美由紀と美雪2
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問題文
(なかはらくんにこどもがいたことがわかってから)
中原君に子供がいた事がわかってから
(3しゅうかんごがいしゃのりょこうのひ。)
3週間後会社の旅行の日。
(「おはようございます。みなさんそろってますか?」)
「おはようございます。皆さん揃ってますか?」
(「はーい!!」)
「はーい!!」
(「ではしゅっぱつしま~す!!」)
「では出発しま~す!!」
(かんこうばすにのりこみいきさきはいしかわけんやましろおんせん。)
観光バスに乗り込み行先は石川県 山城温泉。
(とうきょうからは3じかんくらい。)
東京からは3時間位。
(わたしはかんじなのでいちばんまえのせきにすわった。)
私は幹事なので一番前の席に座った。
(なぜかとなりのれつのいちばんまえに、なかはらくんがみゆきちゃんをつれてすわっている。)
何故か隣の列の一番前に、中原君が美雪ちゃんを連れて座っている。
(「なかはら、おまえこもちだったのか~。」)
「中原、お前子持ちだったのか~。」
(「かくしててすみません、みゆきっていいます。」)
「隠しててすみません、美雪って言います。」
(「みゆき?あさのさんとおなじなまえか~。」)
「みゆき? 浅野さんと同じ名前か~。」
(「うちのみゆきは、うつくしいゆきってかきます。」)
「うちのみゆきは、美しい雪って書きます。」
(「かわいいなまえね。」)
「可愛い名前ね。」
(わかいじょししゃいんからはみゆきちゃんはあいどるてきそんざいになっている。)
若い女子社員からは美雪ちゃんはアイドル的存在になっている。
(なかはらくんがちいさいこえで、)
中原君が小さい声で、
(「つれてきてよかったんでしょうか?」)
「連れて来て良かったんでしょうか?」
(ときいてきた。)
と聞いてきた。
(「いいんじゃない?みんなかわいいっていってるし、)
「いいんじゃない?みんな可愛いって言ってるし、
(おいてきてもしもこないだみたいにねつがでたら、)
置いてきてもしもこないだみたいに熱が出たら、
(こんかいはすぐにはもどれないんだもの。」)
今回はすぐには戻れないんだもの。」
(「ありがとうございます。」)
「ありがとうございます。」
(こうそくにはいるまえにりょこうがいしゃでおべんとうをうけとることになっていた。)
高速に入る前に旅行会社でお弁当を受け取ることになっていた。
(ばすをおりて、たんとうしゃへあいさつにいった。)
バスを降りて、担当者へあいさつに行った。
(「ほんじつおせわになります。かんじのあさのです。」)
「本日お世話になります。幹事の浅野です。」
(「みゆきか?」)
「美由紀か?」
(そのこえにわたしはおどろいた。)
その声に私は驚いた。
(2ねんまえにわかれたもとかれ、やまもとゆきやだった。)
2年前に別れた元カレ、山本幸也だった。
(「ひさしぶりだな、ずっとさがしてたんだぞ。」)
「久し振りだな、ずっと探してたんだぞ。」
(わたしはそのことばをきこえないふりで、)
私はその言葉を聞こえないふりで、
(おべんとうのはこをばすへはこぼうとした。)
お弁当の箱をバスへ運ぼうとした。
(なかはらくんが)
中原君が
(「せんぱいおもいっしょ、おれがもちますよ。)
「先輩重いっしょ、俺が持ちますよ。
(みゆきことおねがいします。」)
美雪事お願いします。」
(わたしはみゆきちゃんをだっこしてばすにもどった。)
私は美雪ちゃんを抱っこしてバスに戻った。
(なかはらくんがおべんとうのはこをばすのなかへはこんでくれた。)
中原君がお弁当の箱をバスの中へ運んでくれた。
(やまもとこうやがばすにのりこんできた。)
山本幸也がバスに乗り込んできた。
(「すみませんほんじつてんじょうさせていただきます、)
「すみません本日添乗させていただきます、
(やまもとです、よろしくおねがいします。」)
山本です、よろしくお願いします。」
(「なかはらくんこっちにすわってもらえる?」)
「中原君こっちに座ってもらえる?」
(「いいっすよ。」)
「いいっすよ。」
(「てんじょういんさんはそちらにおかけください。」)
「添乗員さんはそちらにお掛けください。」
(ゆきやはちらっとなかはらくんのかおをみてせきについた。)
幸也はチラッと中原君の顔を見て席に着いた。
(たのしいはずのりょこうなのにいっきにわたしのきもちはよどんでしまった。)
楽しいはずの旅行なのに一気に私の気持ちは澱んでしまった。
