美由紀と美雪8

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タグ小説
自作第二弾

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問題文

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(たくはいさわぎですっかりおぞうにもさめておもちもかたくなってしまったので)

宅配騒ぎですっかりお雑煮も冷めてお餅も堅くなってしまったので

(あたらしくおもちをやいていそべやあべかわやなっとうやだいこんおろしでたべた。)

新しくお餅を焼いて磯部や安倍川や納豆や大根おろしで食べた。

(みゆきちゃんはまだことのじゅうようせいがわからない、)

美雪ちゃんはまだ事の重要性がわからない、

(そのぶんむじゃきなえがおがわたしのきもちをおちつかせてくれる。)

その分無邪気な笑顔が私の気持ちを落ち着かせてくれる。

(「みゆきせんぱいいえにひとりでいてだいじょうぶですか?」)

「美由紀先輩家に一人でいて大丈夫ですか?」

(「まんしょんのかんりにんさんもいるし、けいさつのひともぱとろーるきょうか)

「マンションの管理人さんもいるし、警察の人もパトロール強化

(してくれるっていってたから、だいじょうぶだとおもうから。」)

してくれるって言ってたから、大丈夫だと思うから。」

(ふあんだったけれどこれいじょうなかはらくんにめいわくはかけられない。)

不安だったけれどこれ以上中原君に迷惑はかけられない。

(みゆきちゃんもいるんだもの、わたしはここにいないほうがいい。)

美雪ちゃんもいるんだもの、私はここにいない方がいい。

(わたしはじたくにもどった。)

私は自宅に戻った。

(わたしのへやのぽすとにはめばりがしてあり)

私の部屋のポストには目張りがしてあり

(ゆうびんぶつがなかにはいらないようになっている。)

郵便物が中に入らないようになっている。

(べやにはいるにはぼたんをおしてへやからかぎをあけなければ)

部屋に入るにはボタンを押して部屋から鍵を開けなければ

(はいることはできない、なにかするとすれば)

入ることは出来ない、何かするとすれば

(げんかんのところもしくはちゅうしゃじょう。)

玄関のところもしくは駐車場。

(まんしょんのちゅうしゃじょうにはかんしかめらがさどうしている。)

マンションの駐車場には監視カメラが作動している。

(わたしがここにいさえすれば、なかはらくんにがいがおよぶことはない。)

私がここにいさえすれば、中原君に害が及ぶことはない。

(わたしはかくごをきめた。)

私は覚悟を決めた。

(ゆきやとちょくせつはなさなければならない、)

幸也と直接話さなければならない、

(そうしないかぎりいまのじょうたいはつづくのだ。)

そうしない限り今の状態は続くのだ。

など

(ゆきやにめーるをおくった。)

幸也にメールを送った。

(1/7のしことがおわったらはなしをしましょう。)

1/7の仕事が終わったら話をしましょう。

(ばしょはあとかられんらくします。)

場所は後から連絡します。

(すぐへんじがもどってきた。)

すぐ返事が戻ってきた。

(はなしができればぼくはてあらなことはしない。)

話が出来れば僕は手荒な事はしない。

(1/7だね、れんらくありがとう。)

1/7だね、連絡ありがとう。

(いえにもどったわたしは、あきにでんわをした。)

家に戻った私は、亜紀に電話をした。

(「あきすきーたのしんでる?」)

「亜紀スキー楽しんでる?」

(「どうしたの?なにかあったの?」)

「どうしたの?何かあったの?」

(「ううん、べつにそうじゃないわ、あきがいてくれてよかったなって)

「ううん、別にそうじゃないわ、亜紀がいてくれてよかったなって

(そうおもったの。こうやのこともそう。ありがとうねあき)

そう思ったの。幸也の事もそう。ありがとうね亜紀

(けがしないでまたかいしゃでね。おみやげまってるからね。」)

ケガしないでまた会社でね。お土産待ってるからね。」

(「ちょっとみゆき?あんたおかしくない?」)

「ちょっと美由紀?あんたおかしくない?」

(「わたしはいつもとおなじよ。じゃあね。」)

「私はいつもと同じよ。じゃあね。」

(でぱーとは3にちからはつうりがはじまる。)

デパートは3日から初売りが始まる。

(わたしたちじんじぶはじむかたなので5にちからしゅっきん。)

私たち人事部は事務方なので5日から出勤。

(あしたからまたしごとがはじまる。)

明日からまた仕事が始まる。

(きょうはなかはらくんにさそわれてどうぶつえんへ、)

今日は中原君に誘われて動物園へ、

(みゆきちゃんにおべんとうをつくってでかけた。)

美雪ちゃんにお弁当を作って出かけた。

(ふゆやすみということもあり、どうぶつえんはたくさんのおやごづれや)

冬休みということもあり、動物園は沢山の親御連れや

(かっぷるがたくさんいる。)

カップルがたくさんいる。

(わたしたち3にんのそばからみればふつうにおやこにみえるのだろうか。)

私たち3人の傍から見れば普通に親子に見えるのだろうか。

(「ほらみゆき、ぞうさんだよ。」)

「ほら美雪、ぞうさんだよ。」

(「おおきいねぱぱ。」)

「大きいねパパ。」

(「みゆきちゃんしゃしんとってあげるからぱぱとならんで。」)

「美雪ちゃん写真撮ってあげるからパパと並んで。」

(「おねえちゃんは?」)

