)

「いいんじゃないか?」

(「わたしたちもそうおもう。」)

「私たちもそう思う。」

(そんなこえがきこえてきた。)

そんな声が聞こえてきた。

(となりにすわっているにしちゅうのかんざきさんが)

隣に座っている西中の神崎さんが

(「こばやしさん、ずいぶんかわったね。」)

「小林さん、ずいぶん変わったね。」

(「わたしですか?」)

「私ですか?」

(「うん、きにさわったらごめんね。)

「うん、気に障ったらごめんね。

(はじめのころは、ふあんなきもちがおとにでていたのがつたわってた。)

初めの頃は、不安な気持ちが音に出ていたのが伝わってた。

(でもね、きのうのごごくらいからかな、すこしじしんがあらわれてきたきがしたの。)

でもね、昨日の午後位からかな、少し自信が表れてきた気がしたの。

(じょうたつがめにみえてわかってきたの。」)

上達が目に見えてわかってきたの。」

など

(「そうなんですね、ありがとうございます。)

「そうなんですね、ありがとうございます。

(そんなふうにいってもらってうれしいです。」)

そんな風に言ってもらってうれしいです。」

(ぶちょういがいのひとにほめられたことが、うれしかった。)

部長以外の人に褒められたことが、うれしかった。

(「ひるめしのあとはいよいよえんそうだ。)

「昼飯の後はいよいよ演奏だ。

(いまのたいみんぐをわすれないようにな。」)

今のタイミングを忘れないようにな。」

(「はい。」)

「はい。」

(ごぜんちゅうのれんしゅうをおえ、わたしたちはしょくどうへむかった。)

午前中の練習を終え、私たちは食堂へ向かった。

(「おなかすいた。」)

「お腹すいた。」

(「おまえきょうはしょくよくあるのか。」)

「お前今日は食欲あるのか。」

(「はい。」)

「はい。」

(「おれきめた、なまえでよぶから。」)

「俺決めた、名前で呼ぶから。」

(「はい?」)

「はい?」

(「めぐみってよぶ。」)

「恵って呼ぶ。」

(えっ?よびすて!)

えっ?呼び捨て!

(「そ、そうですか・・・。」)

「そ、そうですか・・・。」

(「なに、ひいてるんだよ、」)

「何、ひいてるんだよ、」

(「い、いや、ひいてるとかじゃなくて、)

「い、いや、ひいてるとかじゃなくて、

(おやいがいによばれたことないし、どんなかんじかなって。」)

親以外に呼ばれたこと無いし、どんな感じかなって。」

(「よんでやろうか?」)

「呼んでやろうか?」

(「い、いえ、いいですいまはよばなくて。」)

「い、いえ、いいです今は呼ばなくて。」

(「なにだよせっかく。」)

「何だよせっかく。」

(「なかがいいのね。」)

「仲がいいのね。」

(おがさわらさんがやってきた。)

小笠原さんがやってきた。

(「やましたくん、まさかこばやしさんなの?」)

「山下君、まさか小林さんなの?」

(「かんけいないでしょ?おたくには。)

「関係ないでしょ?おたくには。

(いくぞ!」)

行くぞ!」

(そういうととれーでわたしのせなかをおした。)

そう言うとトレーで私の背中を押した。

(だいじょうぶかな、いかってないかなおがさわらさん。)

大丈夫かな、怒ってないかな小笠原さん。

(ごごのえんそうはきんかん、もっかん、ぱーかっしょんすべてそろってのえんそう。)

午後の演奏は金管、木管、パーカッションすべて揃っての演奏。

(まずはみんなでひととおりあわせてえんそうしてみる。)

まずはみんなで一通り合わせて演奏してみる。

(こうしのせんせいのあいずでえんそうをはじめる。)

講師の先生の合図で演奏を始める。

(もくせいはじゅうこうなはいりではじまるがっきょく。)

木星は重厚な入りで始まる楽曲。

(ごぜんちゅうにれんしゅうしたこと、きのうまでのことすべてを)

午前中に練習したこと、昨日までの事全てを

(おもいだしながらいちねいちねていねいに。)

思い出しながら一音一音丁寧に。

(いよいよだ、13れん。)

いよいよだ、13連。

(ここはとらんぺっとのみ。)

ここはトランペットのみ。

(そのあとをほるんがじゅうこうかんをもってきょくのいんしょうをかえながらすすんでいく。)

その後をホルンが重厚感をもって曲の印象を変えながら進んでいく。

(さいごのもりあがりからのえんでぃんぐ。)

最後の盛り上がりからのエンディング。

(「いいんじゃないか?」)

「いいんじゃないか?」

(「しんぱいしていたとらんぺっともてんぽしっかりしていたしね。」)

「心配していたトランペットもテンポしっかりしていたしね。」

(「このちょうしでほんばんもしっかり。」)

「この調子で本番もしっかり。」

(わたしはほっとした。)

私はほっとした。

(「ほんばんのりきれば、きゃんぷふぁいやーだ!」)

「本番乗り切れば、キャンプファイヤーだ!」

(「いえーい!!!」)

「イエーイ!!!」

(かんせいがあがった。)

歓声が上がった。

(さあー、いよいよほんばん!!)

さあー、いよいよ本番!!

(30ふんきゅうけいはさんでえんそうかいし!!)

30分休憩挟んで演奏開始!!

(まずはbぐるーぷ。)

まずはBグループ。

(”ぐりーんすりーぶす”はぜんたいてきにすろーながっきょく。)

”グリーン・スリーブス”は全体的にスローな楽曲。

(うちのがっこうでもぶんかさいできょねんえんそうした。)

うちの学校でも文化祭で去年演奏した。

(つぎはわたしたちのばん。)

次は私たちの番。

(「おちついて、さっきとおなじようにふけばだいじょうぶ。」)

「落ち着いて、さっきと同じように吹けば大丈夫。」

(ぶちょうがわたしにちいさなこえでいった。)

部長が私に小さな声で言った。

(わたしはうなずいた。)

私はうなずいた。

(えんそうはれんしゅうとおなじようにせいこうにおわった。)

演奏は練習と同じように成功に終わった。

(「これでこんかいのがっしゅくはしゅうりょうだ。)

「これで今回の合宿は終了だ。

(きゃんぷふぁいやーまでかくじじゆうじかんだ。)

キャンプファイヤーまで各自自由時間だ。

(にもつをまとめておけよ。」)

荷物をまとめておけよ。」

(「はい。ありがとうございました。」)

「はい。ありがとうございました。」

(かくじべやへもどって、にもつのせいりをはじめた。)

各自部屋へ戻って、荷物の整理を始めた。

(きゃんぷふぁいやーもせいだいにおわり。)

キャンプファイヤーも盛大に終わり。

(あしたはがっしゅくさいごのひ。)

明日は合宿最後の日。

(いろいろなことがあったけど、さんかしてよかった。)

色々なことがあったけど、参加して良かった。

(でも、ぶちょうのよびかたかんがえないと・・・)

でも、部長の呼び方考えないと・・・・

(さいごのよるもかんがえておわりそうだ・・・。)

最後の夜も考えて終わりそうだ・・・・。

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