卒業19
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問題文
(10がつ、ひがしこうこうでがくえんさいがおこなわれた、)
10月、東高校で学園祭が行われた、
(「としひこくん、きょうはありがとう。」)
「俊彦君、今日はありがとう。」
(「すいそうがくぶはごごのすてーじだから、すこしあんないするよ。」)
「吹奏楽部は午後のステージだから、少し案内するよ。」
(わたしはとしひこくんとこうないをまわった。)
私は俊彦君と校内を回った。
(「やました、そのこは?」)
「山下、その子は?」
(「ぶちょう、まえにはなした、らいねんにゅうぶするこばやしです。」)
「部長、前に話した、来年入部する小林です。」
(えっまだ、うかるかどうかもわからないのに・・・。)
えっまだ、受かるかどうかもわからないのに・・・・。
(「えっと、こばやしさん。」)
「えっと、小林さん。」
(「はい、こばやしめぐみです。」)
「はい、小林恵です。」
(「ぶちょうのすずきです。らいねんまってるからね。ぼくはそつぎょうしちゃうけどね。」)
「部長の鈴木です。来年待ってるからね。僕は卒業しちゃうけどね。」
(「おねがいします。」)
「お願いします。」
(ごご、すいそうがくぶのえんそうがはじまる。)
午後、吹奏楽部の演奏が始まる。
(わたしはたいいくかんのいすにすわって、ごごのぶたいをみていた。)
私は体育館の椅子に座って、午後の舞台を見ていた。
(つぎはすいそうがくぶ。はくしゅのなかぶたいのどんちょうがあがり、えんそうがはじまる。)
次は吹奏楽部。拍手の中舞台の緞帳があがり、演奏が始まる。
(しきしゃのたくとがあがるとぶいんいっせいに、がっきをかまえた。)
指揮者のタクトが上がると部員一斉に、楽器を構えた。
(このきょく、きょねんのがっしゅくでやった、ほするとわくせいよりもくせい。)
この曲、去年の合宿でやった、ホスルト惑星より木星。
(はくりょくがちがう!こうこうのすいそうがくってこんなにすごいんだ。)
迫力が違う!高校の吹奏楽ってこんなにすごいんだ。
(わたしはあっとうされた。30ふんのえんそうはあっというまにすぎた。)
私は圧倒された。30分の演奏はあっという間に過ぎた。
(「めぐみ。したくするまでまてるか?」)
「恵。支度するまで待てるか?」
(「うん。」)
「うん。」
(そういうとぶしつへもどっていった。)
そう言うと部室へ戻って行った。
(げたはこのところでまっていると、としひこくんがやってきた。)
下駄箱のところで待っていると、俊彦君がやってきた。
(「おつかれさま。すごかったね、あっとうされちゃった。」)
「お疲れ様。凄かったね、圧倒されちゃった。」
(「だろ?」)
「だろ?」
(「こうこうのすいそうがくってすごいね。」)
「高校の吹奏楽ってすごいね。」
(「らいねんはおまえもなかまだ。」)
「来年はお前も仲間だ。」
(「なれたらいいな。」)
「なれたらいいな。」
(「なれるよ。かえろう。」)
「なれるよ。帰ろう。」
(ひがしこうはわたしたちのいるまちのえきから5つめのえき。)
東高は私たちのいる街の駅から5つ目の駅。
(でんしゃがこんでいた。)
電車が混んでいた。
(としひこくんはわたしをまもるようにたってくれた。)
俊彦君は私を守るように立ってくれた。
(なんだかおおきくみえた、そつぎょうしてまだはんとししかたたないのに)
なんだか大きく見えた、卒業してまだ半年しかたたないのに
(おとなになってしまったきがした。)
大人になってしまった気がした。
(12がつことしのくりすますぷれぜんとは)
12月今年のクリスマスプレゼントは
(はやめにじゅんびをしてせーたーをあみはじめた。)
早めに準備をしてセーターを編み始めた。
(じゅけんべんきょうのあいまをみて、ひとめひとめていねいにあみあげた。)
受験勉強の合間を見て、一目一目丁寧に編み上げた。
(くびまわりとかそでとかむずかしところはおかあさんにてつだってもらった。)
首回りとか袖とか難しところはお母さんに手伝ってもらった。
(しっかりらっぴんぐしてかうべるでまちあわせてわたそう。)
しっかりラッピングしてカウベルで待ち合わせて渡そう。
(くりすますいぶ。)
クリスマスイブ。
(まちあわせにとしひこくんはこなかった。)
待ち合わせに俊彦君は来なかった。
(おさむさんから、かぜひいてこられないときいた。)
修さんから、風邪ひいて来られないと聞いた。
(はつもうでのときにわたせばいいか、そうおもってじゅけんべんきょうのおいこみにはいった。)
初詣の時に渡せばいいか、そう思って受験勉強の追い込みに入った。
(おおつごもり、はつもうでのまちあわせ。)
大晦日、初詣の待ち合わせ。
(としひこくんがいた。)
俊彦君がいた。