「お姉ちゃんは?」

(「おねえちゃんはしゃしんをとるから。」)

「お姉ちゃんは写真を撮るから。」

(「だれかにたのみましょう。」)

「誰かに頼みましょう。」

(なかはらくんがちかくのひとにこえをかけた。)

中原君が近くの人に声をかけた。

(「すみません、しゃしんたのんでいいですか?」)

「すみません、写真頼んでいいですか?」

(「かまいませんよ。」)

「かまいませんよ。」

(わたしたちはみゆきちゃんをはさんでならんだ。)

私たちは美雪ちゃんを挟んで並んだ。

(「おかあさんすこしこどもさんのちかくによってもらえます?」)

「お母さん少し子供さんの近くに寄ってもらえます?」

(おかあさんってよばれて、すこしがはずかしかった。)

お母さんって呼ばれて、少しが恥ずかしかった。

(まわりからみればわたしはおかあさんにみえるんだ。)

周りから見れば私はお母さんに見えるんだ。

(くすぐったいような、うれしいよな、ふくざつなきもち。)

くすぐったいような、うれしいよな、複雑な気持ち。

(「おねえちゃん、はい。」)

「お姉ちゃん、はい。」

(そういうとみゆきちゃんはわたしにてをさしだした。)

そう言うと美雪ちゃんは私に手を差し出した。

(「つなぐの?」)

「つなぐの?」

(にっこりとうなずいてわたしのてをにぎった。)

ニッコリとうなずいて私の手を握った。

(ちいさなてがわたしのてをしっかりとにぎりしめている。)

小さな手が私の手をしっかりと握りしめている。

(このこだけはまもらなくちゃ。)

この子だけは守らなくちゃ。

(わたしはあらためてそうおもった。)

私は改めてそう思った。

(なかはらくんのけいたいがなった)

中原君の携帯が鳴った

(「ちょっとすみません。」)

「ちょっとすみません。」

(なかはらくんはすこしはなれたところででんわではなしをしている。)

中原君は少し離れたところで電話で話をしている。

(ときどきわらっていることからしんこくなでんわではないとかんじた。)

時々笑っていることから深刻な電話ではないと感じた。

(「ほらみゆきちゃんぱぱきたよ。」)

「ほら美雪ちゃんパパ来たよ。」

(「ぱぱ~」)

「パパ~」

(みゆきちゃんはなかはらくんにむかってはしっていった。)

美雪ちゃんは中原君に向かって走って行った。

(どこからかさっかーぼーるがとんできた。)

何処からかサッカーボールが飛んできた。

(「あぶない!!」)

「あぶない!!」

(ぼーるはみゆきちゃんにあたってみゆきちゃんはころんでしまった。)

ボールは美雪ちゃんに当たって美雪ちゃんは転んでしまった。

(「みゆき!!」)

「みゆき!!」

(「みゆきちゃん!!」)

「美雪ちゃん!!」

(わたしはあたりをみまわしたが、ぼーるをけったようなひとはいない。)

私は辺りを見回したが、ボールをけったような人はいない。

(「みゆき!いたいところないか?」)

「美雪!痛いところないか?」

(「ぱぱ~、あしがいたい~」)

「パパ~、足が痛い~」

(ころんでひざをすりむいている、)

転んで膝をすりむいている、

(「みゆきちゃんてはいたくない?」)

「美雪ちゃん手は痛くない?」

(ちかくにいたどうぶつえんのひとがはしりよってきて、)

近くにいた動物園の人が走り寄ってきて、

(「だいじょうぶですか?なんでぼーるなんて・・・。)

「大丈夫ですか?何でボールなんて・・・・。

(だれかこのぼーるのもちぬししりませんか?)

誰かこのボールの持ち主知りませんか?

(ぼーるをけっているひとをみたひとはいませんか~」)

ボールをけっている人を見た人はいませんか~」

(きいてくれたけれどだれもしらないというかんじだ。)

聞いてくれたけれど誰も知らないという感じだ。

(「とりあえずきゅうきゅうしゃよびましょう。」)

「とりあえず救急車呼びましょう。」

(なかはらくんはみゆきちゃんときゅうきゅうしゃでびょういんへ、)

中原君は美雪ちゃんと救急車で病院へ、

(わたしはきゅうきゅうしゃのあとをついてびょういんへむかった。)

私は救急車の後をついて病院へ向かった。

(わたしのなかにこうやのかおがうかんでいた。)

私の中に幸也の顔が浮かんでいた。

(「なかはらくんごめんなさい、わたしのせいよね。」)

「中原君ごめんなさい、私のせいよね。」

(「みゆきせんぱいがわるいんじゃない、わるいのはあいつだ!!)

「美由紀先輩が悪いんじゃない、悪いのはアイツだ!!

(みゆきにあんなことするなんて、ぼくをねらえばいいのに。」)

美雪にあんなことするなんて、僕を狙えばいいのに。」

(みゆきちゃんはころんだときにあしとてをぶっていて、)

美雪ちゃんは転んだ時に足と手をぶっていて、

(あたまもうっているかのうせいがあるので1~2にちにゅういんすることになった。)

頭も打っている可能性があるので1~2日入院することになった。

(ゆきやのことがゆるせない!!)

幸也の事が許せない!!

(わたしのなかでゆきやにたいするぞうおがふくらんでいった。)

私の中で幸也に対する憎悪が膨らんでいった。

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