(なかはらくんにつうろがわのせきにすわってもらった。)
中原君に通路側の席に座ってもらった。
(みゆきちゃんがわたしのひざにちょこんとすわっている。)
美雪ちゃんが私の膝にチョコンと座っている。
(「せんぱいすみません、みゆきおいで。」)
「先輩すみません、美雪おいで。」
(「いいのよ、このままで」)
「いいのよ、このままで」
(そのほうがわたしはたすかる。)
その方が私は助かる。
(ゆきやがはなしかけてこないかないしんきになっている。)
幸也が話しかけてこないか内心気になっている。
(2ねんまえつきあっていたがこのひとのなかに、)
2年前付き合っていたがこの人の中に、
(りょうきてきなものをかんじていたわたしは、)
猟奇的なものを感じていた私は、
(かれにいっぽうてきにわかれのてがみをのこしてまちをでた。)
彼に一方的に別れの手紙を残して街を出た。
(なるべくとおくへへやをかりて、つうきんしていた。)
なるべく遠くへ部屋を借りて、通勤していた。
(「ここでしばらくきゅうけいです。しゅっぱつは20ふんご)
「ここでしばらく休憩です。出発は20分後
(みなおくれないようにね。」)
皆遅れないようにね。」
(「はーい。」)
「はーい。」
(あきがゆきやのかおをみてわたしのところにきた。)
亜紀が幸也の顔を見て私のところに来た。
(「みゆき、ちょっとつきあってよ。」)
「美由紀、ちょっと付き合ってよ。」
(「うん、いいよ。」)
「うん、いいよ。」
(あきはわたしがゆきやとわかれようとしていたことを)
亜紀は私が幸也と別れようとしていたことを
(しっているかずすくないともだちのひとり。)
知っている数少ない友達の一人。
(「みゆき、なんであいつがここにいるの?」)
「美由紀、何であいつがここにいるの?」
(「わたしにもわからない・・・。」)
「私にもわからない・・・・。」
(「みゆき、すこしはなせないか?」)
「美由紀、少し話せないか?」
(「べつにはなすことはないわ。」)
「別に話すことはないわ。」
(「もうかんけいないでしょ!!わかれたんだから。」)
「もう関係ないでしょ!!別れたんだから。」
(「おれはわかれるなんてしょうちしてないよ。」)
「俺は別れるなんて承知してないよ。」
(わたしのうでをつかもうとした。)
私の腕を掴もうとした。
(「せんぱい~。ひどいじゃないですか。」)
「先輩~。酷いじゃないですか。」
(なかはらくんがみゆきちゃんをいだいてやってきた。)
中原君が美雪ちゃんを抱いてやってきた。
(「うちあわせするってさっきいってたじゃないですか~。」)
「打合せするってさっき言ってたじゃないですか~。」
(「あっ、そ、そうだったわね。いきましょう」)
「あっ、そ、そうだったわね。行きましょう」
(「たのんだわよなかはら。」)
「頼んだわよ中原。」
(なかはらくんとあきはあいこんたくとでわたしをゆきやからはなした。)
中原君と亜紀はアイコンタクトで私を幸也から離した。
(ばすにもどったわたしたちはみながもどるのをまっていた。)
バスに戻った私たちは皆が戻るのを待っていた。
(「せんぱいだいじょうぶっすか?かおいろわるいですよ。」)
「先輩大丈夫っすか?顔色悪いですよ。」
(「ありがとう、たすかったわ。」)
「ありがとう、助かったわ。」
(「あきせんぱいにたのむっていわれたんですよ。」)
「亜紀先輩に頼むって言われたんですよ。」
(「さすがあきだわ。ほんとうありがとう。」)
「さすが亜紀だわ。本当ありがとう。」
(「はなしきいちゃいました、すみません。」)
「話聞いちゃいました、すみません。」
(「いいのよべつに。みゆきちゃんいらっしゃい。」)
「いいのよ別に。美雪ちゃんいらっしゃい。」
(みゆきちゃんがいることであんしんできているじぶんがいた。)
美雪ちゃんがいることで安心できている自分がいた。
(きょうとまるりょかんへついたわたしたちは、)
今日泊まる旅館へ着いた私たちは、
(ろびーでへやのかぎをわたしてゆうしょくまでじゆうじかん。)
ロビーで部屋の鍵を渡して夕食まで自由時間。
(わたしもあきとにもつをもってへやへいどうした。)
私も亜紀と荷物をもって部屋へ移動した。
(ゆきやはてんじょういんのへやにりょこうがいしゃのどうりょうととまる。)
幸也は添乗員の部屋に旅行会社の同僚と泊まる。
(ふあんでたまらなかった。)
不安でたまらなかった。
(ぶじにあしたかえるまでなにもありませんように・・・。)
無事に明日帰るまで何もありませんように・・・・。