大東亜戦争 開戦の詔勅 ②

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昭和天皇

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(あいていけいするにいたれるもじゅうけいにざんそんするせいけんは、べいえいのひいんをたのみてけいていなおいまだ)

相提携するに至れるも重慶に残存する政権は、米英の庇蔭を恃みて兄弟尚未だ

(かきにあいせめぐをあらためず。べいえいりょうこくはざんそんせいけんをしえんして、とうあのからんをじょちょうし)

牆に相鬩ぐを悛めず。米英両国は残存政権を支援して、東亜の禍乱を助長し

(へいわのびめいにかくれてとうようせいはのひぼうをたくましうせんとす。あまつさえよこくをいざない)

平和の美名に匿れて東洋制覇の非望を逞うせんとす。剰え与国を誘い

(ていこくのしゅうへんにおいてぶびをぞうきょうしてわれにちょうせんし、さらにていこくのへいわてきつうしょうに)

帝国の周辺に於て武備を増強して我に挑戦し、更に帝国の平和的通商に

(あらゆるぼうがいをあたへついにけいざいだんこうをあえてし、ていこくのせいぞんにじゅうだいなるきょういをくわう)

有らゆる妨害を与へ遂に経済断交を敢てし、帝国の生存に重大なる脅威を加う

(ちんは、せいふをしてじたいをへいわのうちにかいふくせしめんとし、いんにんひさしきにわたりたるも、)

朕は、政府をして事態を平和の裡に回復せしめんとし、隠忍久しきに弥りたるも

(かれはごうもこうじょうのせいしんなく、いたづらにじきょくのかいけつをせんえんせしめて、)

彼は毫も交譲の精神なく、徒に時局の解決を遷延せしめて、

(このかんかえってますますけいざいじょう、ぐんじじょうのきょういをぞうだいしもってわれをくつじゅうせしめんとす)

此の間却って益々経済上、軍事上の脅威を増大し以って我を屈従せしめんとす

(かくのごとくにしてすいいせんか。とうああんていにかんするていこくせきねんのどりょくは、)

斯の如くにして推移せんか、東亜安定に関する帝国積年の努力は、

(ことごとくすいほうにきしていこくのそんりつ、またまさにきたいにひんせり。ことすでにここにいたるていこくは、)

悉く水泡に帰し帝国の存立、亦正に危殆に瀕せり。事既に此に至る帝国は、

(いまやじそんじえいのため、けつぜんたっていっさいのしょうがいをはさいするのほかなきなり。)

今や自存自衛の為、蹶然起って一切の障礙を破砕するの外なきなり。

(こうそこうそうのしんれいかみにあり。ちんは、なんじゆうしゅうのちゅうせいゆうぶにしんいし、)

皇祖皇宗の神霊上に在り。朕は、汝有衆の忠誠勇武に信倚し、

(そそうのいぎょうをかいこうし、すみやかにかこんをさんじょして、とうあえいえんのへいわをかくりつし、)

祖宗の遺業を恢弘し、速に禍根を芟除して、東亜永遠の平和を確立し、

(もってていこくのこうえいをほぜんせんことをきす。ぎょめいぎょじ しょうわじゅうろくねんじゅうにがつようか)

以って帝国の光栄を保全せんことを期す。御名御璽 昭和十六年十二月八日

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