グロースターの仕立屋 7/13

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プレイ回数820難易度(4.7) 1492打 長文
仕立屋は具合が悪く熱を出しベッドの中でつぶやいた「穴糸が足りぬ」
ピーター・ラビットのお話 15
ベアトリクス・ポター 作
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 KMS 7528 8.0 93.6% 184.1 1487 101 33 2024/03/22
2 Par100 4071 C 4.1 97.6% 353.9 1477 36 33 2024/03/26

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問題文

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(よるじゅう、しんぷきんはへやをくまなくさがした。)

夜じゅう、シンプキンは部屋をくまなく探した。

(おしいれをのぞき、はめいたのしたをのぞき、)

押し入れを覗き、羽目板の下を覗き、

(あのあないとをかくしたどびんのなかまでのぞいてみた。)

あの穴糸をかくした土瓶の中までのぞいてみた。

(けれども、ねずみはいっぴきもみつからなかった。)

けれども、ねずみは一匹も見つからなかった。

(したてやがゆめをみて、なにかをつぶやくたびに、)

仕立屋が夢を見て、なにかをつぶやくたびに、

(しんぷきんは「にゃーお、ぐるるっ!」といい、)

シンプキンは「にゃーお、ぐるるっ!」といい、

(ねこがよくよるだすようなおそろしいこえをだすのだった。)

ねこがよく夜だすような恐ろしい声をだすのだった。

(きのどくに、としとったしたてやはねつをだし、たいへんぐあいがわるく、)

気の毒に、年取った仕立屋は熱を出し、大変具合が悪く、

(べっどのなかであちらこちらへねがえりをうった。)

ベッドの中であちらこちらへ寝返りをうった。

(それでも、ゆめのなかでつぶやいた。)

それでも、夢の中でつぶやいた。

(「あないとがたりぬ、あないとがたりぬ!」)

「穴糸が足りぬ、穴糸が足りぬ!」

(そのひいちにち、またつぎのひも、そのつぎのひも、したてやはびょうきだった。)

その日一日、また次の日も、その次の日も、仕立屋は病気だった。

(べにいろのうわぎはどうなるのだろう?)

べに色の上着はどうなるのだろう?

(にしもんどおりのしたてやのみせでは、ししゅうのついたきぬやさてんがたたれて、)

西門通りの仕立屋の店では、刺繍のついた絹やサテンが裁たれて、

(しごとだいのうえにならんでいた・・・)

仕事台の上に並んでいた・・・

(ぼたんほーるは20とひとつ、)

ボタン・ホールは20と一つ、

(まどはあかぬようとめられて、とにはじょうがおりている・・・)

窓は開かぬよう止められて、戸には錠がおりている・・・

(いったいだれがきて、あれをぬってくれるというのだ?)

いったい誰が来て、あれを縫ってくれるというのだ?

(けれども、とにじょうがおりてはいても、ねずみがはいるには、さしつかえなかった。)

けれども、戸に錠がおりてはいても、ねずみが入るには、差し支えなかった。

(ねずみは、どんなかぎももたずに、)

ねずみは、どんな鍵も持たずに、

など

(ぐろーすたーじゅうのいえをでたりはいったりできるのだから。)

グロースターじゅうの家を出たり入ったりできるのだから。

(そとでは、まちのひとたちが、がちょうやしちめんちょうをかうために、)

外では、町の人たちが、ガチョウや七面鳥を買うために、

(また、くりすますのぱいのしたくをするために、いちばにでかけていった。)

また、クリスマスのパイの支度をするために、市場に出かけていった。

(けれども、しんぷきんやとしとったしたてやのたべる)

けれども、シンプキンや年取った仕立屋の食べる

(くりすますのごちそうはない。)

クリスマスのごちそうはない。

(したてやは、みっかのあいだ、よるもひるも、びょうきでねていた。)

仕立屋は、三日のあいだ、夜も昼も、病気で寝ていた。

(そして、くりすますいぶのよるもおそくのことだった。)

そして、クリスマス・イブの夜も遅くのことだった。

(つきはいえいえのやねやえんとつのうえにのぼり、)

月は家々の屋根や煙突の上にのぼり、

(おおきなもんをこえて、だいがくのにわをてらしだした。)

大きな門をこえて、大学の庭を照らし出した。

(どのいえのまどにもひかりはみえず、なんのおともきこえなかった。)

どの家の窓にも光は見えず、何の音も聞こえなかった。

(ぐろーすたーのまちじゅうのひとは、ゆきのしたでぐっすりねむっていた。)

グロースターの町中の人は、雪の下でぐっすり眠っていた。

(けれども、しんぷきんは、まだあのねずみをほしがって、)

けれども、シンプキンは、まだあのねずみを欲しがって、

(したてやのべっどのわきにたちあがり、「にゃーお」とないていた。)

仕立屋のベッドの脇に立ちあがり、「にゃーお」とないていた。

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