(「かぜだいじょうぶ?」)
「風邪大丈夫?」
(「だいじょうぶだよ、ねつがさがんなかったからな。」)
「大丈夫だよ、熱が下がんなかったからな。」
(「むりしないでね、はい、おそくなったけどくりすます。」)
「無理しないでね、はい、遅くなったけどクリスマス。」
(「ありがとうな、おれはこれ。」)
「ありがとうな、俺はこれ。」
(「ありがとう!!」)
「ありがとう!!」
(「さあ、ことしもとしこしそばたべていこうか!」)
「さあ、今年も年越しそば食べていこうか!」
(わたしたちはきょねんとおなじおそばやでとしこしそばをたべた。)
私たちは去年と同じお蕎麦屋で年越しそばを食べた。
(「こんかいはねがいはひとつ、めぐみちゃんのごうかく!!」)
「今回は願いは一つ、恵ちゃんの合格!!」
(「おさいせんふんぱつするか!!」)
「お賽銭奮発するか!!」
(「もうかみだのみ・・・。」)
「もう神頼み・・・。」
(そういうわたしもいっしょうけんめいいのった。)
そういう私も一生懸命祈った。
(いよいよほんばん。)
いよいよ本番。
(やることがぜんぶやった、あとはじぶんをしんじていくだけ。)
やることが全部やった、後は自分を信じて行くだけ。
(「いってきます。」)
「行ってきます。」
(えきにむかうととしひこくんがまっていた。)
駅に向かうと俊彦君が待っていた。
(「きてくれたの?」)
「来てくれたの?」
(「がんばれよ。」)
「頑張れよ。」
(「うん、やることはぜんぶやったしから。」)
「うん、やることは全部やったしから。」
(わたしはじゅけんかいじょうへむかった。)
私は受験会場へ向かった。
(しんぞうがばくばくしている、おちつけおちつけ。)
心臓がバクバクしている、落ち着け落ち着け。
(なんどもじぶんにいいきかせた。)
何度も自分に言い聞かせた。
(こくご、すうがく、えいごのじゅんにしけんがはじまる。)
国語、数学、英語の順に試験が始まる。
(めをとじてじっとじかんをまった。)
眼を閉じてじっと時間を待った。
(とにかくべんきょうしてことをしんじてがんばった。)
とにかく勉強して事を信じて頑張った。
(1しゅうかんご、ごうかくはっぴょう。)
一週間後、合格発表。
(おさむさんがくるまでつれてきてくれた。)
修さんが車で連れてきてくれた。
(「なんばん?」)
「何番?」
(「156ばんです」)
「156番です」
(おさむさんととしひこくんがけいじばんをみている。)
修さんと俊彦君が掲示板を見ている。
(わたしはこわくてみられないでいた。)
私は怖くて見られないでいた。
(「あった~!!!!!」)
「あった~!!!!!」
(「めぐみあったぞ~!!!」)
「恵あったぞ~!!!」
(めをひらくと、たしかに158ばん。)
眼を開くと、たしかに158番。
(「あった・・・。」)
「あった・・・・。」
(おもわずなみだがながれた。)
思わず涙が流れた。
(「がんばったもんな、めぐみちゃん。」)
「頑張ったもんな、恵ちゃん。」
(「よくやった!えらいぞめぐみ!!」)
「よくやった!えらいぞ恵!!」
(「ありがとうございます。おさむさんととしひこくんのおかげ。」)
「ありがとうございます。修さんと俊彦君のおかげ。」
(「がっこうへほうこくにいかなきゃ。」)
「学校へ報告に行かなきゃ。」
(わたしも4がつからとしひこくんとおなじがっこうへとおえる。)
私も4月から俊彦君と同じ学校へ通える。
(「おれこれからびょういんいかないと。」)
「俺これから病院行かないと。」
(「どうしたの?」)
「どうしたの?」
(「びねつがつづいててさ、けんさがあるんだ。」)
「微熱がつづいててさ、検査があるんだ。」
(「だいじょうぶ?」)
「大丈夫?」
(「あー、またかぜがぶりかえしたんだろうけど。」)
「あー、また風邪がぶり返したんだろうけど。」
(「めぐみちゃんをおろしたらびょういんへいってやるよ。」)
「恵ちゃんを下ろしたら病院へ行ってやるよ。」
(としひこくんのからだのぐあいがきになるけど、がっこうへほうこくへむかった。)
俊彦君の体の具合が気になるけど、学校へ報告へ向かった。
(ごうかくのほうこくをすると、せんせいは。)
合格の報告をすると、先生は。
(「こばやし、いまだからいうが、むりだとおもってたぞ。」)
「小林、今だから言うが、無理だと思ってたぞ。」
(「せんせい、ひどくないですか?」)
「先生、ひどくないですか?」
(「いやなににしても、ごうかくしたんだから、おめでとう。」)
「いや何にしても、合格したんだから、おめでとう。」
(「ありがとうございます。」)
「ありがとうございます。」
(こんなにがんばったことはいままでにない、)
こんなに頑張ったことは今までにない、
(あんしんしていえにかえるとねむってしまった。)
安心して家に帰ると眠ってしまった。