竹取物語6

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竹取物語の現代語訳です。長文です!
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 りく 6321 S 6.4 97.9% 408.3 2637 56 42 2024/11/11
2 ばぼじま 5263 B++ 5.4 96.9% 471.2 2560 80 42 2024/11/05
3 もっちゃん先生 4755 B 5.0 93.7% 508.0 2587 171 42 2024/11/07
4 どもしろです 4618 C++ 5.2 89.9% 497.1 2586 290 42 2024/11/05

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問題文

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(このてんにょは、「このようなことをきくあなたはだれですか?」ときいてきました。)

この天女は、『このような事を聞くあなたは誰ですか?』と聞いてきました。

(そしておんなは、「わたしのなまえは、うかんるりです。」とこたえて、そのままやまのなかへと)

そして女は、『私の名前は、うかんるりです。』と答えて、そのまま山の中へと

(はいっていきました。そのやまをみると、しゅんけんでのぼれそうにありません。)

入っていきました。その山を見ると、峻険で登れそうにありません。

(そのやまのしゃめんをまわっていると、このよのものとはおもえないほど)

その山の斜面を回っていると、この世のものとは思えないほど

(うつくしいはなをさかせたきぎがたっています。きん、ぎん、るりのいろをしたみずが)

美しい花を咲かせた木々が立っています。金、銀、瑠璃の色をした水が

(やまからながれてきています。さまざまのたまをしきつめたはしがかかっていて、)

山から流れてきています。様々の玉を敷き詰めた橋が架かっていて、

(ちかくにはひかりをうけててりかがやくきぎがたくさんありました。そのなかで)

近くには光を受けて照り輝く木々が沢山ありました。その中で

(ここにとってきましたのは、あまりよいものではなかったのですが、)

ここに取ってきましたのは、余り良いものではなかったのですが、

(ひめがおっしゃっていたたまのえだとちがっていてはいけないとおもって、このえだをおって)

姫が仰っていた玉の枝と違っていてはいけないと思って、この枝を折って

(ここにさんじょうしたのです。)

ここに参上したのです。

(やまはこのうえなくおもしろいものでした。このよのなかにあるものでたとえることも)

山はこの上なく面白いものでした。この世の中にあるもので喩えることも

(できませんが、このえだをおりとってしまったのできもちがおちつかず、)

できませんが、この枝を折り取ってしまったので気持ちが落ち着かず、

(ふねにふたたびのりこんでおいかぜにふかれて、400にちいじょうをかけてもどってまいりました。)

舟に再び乗り込んで追い風に吹かれて、四百日以上をかけて戻って参りました。

(しんぶつにがんかけをしたおかげなのか、きのう、なんばからこのきょうとまで)

神仏に願掛けをしたおかげなのか、昨日、難波からこの京都まで

(ぶじにかえってこれました。さらにうみのしおみずでぬれたいふくもきがえずに、)

無事に帰って来れました。更に海の塩水で濡れた衣服も着替えずに、

(ここまでやってきたのです。」とくらもちのみこがおっしゃったので、おきなはそのはなしをきいて)

ここまでやって来たのです。」と車持皇子が仰ったので、翁はその話を聞いて

(かんたんして、つぎのうたをよんだ。)

感嘆して、次の歌を詠んだ。

(「せんぞだいだい、たけとりのしごとをしてきて、わたしものやまでたいへんなおもいをしてきましたが、)

「先祖代々、竹取の仕事をしてきて、私も野山で大変な思いをしてきましたが、

(あなたのこうかいほどにつらいおもいばかりをしたわけでもありません。)

あなたの航海ほどにつらい思いばかりをしたわけでもありません。

(たけのふしをみながらかんどうしています。」)

竹の節を見ながら感動しています。」

など

(みこはこのうたをきいて、「ながいあいだにたまっていたくるしいおもいも、きょう、)

皇子はこの歌を聞いて、「長い間に溜まっていた苦しい思いも、今日、

(おきなのそのことばをきいてすっかりなくなってしまいました。」といって、)

翁のその言葉を聞いてすっかり無くなってしまいました。」と言って、

(うたをかえした。)

歌を返した。

(「なみだとかいすいでぬれていたわたしのいふくのたもとは、きょうねがいがかなって)

「涙と海水で濡れていた私の衣服の袂は、今日願いが叶って

(すっかりかわいてしまったので、いままでのおおくのくるしみやかなしみは)

すっかり乾いてしまったので、今までの多くの苦しみや悲しみは

(すっかりわすれることができます。」とおっしゃった。)

すっかり忘れることができます。」と仰った。

(そうこうしていると、6にんのおとこたちがつれだって、にわにやってきた。)

そうこうしていると、六人の男たちが連れ立って、庭にやって来た。

(ひとりがふばさみにてがみをつけてさしだしてこういった。)

一人が文挟みに手紙をつけて差し出してこう言った。

(「ないしょうりょうのぎかんをしているあやべのうちまろがもうしあげます。)

「内匠寮の技官をしている漢部内麻呂が申し上げます。

(ちゅうもんされたたまのえだをつくったことですが、たべるものもたべず、せんにちいじょうにわたって)

注文された玉の枝を造った事ですが、食べるものも食べず、千日以上にわたって

(たいへんなどりょくをしました。それなのに、まだほうしゅうをおしはらいしてもらっていません。)

大変な努力をしました。それなのに、まだ報酬をお支払いして貰っていません。

(ほうしゅうをいただいて、ふしょうのもんていたちにもちんぎんをしはらいたいのですが。」)

報酬を頂いて、不肖の門弟たちにも賃金を支払いたいのですが。」

(といって、てがみをさしだしている。)

と言って、手紙を差し出している。

(たけとりのおきなは、「このぎかんたちがはなしていることは、どういうことなのか。」)

竹取の翁は、「この技官たちが話している事は、どういう事なのか。」

(とくびをかたむけている。みこは、われをわすれたようなようすであり、)

と首を傾けている。皇子は、我を忘れたような様子であり、

(きもったまがつぶれそうなかんじですわっている。かぐやひめはこのことをきいて、)

肝っ玉が潰れそうな感じで座っている。かぐや姫はこの事を聞いて、

(「さしだしているてがみをとりなさい。」とめいじてみてみると、そのぶんめんには、)

「差し出している手紙を取りなさい。」と命じて見てみると、その文面には、

(「みこさまは、せんにちかんにわたってわたしたちみぶんのひくいぎかんといっしょにかくれがで)

「皇子様は、千日間にわたって私たち身分の低い技官と一緒に隠れ家で

(せいかつしていて、りっぱなたまのえだをつくりあげて、かんいをあたえようともおっしゃいました。)

生活していて、立派な玉の枝を造り上げて、官位を与えようとも仰いました。

(このことをいまからかんがえてみますと、みこさまをつかわしているおひめさまのようきゅうしている)

この事を今から考えてみますと、皇子様を遣わしているお姫様の要求している

(ことだとわかりましたので、このおやしきからほうしゅうをいただきたいとおもいました。」)

事だと分かりましたので、このお屋敷から報酬を頂きたいと思いました。」

(とかいてある。)

と書いてある。

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