卒業27

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プレイ回数169難易度(4.4) 3094打 長文
タグ小説

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問題文

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(みせのかたづけもおおかたおわって、)

店の片付けも大方終わって、

(わたしとおさむさんはとしひこくんのおはかにでかけた。)

私と修さんは俊彦君のお墓に出かけた。

(とちゅうでおはなをかってとしひこくんのすきだったかんこーひーをてに)

途中でお花を買って俊彦君の好きだった缶コーヒーを手に

(ちゅうしゃじょうからぼちまでふたりであるいていた。)

駐車場から墓地まで二人で歩いていた。

(としひこくんのおはかは1ばんうえのかどをまがったところにあるときいた。)

俊彦君のお墓は一番上の角を曲がった所にあると聞いた。

(うみがよくみえるようにおかあさんがえらんだばしょ。)

海が良く見えるようにお母さんが選んだ場所。

(としひこくんのおはかをめのまえにしたとき)

俊彦君のお墓を目の前にした時

(あしがまえにすすまなかった。)

足が前に進まなかった。

(「だいじょうぶかい?むりならやめようか?」)

「大丈夫かい?無理ならやめようか?」

(「・・・・・・。」)

「・・・・・・。」

(「めぐみちゃん?」)

「恵ちゃん?」

(わたしはめをとじた。)

私は目を閉じた。

(どのくらいじかんがたっただろう、)

どのくらい時間が経っただろう、

(かぜがふきぬけた。)

風が吹き抜けた。

(わたしはめをあけ、ゆっくりとあるきはじめた。)

私は眼をあけ、ゆっくりと歩き始めた。

(としひこくんのおはかのまえにおはなとかんこーひーをそなえ)

俊彦君のお墓の前にお花と缶コーヒーを供え

(せんこうにひをつけた。)

線香に火をつけた。

(てをあわせ、としひこくんにこころのなかではなしをした。)

手を合わせ、俊彦君に心の中で話をした。

(おそくなってごめんなさい。)

遅くなってごめんなさい。

(おそうしきにもでずにほんとうにごめんなさい。)

お葬式にも出ずに本当にごめんなさい。

など

(としひこくんのくやしいきもちわたしにたいするきもち)

俊彦君の悔しい気持ち私に対する気持ち

(げんじつをうけとめるのにじかんがかかったの)

現実を受け止めるのに時間がかかったの

(やっとこれました。)

やっと来れました。

(さいきんはわらってはなせるようになりました。)

最近は笑って話せるようになりました。

(すこしだけつよくなれたきがします。)

少しだけ強くなれた気がします。

(としひこくんがいないのはものすごくさびしい)

俊彦君がいないのはものすごく寂しい

(でも、おさむさんがそれをわかっていてくれる。)

でも、修さんがそれをわかっていてくれる。

(としひこくんのいうとおりおにいさんみたいなひと。)

俊彦君の言う通りお兄さんみたいな人。

(としひこくん、そこからわたしのすがたがみえますか?)

俊彦君、そこから私の姿が見えますか?

(まだまだ、だれかをすきなるなんてかんがえられないけど)

まだまだ、誰かを好きなるなんて考えられないけど

(すこしずつ、すこしずつまえにすすんでいこうとおもうの。)

少しずつ、少しずつ前に進んでいこうと思うの。

(わたしのことみていてね。)

私の事見ていてね。

(としひこくんとであってわたしはほんとうによかった。)

俊彦君と出会って私は本当に良かった。

(ありがとう・・・としひこくん・・・。)

ありがとう・・・俊彦君・・・。

(かぜがふきぬけていった。)

風が吹き抜けていった。

(「おさむさん、ありがとうございます。」)

「修さん、ありがとうございます。」

(「おとなになったねきみは。」)

「大人になったね君は。」

(「おさむさんととしひこくんのおかげです。)

「修さんと俊彦君のおかげです。

(おねがいがあるんですけど。」)

お願いがあるんですけど。」

(「なにだい?」)

「何だい?」

(「しんろのことです。わたししんがくはしません。)

「進路の事です。私進学はしません。

(しゅうしょくしたいんです、おさむさんのみせではたらかせてもらってもいいですか?」)

就職したいんです、修さんの店で働かせてもらってもいいですか?」

(「だいかんげいさ。」)

「大歓迎さ。」

(「ありがとうございます。」)

「ありがとうございます。」

(「いや~これでぼくもがくができる。)

「いや~これで僕も楽が出来る。

(てんをめぐみちゃんにまかせてあそびにおこなけるな~」)

店を恵ちゃんに任せて遊びに行けるな~」

(「え?!としひこくんのまえでそんなこといっていいんですか?)

