竹取物語19
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | りく | 6246 | A++ | 6.5 | 96.2% | 346.6 | 2253 | 88 | 37 | 2024/11/24 |
2 | ㅁㅁ | 5840 | A+ | 6.0 | 96.5% | 365.9 | 2217 | 80 | 37 | 2024/11/04 |
3 | ばぼじま | 5428 | B++ | 5.5 | 97.0% | 393.1 | 2201 | 67 | 37 | 2024/11/06 |
4 | もっちゃん先生 | 4851 | B | 5.0 | 95.4% | 434.7 | 2215 | 106 | 37 | 2024/11/08 |
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問題文
(みかどはかぐやひめをやしきにおいたままできゅうちゅうにかえるのは、ひじょうにざんねんなことだと)
帝はかぐや姫を屋敷に置いたままで宮中に帰るのは、非常に残念なことだと
(おもっていたが、じぶんのたましいをひめのやしきにのこしたままのようなきもちで)
思っていたが、自分の魂を姫の屋敷に残したままのような気持ちで
(みやこにかえっていった。みこしにのられてから、かぐやひめにうたをよんだ。)
都に帰っていった。御輿に乗られてから、かぐや姫に歌を詠んだ。
(「ぎょうこうからのかえりみちはゆううつなきもちでいっぱいだ。)
「行幸からの帰り道は憂鬱な気持ちでいっぱいだ。
(これもわたしのめいれいにそむいていっしょについてきてくれないかぐやひめのせいなのだよ。」)
これも私の命令に背いて一緒について来てくれないかぐや姫のせいなのだよ。」
(かぐやひめは、かえしうたをよんだ。)
かぐや姫は、返歌を詠んだ。
(「ざっそうがおいしげるまずしいいえにそだったわたしなどが、たまでかざりたてられた)
「雑草が生い茂る貧しい家に育った私などが、玉で飾り立てられた
(きゅうでんですごすのはみぶんちがいというものですよ。」)
宮殿で過ごすのは身分違いというものですよ。」
(このうたをみたみかどは、ますますみやこにかえるきもちがなくなってしまった。)
この歌を見た帝は、ますます都に帰る気持ちがなくなってしまった。
(みかどのおきもちはきゅうちゅうにかえろうとはまったくおもえなかったのだが、そうといっても、)
帝のお気持ちは宮中に帰ろうとは全く思えなかったのだが、そうと言っても、
(このままよをあかすことはできないので、いやいやながらもかえっていった。)
このまま夜を明かすことはできないので、嫌々ながらも帰っていった。
(いつもじぶんにつかえてくれているにょかんたちをみても、かぐやひめのそばには)
いつも自分に仕えてくれている女官たちを見ても、かぐや姫の側には
(よれそうにないといったかんじである。ほかのひとよりもぬきんでてうつくしいと)
寄れそうにないといった感じである。他の人よりも抜きん出て美しいと
(おもっていたじょせいでも、かぐやひめとひかくしてしまうとおなじひととさえもおもえない。)
思っていた女性でも、かぐや姫と比較してしまうと同じ人とさえも思えない。
(ただかぐやひめのことだけがこころにおもわれて、みかどはよるもひとりですごしていた。)
ただかぐや姫のことだけが心に思われて、帝は夜も一人で過ごしていた。
(りゆうもつげずに、こうきゅうのじょせいたちのもとにもかよわなくなり、)
理由も告げずに、後宮の女性たちの元にも通わなくなり、
(かぐやひめのもとにただてがみをかいておおくりになっていた。)
かぐや姫の元にただ手紙を書いてお送りになっていた。
(かぐやひめもそこまでみかどにおもわれると、さすがにじょうのこもったかえしうたを)
かぐや姫もそこまで帝に思われると、さすがに情の篭った返歌を
(かえすようになってきて、みかどもまたきせつのきぎやくさばなをよんだすてきなうたを)
返すようになってきて、帝もまた季節の木々や草花を詠んだ素敵な歌を
(かぐやひめへとおくりつづけたのである。)
かぐや姫へと送り続けたのである。
(このようにして、みかどとかぐやひめはおたがいにきもちをかさねて)
このようにして、帝とかぐや姫はお互いに気持ちを重ねて
(なぐさめあっていたが、3ねんほどのつきひがながれた。そのとしのはるのはじめから、)
慰め合っていたが、三年ほどの月日が流れた。その年の春の初めから、
(かぐやひめはうつくしいつきがでているのをながめては、いつもよりもものおもいに)
かぐや姫は美しい月が出ているのを眺めては、いつもよりも物思いに
(しずむようになった。)
沈むようになった。
(あるひとが、「つきのかおをみるのは、ふきつである。」といってせいししようとしたが、)
ある人が、「月の顔を見るのは、不吉である。」と言って制止しようとしたが、
(それでも、ひとめをぬすんでつきをみては、はげしくないている。)
それでも、人目を盗んで月を見ては、激しく泣いている。
(7がつのじゅうごやのこと、かぐやひめはえんがわにこしをかけて、つきをながめながら、)
七月の十五夜のこと、かぐや姫は縁側に腰を掛けて、月を眺めながら、
(せつないおももちでふかいものおもいにしずんでいた。)
切ない面持ちで深い物思いに沈んでいた。
(ひめのそばちかくでつかえているじじょたちは、たけとりのおきなに、)
姫の側近くで仕えている侍女たちは、竹取の翁に、
(「かぐやひめさまはいつもつきをごらんになってかなしいかおをしていますが、)
「かぐや姫様はいつも月をご覧になって悲しい顔をしていますが、
(さいきんはただごとではないようなおちこみようです。)
最近はただ事ではないような落ち込みようです。
(ひどくなげきかなしまなければならないことがおありなのでしょう。)
酷く嘆き悲しまなければならない事がおありなのでしょう。
(おきなさまがちゅういぶかくようすをみてやってくださいませ。」とつげてもうしあげた。)
翁様が注意深く様子を見てやって下さいませ。」と告げて申し上げた。
(それをきいたおきなは、かぐやひめに、)
それを聞いた翁は、かぐや姫に、
(「どのようなおきもちで、そのようなものおもいにしずんでいるようすで、)
「どのようなお気持ちで、そのような物思いに沈んでいる様子で、
(つきをながめているのですか。みかどのちょうあいをうけるひめにとってはよいことのほうが)
月を眺めているのですか。帝の寵愛を受ける姫にとっては良い事の方が
(おおいこのよであるはずなのに。」といった。)
多いこの世であるはずなのに。」と言った。