グロースターの仕立屋 9/13

ベアトリクス・ポター 作
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問題文
(のきしたでは、むくどりやすずめが、くりすますのぱいのうたをうたっていた。)
軒下では、ムクドリや雀が、クリスマスのパイの歌を歌っていた。
(こがらすは、きょうかいのとうのうえでめをさまし、)
子ガラスは、教会の塔の上で目を覚まし、
(うたつぐみやこまどりはまよなかであるというのに、うたいはじめた。)
ウタツグミやコマドリは真夜中であるというのに、歌い始めた。
(あたりは、ちいさなさえずりのこえでいっぱいだった。)
あたりは、小さなさえずりの声でいっぱいだった。
(しかし、こういうことは、)
しかし、こういうことは、
(ひもじいしんぷきんにはすこしばかりはらのたつことだった。)
ひもじいシンプキンには少しばかり腹の立つことだった。
(とくに、しんぷきんをいらいらさせたのは、)
とくに、シンプキンをいらいらさせたのは、
(きごうしのうしろからきこえてくる、ちいさなきいきいごえだった。)
木格子の後ろから聞こえてくる、小さなきいきい声だった。
(それは、たいへんちいさいこえだったから、)
それは、たいへん小さい声だったから、
(どうやらこうもりたちのであったらしい。)
どうやらコウモリたちのであったらしい。
(こうもりたちは、いつもとくべつさむさのきびしいひには、ねむりながら、)
コウモリたちは、いつも特別寒さの厳しい日には、眠りながら、
((ぐろーすたーのしたてやがしたように)そんなこえをだすものなのだ。)
(グロースターの仕立屋がしたように)そんな声を出すものなのだ。
(こうもりたちは、なにかこのようなふしぎなことをいっていた。)
コウモリたちは、何かこのような不思議なことを言っていた。
(「あおばえはぶずとなき、みつばちはぶんとなく。)
「青蝿はブズと鳴き、ミツバチはブンと鳴く。
(ぶずとなき、ぶんとなくは、わしらもおなじよ」)
ブズと鳴き、ブンと鳴くは、わしらも同じよ」
(しんぷきんは、ぼうしにはちでもとまったひとのように)
シンプキンは、帽子にハチでも止まった人のように
(くびをふりふりあるいていった。)
首をふりふり歩いていった。
(にしもんどおりのしたてやのみせからは、あかるいひかりがさしていた。)
西門通りの仕立屋の店からは、明るい光がさしていた。
(しんぷきんはまどにちかづき、なかをのぞいた。)
シンプキンは窓に近づき、中を覗いた。
(すると、へやにはたくさんのろうそくがついていた。)
すると、部屋にはたくさんのろうそくがついていた。
(はさみがちょきんとなり、いとはぱんとおとをたてた。)
はさみがちょきんと鳴り、糸はパンと音をたてた。
(ちいさなねずみたちが、みんなそろってこえたからかに、たのしげにうたっていた。)
小さなねずみたちが、みんなそろって声高らかに、楽しげに歌っていた。
(「したてやさんが、20と4にん、)
「仕立屋さんが、20と4人、
(ででむしどりにでぇかけた。)
デデムシ取りにでぇかけた。
(いちばんつよいしたてやは、)
一番強い仕立屋は、
(ででむしのしっぽがこわかった。)
デデムシのしっぽがこわかった。
(そのうちででむし、こうしのような)
そのうちデデムシ、仔牛のような
(なぁがいつのをつきだした。)
なぁがい角を突き出した。
(したてやさんよ、それにげろ。)
仕立屋さんよ、それ逃げろ。
(おまえたち、みんなくわれるぞ!」)
おまえたち、みんな食われるぞ!」