「え?!俊彦君の前でそんなこと言っていいんですか?

(いかられますよ。」)

怒られますよ。」

(「そうか~?いからないよなとしひこ。」)

「そうか~?怒らないよな俊彦。」

(するとおさむさんはいしにつまずいてよろけた。)

すると修さんは石につまずいてよろけた。

(「ほら、いかられた。」)

「ほら、怒られた。」

(わたしとおさむさんはとしひこくんのおはかのまえでわらっていた。)

私と修さんは俊彦君のお墓の前で笑っていた。

(4がつわたしはこうこう3ねんなまになった。)

4月私は高校三年生になった。

(こうこうせいかつもあと1ねん。)

高校生活もあと一年。

(そつぎょうしたらしゃかいじんのなかまいり。)

卒業したら社会人の仲間入り。

(おさむさんのみせのばいとも、らいねんの4がつからこまらないように)

修さんの店のバイトも、来年の4月から困らないように

(しいれさきやとくいさきのがっこうなどおしえてもらっていた。)

仕入れ先や得意先の学校など教えてもらっていた。

(おみせのけいりもすこしずつ、)

お店の経理も少しずつ、

(「いがいともうからないんですね。」)

「意外と儲からないんですね。」

(「わかってくれる?けいえいしゃはきびしいのよ。」)

「わかってくれる?経営者は厳しいのよ。」

(「おみせのれいあうととかかんがえたらかわるんじゃないですか?」)

「お店のレイアウトとか考えたら変わるんじゃないですか?」

(「いいね~そういういけんどんどんだしてよ。」)

「いいね~そういう意見どんどん出してよ。」

(おみせのひとたちといけんをだしあって、)

お店の人達と意見を出し合って、

(どうしたらうりあげがのびるようになるのかかんがえていた。)

どうしたら売り上げが伸びるようになるのか考えていた。

(そんなじかんもわたしにはたのしいひととき。)

そんな時間も私には楽しいひと時。

(ぶかつもあとはんとし。)

部活もあと半年。

(わたしにはじゅけんべんきょうはかんけいがない、)

私には受験勉強は関係がない、

(でもがっこうのしけんだけはしっかりやらなければならない。)

でも学校の試験だけはしっかりやらなければならない。

(ひがしこうにあんなにべんきょうしてはいったのだ。)

東高にあんなに勉強して入ったのだ。

(としひこくんやおさむさんのためにしっかりやらないと。)

俊彦君や修さんのためにしっかりやらないと。

(としひこくんにいかられちゃうからな。)

俊彦君に怒られちゃうからな。

(「めぐ、なつやすみのがっしゅくのあいだてんたのむな。」)

「メグ、夏休みの合宿の間店頼むな。」

(「わかりました。けんじょうさんとふたりでやりますね。」)

「わかりました。見城さんと二人でやりますね。」

(「たのもしいね~。」)

「頼もしいね~。」

(おさむさんはがっしゅくへでかけていった。)

修さんは合宿へ出かけて行った。

(わたしもさいきんはおとくいさまやがっこうのほうにも)

私も最近はお得意様や学校の方にも

(でんわのたいおうもおぼえた。)

電話の対応も覚えた。

(がっしゅくか~。)

合宿か~。

(ちゅうがくせいのころがっしゅくへさんかしたときのことが)

中学生の頃合宿へ参加した時のことが

(なつかしくおもいだされた。)

懐かしく思い出された。

(ほんの3ねんまえくらいのことなのに)

ほんの3年前くらいの事なのに

(なつかしくおもうなんて・・・。)

懐かしく思うなんて・・・。

(なつやすみがすぎるとじゅけんいっしょくにかわる。)

夏休みが過ぎると受験一色に代わる。

(わたしはしゅうしょくさきもきまっているので、)

私は就職先も決まっているので、

(のんびりとしている。)

のんびりとしている。

(ぶんかさいがおわるとぶかつどうもいんたいになる。)

文化祭が終わると部活動も引退になる。

(そのぶんばいとのじかんもふやすことができる。)

その分バイトの時間も増やすことが出来る。

(わたしはしゃかいじんにむけてじゅんびをすすめていた。)

私は社会人に向けて準備を進めていた。

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