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歌詞(問題文)
(あなのあいたりょうのてで、)
穴の空いた両の手で、
(のどのかわきはうるおせず、)
喉の渇きは潤せず、
(あまいはずのみずは、)
甘いはずの水は、
(すくってもこぼれてゆく。)
掬っても零れてゆく。
(あなのあいたりょうのてで、)
穴の空いた両の手で、
(めをさえぎることはできず、)
目を遮ることは出来ず、
(やわらかなねつげんが、)
柔らかな熱源が、
(ししんけいをやききりました。)
視神経を焼き切りました。
(うでのないさんじゅうの)
腕の無い三重の
(ふりこがえがきだすせぼねを、)
振り子が描き出す背骨を、
(たんりょなからすが)
短慮な烏が
(ついばむのでした。)
啄むのでした。
(ふかいなおとをならして、)
不快な音を鳴らして、
(ないつめをたてる、)
無い爪を立てる、
(けいがいかしたここちよさには、)
形骸化した心地よさには、
(ちこうせいのどくがあるのです。)
遅効性の毒があるのです。
(みたいものだけをみて、)
見たいモノだけを見て、
(しんじたいものをしんじ、)
信じたいモノを信じ、
(めがさめたときはすでにおそし、)
目が覚めた時はすでに遅し、
(しにいたるでしょう。)
死に至るでしょう。
(すべてあなたのせいです。)
全てあなたの所為です。
(あなのあいたりょうのめで、)
穴の空いた両の目で、
(にげみずをおいかけてゆく、)
逃げ水を追いかけて行く、
(きがつけばとおくまで、)
気がつけば遠くまで、
(あるいてしまいました。)
歩いてしまいました。
(あなのあいたりょうのめで、)
穴の空いた両の目で、
(がらすのむこうをそっとみる、)
硝子の向こうをそっと見る、
(いみのないことばは、)
意味のない言葉は、
(このよにそんざいしないのです。)
此の世に存在しないのです。
(かげになりひなたになり、)
陰になり日向になり、
(ひんしゅくのみつばいしょうにんが、)
顰蹙の密売商人が、
(どそくでふみこんで)
土足で踏み込んで
(くるのでした。)
来るのでした。
(ただゆるやかにたそがれてゆく、)
ただ緩やかに黄昏れて行く、
(だれもとめかたがわからずに、)
誰も止め方がわからずに、
(しんぞうのいちをさけるようにと、)
心臓の位置を避けるようにと、
(よこからくいがうちこまれました。)
横から杭が打ち込まれました。
(ふかいなおとをならして、)
不快な音を鳴らして、
(ないつめをたてる、)
無い爪を立てる、
(けいがいかしたここちよさには、)
形骸化した心地よさには、
(ちこうせいのどくがあるのです。)
遅効性の毒があるのです。
(みたいものだけをみて、)
見たいモノだけを見て、
(しんじたいものをしんじ、)
信じたいモノを信じ、
(たくさんのあしのおとが、)
沢山の足の音が、
(ちかづいていたのか。)
近づいていたのか。