川端康成『雪国』より

関連タイピング
-
小説作ってみたのでやってみてね! 練習!長文タイピング!
プレイ回数1万長文1069打 -
好評だった小説の続きです
プレイ回数4436長文797打 -
恋愛の小説です
プレイ回数869長文1015打 -
Re:ゼロから始める異世界生活 web版のエキドナのセリフ
プレイ回数4100長文5232打 -
夏目漱石「こころ」3-73k
プレイ回数602長文かな1658打 -
プレイ回数110長文3661打
-
プレイ回数104長文3710打
-
プレイ回数161長文かな3161打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(いちめんのゆきのこおりつくおとがちのそこふかくなっているような、きびしいやけいであった。)
一面の雪の凍りつく音が地の底深く鳴っているような、厳しい夜景であった。
(つきはなかった。)
月はなかった。
(うそのようにおおいほしは、)
嘘のように多い星は、
(みあげていると、むなしいはやさでおちつつあるとおもわれるほど、)
見上げていると、虚しい速さで落ちつつあると思われるほど、
(あざやかにうきでていた。)
あざやかに浮き出ていた。
(ほしのぐんがめへちかづいてくるにつれて、そらはいよいよとおくよるのいろをふかめた。)
星の群が目へ近づいて来るにつれて、空はいよいよ遠く夜の色を深めた。
(こっきょうのやまやまはもうかさなりもみわけられず、)
国境の山々はもう重なりも見分けられず、
(そのかわりそれだけのあつさがありそうないぶしたくろで、)
そのかわりそれだけの厚さがありそうないぶした黒で、
(ほしぞらのすそにおもみをたれていた。)
星空の裾に重みを垂れていた。
(すべてさえしずまったちょうわであった。)
すべて冴え静まった調和であった。